アニメアイドルマスター(公式サイト)、第7話「大好きなもの、大切なもの」の感想です。
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 良かった。今回は共同体サイドのお話。

 前回のラストで、伊織の顔が上を目指すアイドルのものになってるのに真が気付くシーンがある訳ですが、そのまま「家族」みたいな既存の共同体から切断されても、私は市場の競争を勝ち抜いてトップアイドルになるわ、という風にはいかなかった。むしろ、伊織の動機は家庭、兄達への反発に根差してるように一見見えながら、実際はそれらへの愛情にあるかのようなのがじわじわにじみ出ていた一話。やよいという家族のために家族という共同体と両立しながらアイドルを目指している作中解みたいなヒロインとの交流を通して伊織の話を描いているのも上手い。

 もう、やよいさんが愛しくてしょうがない一話なんですが、ストーリー上、キャラクター配置上、家族を愛し、愛されながらアイドル業に営んでいるやよいの対照キャラは、家庭の事情で共同体から切断されて孤独に独り暮らししている千早かと思います。ただ、まだこの話数で千早に踏み込むのは早いという感じで、同じく家族共同体問題からアイドルを志向しているキャラでも、実際は家族の愛に囲まれているであろう伊織の話の方が先だったのだろうと。千早はガチで「もう私には歌しかない」みたいな感じなので重い。また重いだけに、この作品の核心近くにいるキャラクター。2クールだと後一回千早回があるのだと思うのですが、これはハードルが上がります。やばい、今からドキドキする。

 一応、作中解のようなものへの示唆はじわじわ挿入されていて、たぶんそれは765プロが、市場競争を勝ち抜いていく孤独と、家族のようなみんなでいられる共同体との、中間的、架け橋的な共同体になる、というもの。第四話時点では俺はみんなのこと何も知らない、と千早の孤独に対してほぼ無力だったプロデューサーが、今回はやよい家のちょっとしたトラブルにあたって伊織から電話を受けていて、文字通りやよい家という共同体と、アイドルを目指す伊織との架け橋的なポジションになっています。伊織自身がやよい家のちょっとしたトラブル(これも、長助がはからずもお姉ちゃんはアイドルなんかやっていいよねみたいなことを言ってしまうシーンがきっかけで、共同体かアイドルか問題が根にある)を仲介しているのも含めて。765プロのメンバーが不思議な共同体として機能していく様が描かれていると思うのでした。

 何というかこれは時代ですな。マジで、現実の方も、ちょっと共同体のあり方とか見直していかないと、色々大変な局面に来ているので、アイドルマスターといえどもこういう主題を作品の中心で扱っていくのは、良いことだと思うのでした。

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