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 雑誌『4コマまんがぱれっと』最新号(8月号)から連載がはじまった、桜みさきさんの「リトルバスターズ!ばんどみっしょん」が面白かったので感想です。
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 『リトルバスターズ!』原作ゲームにちょっとあった、恭介が漫画の影響でバンドをはじめそうになるというネタを、もっと煮込んで本当にバンドネタ漫画作品にしてみちゃったみたいな作品。

 何重にもパロディになっていながら、そのパロディ作品であるということ自体が作品の主題にもなっているという、『仮面ライダーディケイド』みたいな作品だと思いました。

 まずバンド作品ということで、パロディ的に意識してるのはまず間違いなく『けいおん!』なんですが、劇中で恭介が影響を受けた漫画は、麻枝准さんつながりで「がるでも!」になっています。この時点で、『けいおん!』も『Angel Beats!』も、そして『リトルバスターズ』も、「終わらない日常」やモラトリアムを題材にした作品だよなと共通項に思い至ります。

 『けいおん!』の唯は終わらない日常の中で、軽音楽と仲間と出会うことで「輝き」を手に入れる訳ですが、今作も終わらない日常の中で、鈴がバンドと小毬という仲間を得る所から物語が始まります。小毬が『リトルバスターズ!』における「終わらない日常」問題の解答だと知っている身としては、既にグっと来る出だしです。

 他、進路問題からの逃避先が音楽になってしまっていないかなどという『けいおん!』的な主題が入りつつ、そんなパロディの中から本物を探す話自体が、「いくつもの虚構世界を超えて最後に現実で戦う」リトルバスターズ!という作品の核心部分ともメタに重なっていきます。

 普通に日常4コマとして面白く、かつテーマもしっかりしてるということで、これはとても良い作品だと思ったのでした。

リトルバスターズ!Converted Edition
リトルバスターズ!Converted Edition

Key+Lia Best 2001-2010(キープラスリアベスト2001-2010)
Key+Lia Best 2001-2010(キープラスリアベスト2001-2010)

enigmaticLIA4-Anthemical Keyworlds-
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