毎年恒例、その年に触れた作品などで良かったものを、僕の主観でベスト形式で記載しておこうのコーナー。

 まだ早いでしょ感も漂いますが、12月にも突入してることですし、週一更新ペースで「小説」「アニメ」とかもやると考えるとそろそろ始めておかないとな感じなので、まずはもう僕的に順位変動がなさそうな「漫画部門」から。

 以下、雑誌の最新連載分までは基本ネタバレを含みますので(『進撃の巨人』はさすがに書かないけど)、注意です。
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第5位:諌山創『進撃の巨人』

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 第1巻の表紙&アニメOPの「紅蓮の弓矢!」のシーンのごとく、強大な巨人が現れたら、とりあえずジャンプして突撃したい! と、どこかで強大な存在に搾取されてると感じる昨今、そういう存在に立体機動装置をまとって飛び掛かりたい衝動に駆られる人々が今夏頃続出(僕だけだろうか?)。そして、飛び掛かってみたものの、無残にバリバリと食べられる所まで執拗に描いてる作品。巨人、強ぇぇ。

 2013年、国内のみならず海外でもメガヒットした作品で、ちょうど僕の意識が海外との交流に向いていたこともあり、YouTubeの感想動画で、外国のユーザーが『進撃の巨人』観て、しきりに英語で「Awesome!(ヤバい!)」と連呼していたのも印象に残った点で、色々と今年一年を象徴してると思う作品。





第4位:藤巻忠俊『黒子のバスケ』

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 今年多かった、時世も反映しての「壊れた共同体」にまつわる物語。一般的なスポーツ漫画で目標とされる「全国一」は過去編の時点で達成しているのに、人間関係が、共同体が破綻した点で、過去編はバッドエンドだった、というのが起点な面白い作品。踏み込んで言うなら、勝利=幸せとは限らない。

 過去時点で最強、でもバッドエンドに終わった。そしてその過去を現在で乗り越える物語として、『るろうに剣心』と類似してると実は感じてる作品。『剣心』の方が自身の実存の問題として現在で解答に至るのに対して、『黒子のバスケ』はもうちょっと周囲の人達との人間関係や連帯の中に解答を見出そうとしてる感じ。

 こちらも2013年のメガヒット作品の一つ。キャラクター達の魅力はもちろんだけど、根底に漂ってる儚い物語性に惹かれる人も多いのではと分析。僕も今年めっちゃハマった作品です。





第3位:貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン』

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 世界的な日本発アニメの貞本義行氏によるコミックス版が、2013年雑誌連載分でついに完結(コミックス最終巻はまだ出てないです)。最終回は僕的に非常に納得でかつ15年あまり追いかけてきて良かったと思えるもので、また、ずっとそう思ってたけどやっぱりエヴァってそういう構造の物語だったんだと、ようやく解答を貰えた気がする一篇で、叙情もあり、しばし立ち尽くしていたのだった……(相変わらず分かりづらいと言えば分りづらく描かれているのだけど)。これを描いてしまったら、映画の新劇場版のラストは何を描くのかな、という感じなのですが、ひとまず歴史的ロングランの結末を目撃できて良かった。序盤とか繰り返し読んでたの中学生の時だよ! ロングラン完結。感無量。





第2位:鳥山明『銀河パトロールジャコ』

 これ、感想書いてなかったのですよね。『ドラゴンボール』の鳥山明氏が、最後の連載になるだろうとしつつ描いた、今年週刊少年ジャンプに掲載された11話からなる珠玉の漫画作品。作品のギミックは単行本派の方もいると思うので触れないでおくけど(まだ出ていない)、終盤は毎回ボロ泣きしながら読んでいたのでした。ポール・マッカートニーがこの前の来日コンサートで今でも現役のパフォーマンスを披露したに通じる感動で、終盤にアクションシーンがあるのだけど、決して昔ほど派手でもなく素朴なアクションシーンなんだけど(というか「B級っぽいSFである」点に作品のコンセプトがある。)、その背後に確かにある、鳥山コンテ! 鳥山コマ割り! 鳥山アクション! と、昔何度も繰り返し読んだ『ドラゴンボール』の遺伝子が活性化する、感動体験でありました。これ、たぶん単行本刊行は一冊で読みやすいと思うし、発売されたらお勧めです。「ずっと書きたかった」という鳥山明先生の言葉に、だから『ドラゴンボール』も『Dr.スランプ』もそこはかとなくSF作品だったのか……と納得。


第1位:赤松健『UQ HOLDER!』

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 2086年の近未来、人々の競争し、進歩していく志向は軌道エレベータを建設し宇宙開発に向かっている中、軌道エレベータの周囲には貧困街が広がっていた。


「21世紀 人類は「貧困」を世界に平等に配分した…良いも悪いもなく歴史の必然なの」

「かつて豊だったこの国ももう無縁ではいられない話よ」


 そんな世界を、世の理を外れた不死者の徒党が、謎の互助的思想を掲げて駆ける。

 『魔法先生ネギま!』の正統続編にして、物語最前線。今年最も打ちのめされた作品。あんなに楽しかった『ネギま!』の「3-A」の共同体も、悠久の時の流れの中で忘れ去られ、解体されていってしまった。全ては無駄だったのか。それじゃあ過酷な昨今、何を信じて生きれば良いのだろう。

 『ラブひな』の頃の逃避だったのかもしれない温泉旅館的な閉じた悠久の想像力も、『ネギま!』的なゼロ年代の想像力も、過酷なフェーズに突入した現在と未来、次の世界を駆ける力に変えてやるよ、みたいな作品だと思い始めています。

 実験開始の「同人マーク」(ざっくりとは著作権者からの二次創作の黙認意志表明。主にはTPPで著作権が非親告罪化されそうなのを見込んでの、二次創作救済作戦。)もまとって、色々な意味で2013年以降を向いている作品。困難な世界。謎の互助的思想を掲げて駆けぬけたい。




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 と、とりあえず漫画部門はこんな感じで。

2013年ランゲージダイアリー的ベスト、「アニメ部門」へ
2013年ランゲージダイアリー的ベスト、「小説部門」へ
ランゲージダイアリー的「2012年にふれた作品ベスト10」(去年は一まとめの記事でした)
ランゲージダイアリー的2011年ベスト/アニメ編
ランゲージダイアリー的2011年ベスト/小説編