●第4話「青鷺ラプソディー」
ストーリーよりも今のところ背景美術とか人物のちょっとした仕草とかが気になっているんですが、今回はOPのたすきをかける仕草がなんかイイなと思いました。本気の時にバンダナを巻くゾロ、最終戦は正装のリボーンみたいな、こういう本気出す記号みたいなのが何か好き。
ファンタジー要素まではいかないんだと思うんですが、土地の神様の話なんかが出て来て、これも色々と第1話の都会や母親との対照要素に。明かりが行く先を示してくれるという土地のお祭りが、第1話で緒花が好きと言った街灯りが点いていく風景と重なります。この作品は、こういう力入れてる美術と作中の主題をリンクさせるのが上手いと思います。
●第5話「涙の板前慕情」
前回から登場してる結名さんが可愛いんですが、今ひとつ謎のキャラクター。エセ関西弁を喋り、エセ九州弁を喋り、延々とマッサージ機でマッサージを受けているという謎のキャラクターです。民子と菜子は凄いお話上の役割としてのポジションがある感じなのに対して、この子はよく分からない。初期緒花とは別の意味で特に目的がないというような事を言っているので(旅館のことはあんまり気にしてないらしい)、その辺りの意味合いのキャラなのかなー。一番、4人の中で願望が無さそうなキャラ。緒花をはじめ自分は何も持ってないんじゃないかって頑張るんだけど(みんな輝きたいとか変わりたいとか言ってる)、最初から色々持ってる結名が別にそういうのどうでもイイと言うのは何か深い。個人的にどう着地させるのか気になってるキャラクターです。
あと、前回も今回も仲間に加わった小説家がろくでもないのが熱いです。全体的に、緒花に母親をはじめ、未成熟で初見では見ていて苛立つようなキャラをわざと描いている感じ。徹さんに「てめーはエロ小説でも書いてろ」とか言われてる小説家切ない。そして、民子さんは普通に徹さんの方が好きというリアル。この小説家本当ダメなんだけど、終盤で成長するんだろうか。緒花のお母さんと同じ職業なので重要キャラだとは思ってるんですが。
TVアニメ 花咲くいろは イメージソング集1
花咲くいろは(1) (ガンガンコミックスJOKER)
→前回:第3話「ホビロン」の感想へ
→次回:第6話「Nothing Venture Nothing Win」の感想へ
→『花咲くいろは』の感想目次へ