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 『花咲くいろは(公式サイト)』第1話「十六歳、春、まだつぼみ」、少し遅れでニコニコチャンネル(こちら)で視聴分の感想です。
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 異性関係に軽く夢想的で現代人な感じの母親と都会/-/厳粛かつ現実的で一昔前の気風があるお祖母ちゃんと地方の街に喜翆荘

 という対照で進んでいく物語だとまず第1話で感じました。軟派と堅物の対照と言ってもいいかもです。この対照からすると、主人公の緒花は、その二つの中間にいて、揺れながら架け橋になるみたいな主人公。公式サイトのキャラクター紹介も、「妄想をする夢想家ではあるが、それなりに現実を見つめてもいる」とあります。とりあえず「地方の街の寮暮らし」という所に妄想夢想を働かせていたんだけど、実際に地方の街の祖母の所にやってきたら、「働かなければ生き残れない」という労働という名の現実だった、的な導入。

 かといって現実を見据えているだけの主人公ではないし、母親サイドの要素としては、第1話から異性問題なんかを抱えていることも描かれています。何かと、母親サイドとお祖母ちゃんサイドで揺れていくお話になりそう。

 そう考えると、民子っていうのは今の時点では思いっきり厳粛で堅物で、異性関係も無さそうなサイドにいるキャラクターに見える訳ですが、この構成だと同年齢キャラに、もう片方サイドの軟派な感じのキャラもいそうだよなー。菜子(豊崎愛生さんボイス!)がそうなの? あんな大人しそうで、淫らなの!? それとも無難に下半身がどうこう言ってた先輩の巴さんがそんなポジションなのだろうか。

 背景美術が綺麗で、それだけで満足だったんですが、地味に上述のテーマを絡めているであろう点が上手い。主人公が風景を賞賛する場面が第1話内(たいていテーマ的なものを凝縮して詰め込む)に二点ある訳ですが、一点目が「都会の街の灯りがつき 始める時間」で都会サイドの風景なのに対して、二点目は「トンネルを抜けた時」の風景で、こっちは地方サイドの風景です。だけど、両方とも「暗がりから明るくなる時」であるのは同じ。今のところ、どちらを否定するでもない。

 中々楽しみな作品になりそうなのでした。

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