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 BS11で一週遅れ視聴のアニメ『輪るピングドラム(公式サイト)』、第3話「そして華麗に私を食べて・・・」の感想です。
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 地下鉄も重要なモチーフなのだと今回気付きました。環状線なのかどうかまだ調べてないのですが、とにかく一方向に進んでいく感じが一神教的世界観っぽいし、仮に環状線だとしたら、輪廻的世界観に突入して、運命がどうこうという話のモチーフに繋がっていきます。

 今回は作品のキーワード「生存戦略」にそって、「食」のモチーフが大きかったです。「食」というか「弱肉強食」ですか。自分の名前の苹果とリンゴをかけて愛する人に食べて貰おうとする苹果と、そこに現れる意中の人の彼女さん(オープニングにも出てる金髪の人だよね?)、恋愛ネタも、どちらの遺伝子が残るのかという方向で生存戦略的。既に一度死んでいる陽毬がペンギン帽子無しでは生きられないことが再確認されたり、所々に挿入されるペンギンさんがバシバシ虫を殺す描写といい、あらゆる部分で「生存戦略」。この作品、ラディカル過ぎて危険だと感じ始めています(笑)。

 この時点で陽毬と苹果は交わらなかった、というのが良かった(結局苹果は陽毬とではなく家族とカレーを食べたいと思ってる)。そもそも、一度家族を失ったという要素を共有しながら、運命嫌いの兄弟に守られる、現在の家族に幸せを感じている陽毬に、現在の家族に満たされないからこそ、ヤンデレる領域で運命に傾倒している苹果と、まだ相成れる要素がない。だからこそ、この二人が邂逅するカレーブチ撒けシーンは何重にも面白かったのでした。

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DEAR FUTURE

→前回:第2話「危険な生存戦略」の感想へ
→次回:4話「舞い落ちる姫君」の感想へ
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