アニメ『まおゆう魔王勇者(公式サイト)』第3話の感想です。
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 勇者の昔の女こと女騎士登場。この徐々にエース級の人材が行動を始める感がよい。同格の相対的な正義をもった各登場人物がバトルロイヤルしたりのゼロ年代のものを群像劇2.0と置いてみるなら、まおゆうは群像劇3.0に踏み込んでいる感があるなどと思っていました。駄肉様もいいけど女騎士派です。

 そして新型羅針盤が開発。生産の次はあれです。

 農法改革、教育、技術革新。とても、というか抜群に大事なのですが、そこまでなら現実の歴史にもあったのに戦争はなくなってないので難しい。「丘の向こう」を目指す話です。

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 金貨十五枚でプロパガンダに利用されてた勇者像というのはイイな。勇者と魔王の1=1の「契約」と対照をなす、一方向からの利用、搾取構造。

 そして、同じ1対1に意味がある話でも、そのまま内側に閉じていったセカイ系とはまた異なるという、やはりテン年代の物語の萌芽と感じていた作品です。  

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向かい風
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