アニメアイドルマスター(公式サイト)、第13話「そして、彼女たちはきらめくステージへ」の感想です。(BS-TBSで地方遅れ視聴中。)
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 記者のおじさんの「正念場だな」からの流れが良かった。このおじさんはアイドルの市場競争と勃興と没落とを色々見てきた感じの人になってるんですが、美希の連続二曲の前に、ここが分岐点、のような発言をする。人生上ここが命をかける所、という局面は誰にでも訪れると思うのですが、15歳の美希にその時訪れた、というのをよく切り取っていました。

 竜宮小町になれなくても輝くことは可能、という前回の話で示した別解を実現できるかという分岐点、竜宮小町が到着するまでの時間稼ぎというシチェーションで、美希にしか歌えない曲二連続、ポテンシャル上成功するかは賭け、というシチェーションが熱い。竜宮小町抜きで、自分の実力だけで認めて貰わないといけないという正念場。メンバー中トップに天才な美希でもこんなにきついものなのかと、上昇志向だけの競争主義はどうなのという部分は作品として描きながらも、同時に本気になる過酷さと尊さを忘れていない。結果として「竜宮小町に入る」よりも過酷な道の、オリジナル星井美希としての勝負。現状それが可能でこの場を賭けられるのは美希しかいないので、メンバー内でのスペックは高い真と響もサポート役に回り、やよいは「美希さんがんばって」とモニター越しに願う、という絵も良かった。

 観客が凄い新人見つけたとばかりにパンフで美希をチェックしていく描写と、千早の表情で、美希が自分自身の実力で認めさせたのが伝わってくる。二次創作とオリジナルでは差が大きいのと同じように、自分自身の表現、実力、世界観のみで魅了するというのは凄い。前回までの話が効いていて、終わった後に美希と千早がすれ違うのも上手い。前回の美希の騒動に千早ちょっとむかついてたんだけど、ここまでやられたら認めざるを得ない。もしかしたら美希が見せた市場競争を勝ち抜けるだけの輝きというのは、千早の家族共同体を壊してしまったものでもあるのかもしれないのだけど、そこに尊さがあるのも千早は分かっている。美希、あなたやっぱり凄い子。

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→前回:第11話「期待、不安、そして予兆」・第12話「一方通行の終着点」の感想へ
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