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 よりによって大雪が降ってきている仙台より、相羽です。

 一週間風呂には入ってないし(身体を拭いたりはできてます)、灯油も手に入らなく、電力も節約しなくてはなんで寒いというような状況ですが、とりあえず生き残れそうな気はしているし、何より生き残るつもりでいるので、書いてみる。短い隙間時間で書いてるので、乱文乱筆、情報ミス(←こちらは根拠を元に指摘して頂けたら有り難いです)はご容赦下さい。
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 取り急ぎ、まずは電力について。

 リアルヤシマ作戦などありがとうございます。ただ、海江田経済産業相の会見より(15時頃)、今日の寒さによる暖房需要により、電力が足りなくなり本日(17日)大規模停電が東京圏で起こりえるくらいの勢いだと言うので、関東圏の皆さんは全力節電にご協力お願いします。

予測不能の大規模停電の恐れ…経産相が緊急談話 /YOMIURI ONLINE

 今の状況で東京圏が大規模停電とかになったら、救援活動に支障が出て被災地は死にます。小さいお子さんとか介護が必要なお年寄りとかいる場合は別ですが、元気な成人男性一人暮らしとかだったら、今晩は電気暖房使わないで毛布人間で過ごすぜ! くらいの勢いでお願いします。大丈夫、僕も避難所で過ごした二日間は暖房ほとんどなくて毛布人間でしたが、この東北の寒さでも意外と行けました!

 ただ、一方で重要な情報として、東北電力、東京電力の範囲以外での節電はあんまり意味がないので、地域ごとに判断お願いします。他の電力会社から東京電力地域、東北電力地域に電気を分けるのには制限があって、既に制限いっぱいは分けて貰っている状況です。電気は余っても貯めておけないので、それ以外の地域の人は普通に暮らしてどんどん稼いで消費して経済回して貰った方がありがたいのです。東北電力圏、東京電力圏は節電!(リアルヤシマ作戦!)、それ以外は、むしろ経済活動!

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 原発について。

 重大な問題なので安易に大丈夫ですとも大丈夫じゃないですとも言えないんですが、一つだけ「見方」みたいなものを言ってみるなら、一次情報にあたること、です。

 この場合の一次情報は、具体的には数字です。「数字が全てじゃない」というのは哲学とかの常識になりつつありますが、とりあえずは今回の問題については数字です。「危ない/危なくない」が絶対的に決まっている訳ではない感じなので、数字を元に各々メリットとリスクを比べて判断していく感じです。

 僕も各地(勿論一番は仙台周辺)の放射線の数字や風向きをリアルタイムでチェックしております。仙台も福島とは近い方ですが(少なくとも東京よりは近い)、その上でリスクをメリットが上回ったと判断したら外にも出ています。食料なども手に入れないと生きていけないですしね。

 とりあえず、一次情報のリンクをば(ニュースサイトみたいになってきた……)。

女川原子力発電所のリアルタイムモニタリングポスト/東北電力

 ↑仙台近郊とか宮城県の方向け。nGy/hはナノシーベルト/hとだいたい同じです(いや違うんだけどあんまり詳しく説明する記事じゃないので)。

全国の放射能濃度一覧

 ↑グラフ化されていて分かりやすいです。もちろん各データの正確性を厳密に検証することは僕にはできないですが、ある程度は信じてみる。ホリエモンもリツイートしてたしね!

 たぶんデータの一次情報は文科省発表のものなので、こちらを、肝心の福島に関してはこちら

 1000マイクロシーベルト=1ミリシーベルト、です。で、それを一時間その場で浴び続けたらっていうのが、1000マイクロシーベルト/hという感じ。

 もう一つ重要な数字は、実際どれくらいの数字でどらくらい身体に悪いのかという点ですが、CTを一回撮れば約7000マイクロシーベルトくらいとのこと。そういう意味では、昨日は「茨城県では平常時の100倍!」とか報道されましたが、実際の数字を見ると毎時5マイクロシーベルトだったりします。バカみたいにその場で14時間フルに浴び続けても、CTスキャン一回分くらい、です。現在の所、数字上は。

 と、そんな感じの話がツイートされていますので、東大病院放射線治療チーム のTwitterにリンクを張っておきます。放射線で被曝とか怖いイメージだけど、実際医学的、医療の専門的にどうなの? って辺りを比較的分かりやすくツイートして下さっております。

 あと、もう一人専門家のTwitterとしては、hayanoさんのTwitterをお勧めしておきます。こっちはかなりリアルタイム性もあります。

 と、この二人はどちらかと言うと大丈夫と言ってる人的なので、バランスのために、かなり今回の原発問題を深刻に捉えている情報源を当たりたければ、海外メディアをお勧めします。英米ロシア辺りは、かなり現状を厳しく捉えている感じです。

 で、上の一次情報源とか見てもよく分からないと言う人は、人脈を辿って理系的なお兄さん(勿論お姉さんでも可!)に解説を求めてみて下さい。

「距離の2乗に反比例して薄まる」ってどういう意味? って聞いてみましょう

 原発の中心地から1キロメートル離れた正門で、10ミリシーベルトの放射線が観測されたとしよう。

 とすると、10キロ離れたらその放射線は10の2乗に反比例するので、 100分の1、100キロ離れたら10000分の1、東京は200キロ以上 離れているので、40000分の1以下になるということだよ、とか答えてくれるんじゃないかと思います。

 僕はこのブログの開設当初論理トレーニングの本を売りまくって稼いでいた時期がありましたが、あれで勉強した人とかは、今こそ活かして下さい。で、今イチ自信ない方は、信用できそうな理系お兄さんに。理系お兄さんというか、その辺りのおじさんとかでも意外とデータ解析ができて数字に強く、事実を抽出して考えられる人というのは結構いるものなので、お願いしてみて下さい。

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 心のケアについて。

 被災地にいる方は勿論ですが、安全な地域にいる方でも、テレビなどのマスメディアの報道を見ているだけでも、何だか不安にばかりなってきて、心が乱されるぜ、という方が結構いるかと思います。

 実際、久々に見た朝日新聞の一面などは、原発関係の不安を多いに煽るような構成でして、これはどうなのか、などと個人的に思ったりしました。

 Facebook内のページですが、精神科医の樺沢紫苑さんがこういう問題に当たっての、気の持ち方とかのコツみたいなのを分かりやすく書いてるので、心当たりある方は見てみて下さい。↓

「地震後に無気力、うつ的になりました。どうしたらいいでしょう?」直接被災していない方でも、こうした無気力状態に陥った方は多いはずです。対処法を詳しく書きましたのでお読みください。/Facebook内の樺沢さんのページ

 僕も母親にはあんまりテレビばかり見せないように気をつけています。

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 以下は、日記、雑感。

 このブログでは漫画やアニメの話ばかりしてる感じですが、一応一社会人ですので、それなりに政治・経済・社会について日頃から考えている方だったりします。しかも、大学院とか出ててアカデミックよりの人なので、わりと学問的に。

 ただ、今回は僕が考えていた諸々は、政治「学」や経済「学」であって、リアルな実感としての政治や経済じゃなかったのかもなー、なんて思いました。

 アメリカと日本の関係についても政治「学」、国際関係「学」的に考えていたんですが、避難所生活二日目の夜、電気も水もない中、真っ暗闇に情報源はラジオだけ、という状況で、アメリカの原子力空母ロナルドレーガンが救援に日本に向かってるという報を聞いた時は、不覚にも涙ぐんでしまった。同盟国ってこういうことだったのかと、知識上の概念が何やらリアルに感じられてしまった。学生時代はアメリカの人とも交流があったので、何となく、彼らの代表が助けに来てくれたのか、などと思った。アメリカ頼りになるなと思った瞬間。

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 地震の次の日には、もう道路を直す工事が町で始まっていました。「早っ」と思いましたが、今になって考えると、あらゆる復旧には物資が必要、そして物資を運ぶのは道路、ということで、とにかく道路を直すことから始まっていたんだと理解できます。

 そして、日頃から工事のおじさんお兄さんは目にしていたけど、この時ばかりはみんな目がマジでした。そして、実際一週間経とうとする現在、道路に至っては我が町は急ピッチで直っていっています。

 と思ったら、こんな記事も。

神業レベルのスピードで復旧する道路/インターネットユーザー「やっぱり日本はスゲーな!」

 僕もリアルに、道路工事してるおじさんお兄さん達は、凄い人達だったんだと実感していた所でした。カッコいい。

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 関東圏は節電の問題がありますが、例えばそれより西とかは、今は変に自粛ムードになることはないので、どんどん稼ぎ、消費して経済を回し続けて欲しいと思います。本当、日本経済が回ってるということが僕らの希望でもあるんで。漫画買ったり、DVD買ったり、食べに行ったり飲みに行ったり、じゃんじゃんして欲しいと思います。僕も、また漫画読んだりアニメ見たり、自分で何か作ったりっていう生活を取り戻せるように(現時点での実感では長期戦になりそうだけど)頑張りますんで。追い付いたときに、面白い漫画もアニメも世の中に無くなっていたら、どうしようもないです。もう、外貨稼げる漫画描く、くらいの勢いで。

 できることをやってくれるのが、一番勇気が湧いてきます。xaviさんの連続くまっくまーず&よちよち絵とかも、見たとき何やら湧き出してくるものがありました。

くまっくまーず3/たぶん応援イラスト的なもの

よちよち/たぶん応援イラスト的なもの

 有名クリエイター達のイラストも同じ。いとうのいぢさんのハルヒイラストとかね、そのコンセプトに涙しましたよ。

 最後に、地震二日目かな。避難所でTwitterが繋がった時にたまたま読んだノウライトさんのツイートが熱かったので、引用して終わりにします。

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いつも通り(?)に休日出勤してました。自分の仕事もスキルも被災者を直接救える類のものではないので、せめて経済を回しておこうと。社会の歯車には歯車なりの意地がある。

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 僕も僕の出来ることをします。まずは、この環境で母親を守ること。色々はぎ取られた結果、僕の誇れることって、22歳から母親の介護続けてたことくらいな気もしたので。

 長めになりましたが、本日はこれにて。

  相羽