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 本日発売のジャンプの新連載、叶恭弘先生の「鏡の国の針栖川」が面白かったので感想です。
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 『プリティフェイス』、『エム×ゼロ』の叶恭弘先生の新連載。何気に「プリティフェイス」も「エムゼロ」も第一話から最終回までジャンプ本誌で欠かさず読んでいた作品。読んでいただけじゃなくて、タイムリーにジャンプの感想を毎週書いていた頃に連載されていた作品なので感想も随分書いた記憶があります。その頃好きだったジャンプの漫画家さんは時代の流れもあってほとんど他雑誌に移ってしまったので、叶先生はそれでもまたジャンプ本誌に帰ってきたというのが、巻末の「連載する気力が戻るのに2年、勘が戻るのに1年」かかったというコメントも相成って熱いです。

 内容は相変わらず女の子が可愛く、お色気あり、そしてコメディと、やっぱり叶先生の作品だなといった感じ。

 ただ設定はかなり凝ってるなと思いました。最後の現象は、パートナーと鏡の中に入る方は交代可能って設定だと思うんですが、テクニカルに色々使えそうです。鏡モチーフの他にもう一つのモチーフと思われる「針」は今話ではもうどこか絡んでいたかな? 他、一応『鏡の国のアリス』のパロディみたいなので、その辺りの原典ネタなんかも楽しみです。

 お話の主題的には、「かけがえのないたった一人の異性としての私とあなた」って感じでしょうか。相手にとって一人だけの特別なポジションになりたいというのが、主人公と真桜と同じ。一対一で拳を合わせる反復されて描写されてるポーズもきっとそんな意味合いなんじゃないかと。

 そのわりにさっそく別キャラのシャワー覗いてるじゃんという感じですが、まあたぶんこれはゼロ年代ラストに一部で話題になったりした、ハーレム作品に見せかけたアンチハーレム作品(逆に一回性の愛の尊さを描く話)だと思います。この辺りは、『プリティフェイス』も『エム×ゼロ』も主人公の一途な恋が主軸にある話だったので、期待したいです。つ、ついに叶先生が満を持して1対1恋愛の話を描きだしたんだよ!(えー)

 実際、同時期に掲載されていた「To Loveる」と「エム×ゼロ」を同じお色気ものでありながら、かなりコンセプトは異なる作品として、矢吹先生VS叶先生みたいな文脈を当時読みとっていた身としては、数年越しに雑誌をまたいで、時代も超えて矢吹先生VS叶先生、再びみたいなノリも勝手に感じています。「To Loveる ダークネス」はハーレムにただ走り、叶先生は改めて1対1の関係がネタの恋愛コメディをやろうとしている。現在の売り上げは「To Loveる」圧勝みたいな感じですが、「To Loveる」に負けない魅力をこれから叶先生が押し出していってくれたりしたら、熱いと思うのでした。

プリティフェイス 1 (ジャンプコミックス)
プリティフェイス 1 (ジャンプコミックス)

エム×ゼロ 1 (ジャンプコミックス)
エム×ゼロ 1 (ジャンプコミックス)