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 アニメ「とある科学の超電磁砲」、DVDで視聴したOVAのネタバレ感想です。
 ◇◇◇

・オープニング

 OPとEDをOVA用に新規に起こしてるのが凄い。しかも一切手抜き無しのスゴ味が感じられる映像でした。

 尖ったコンセプトが感じられてメッセージ性が高いオープニングが特に感動的。『超電磁砲』のOPは前期も後期も神感が漂っていたのですが、同格クラスと感じました。

 美琴が編集してるのは、アナログビデオというか、ギリギリ僕世代で言うならいわゆる8ミリかな? あれは。「システマチックにデジタルビデオで監視される世の中になってしまった」という本編と、アナログに8ミリで内輪の仲間ビデオを編集してる美琴の絵が対比されて、妙にしんみりとしてしまう映像でした。

 また、仲間内の映像のセレクトも上手い。「4人でクレープを食べているカット」とか、TVシリーズ本編知ってると技アリだよなー。レベル5の美琴とレベル0の佐天さんでも友だちになれるでしょっていうTVシリーズ本編の話は、第1話のクレープ屋のシーンから始まっているのでした。

・OVA本編

 TVシリーズ本編でも少しあった、監視社会ネタ。

 美琴が感じてる視線の正体は何なのか? というちょっとしたミステリ調子で進んで、何かと脚本力の高さを感じました。

 この問いにあたって、「美琴の気のせい=戦闘力は最強でも美琴はメンタルはそんなに強くない」説と、「本当の犯罪=犯人がいる」説と平行して描かれていって、人為的な犯人説の方に収斂していくのも面白かった。序盤の美琴が電磁波で初春の端末が鳴っているのに気付く描写とかが伏線なんで、わりとフェアにミステリしていたかもしれない。

 「背中はあたしに任せて下さい」(佐天さん)

 レベルアッパー事件後の時間軸なので、佐天さんがこう言えるようになっているのが良い。

 監視社会ネタで、「事件解決の決定打は、システマチックなビデオによる監視ではなく、アナログで人力な佐天さんの追跡による視認」というのも良い。毎回炸裂するネタなんだけど、高度にシステム化した諸々をアナログな佐天さんがバッド一発で破壊する的な話は爽快感があってイイなー。

 ◇◇◇

 非常に堪能できたOVAでした。シリーズファンにはお勧めです(^_^;

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