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 明日で『涼宮ハルヒの驚愕』発売から一年なので、徒然と書いてみます。少し、『驚愕』までのネタバレ含みます。
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 最終的に、普通に塾に通い続けて、学問をやる、という佐々木さんはカッコいい。ハルヒ的な、古泉一派の解釈では「神」的な力の譲渡も拒否。神的な力も超常的な非日常も特には求めない。唯一やんわりと描かれてる「恋」という非日常も、今巻まで時点ではそっちに没入していくことなく、普通の塾通いという日常に帰っていく。でもそれがネガティブなニュアンスじゃない。普通人の範囲で勉強していくことにも意味があると信じているから。大学生ハルヒのシーンで、ハッピーな未来はいかようにもたらされるのか? という問いかけがあった作品ですが、佐々木さんの「普通人としての努力」というのが、キョンとパラレルになっておそらく一つの解答として描かれている。たぶんこの後の作品の最後の山場でキョンに必要になることは、スーパーロケンローなことではなくて、わりと普通なことなんだと予想。分裂〜驚愕までのメインネタ含めて、色々と非日常的、驚愕的なことが起こってるクライマックスで、あれだけ今回のメインキャラだった佐々木さんは蚊帳の外状態、というのがいいよね。なるほど、非日常的、超常的な山場、あるのかもしれない。それはそれとして、普通人のフィールドでやれることやっていくよ、というのが佐々木さん。中学時代のキョンとのエピソードもえらく普通で、それがよい。アニメ版の話を使うなら、キョンとハルヒが出会ったシーンのような、灰色の世界が色彩がある世界に変わるような、凄い演出は、おそらくキョンと佐々木さんの出会いのシーンには使われない。でもそれでいい。それが佐々木さんのあり方だから。

 あと、これは推理なんだけど、佐々木さんといいキョンといい、作中の「フルネームが出てこない」キャラは、「最終的に非日常の力に依拠しない」キャラなんじゃないかと少し思ってます。キョンは既にだいぶ非日常的なことやっちゃってるけど、最終的には……みたいな。この流れでいくと、絶対鶴屋さんとか普通人サイドのキーパーソンに思えてくる……。

 ヒロインの格として涼宮ハルヒと佐々木さんが対照されてるお話でもありましたが、面白かったです。あと、実はハルヒと佐々木さんの共通点もあるんだよね。そうやって大仰な物語を描きながら、シンプルな大切なことをあぶりだしてる話でもあった。よかった。

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)

→前回:『涼宮ハルヒの驚愕』の感想へ
『涼宮ハルヒシリーズ』の感想へ
『涼宮ハルヒの憂鬱』アニメ版の感想へ