『仮面ライダー鎧武(ガイム)(公式サイト)』第15話「ベルトを開発した男」の感想です。

 ネタバレ注意です。
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 戦極凌馬さんは、現時点では「禁断の果実を食べる的衝動」、進化、進歩を追ってる側の人間として分かりやすい。さらに強力なドライバー開発しようとしてるし。

 初瀬に関しては、想定内の事故くらいの弁。進歩を追えば、その過程で淘汰される、犠牲になる側も出る問題。ユグドラシルコーポレーションが建てば、戒斗の親の町工場や昔ながらの神社は淘汰される問題。この人は、犠牲、そりゃある程度出るでしょう、くらいに考えてるポジションっぽい。

 そして、仮面ライダーシグルド、錠前を売ってきて、本当象徴的にユグドラシルの掌の上、錠の檻の中に紘汰たちを閉じ込めるポジションだったシドを敵役に、「牢獄から抜けて自由になる」モチーフが今話では改めて描かれる。文字通り独房的な所に紘汰が閉じ込められて、DJサガラの手引きでまさにロックを外して外に出ていく流れね。改めて自由って何、みたいな要点がある話だと確認。この流れだと、DJサガラはけっこう「自由」側の人なのかのう。

 紘汰のどの辺りが、「自由」の観点から真の仮面ライダー有資格者(「自由」ために戦うのが仮面ライダーっていうのは、『仮面ライダーウィザード』のラスト2話の特別編よりね。)かっていうのは、そこはかなり物語の根幹なのだろうから現時点では難しいのだけど、一つ既に感じているのは、助ける対象にボーダーを引かないっていうのは「自由」な感じがしております。第11話、自分たちのことをモルモット呼ばわりしていた研究員でも助ける。前話、インベス化してるんだけど、初瀬を助けようとする。今話、街の人達を守ると宣言する。今度の映画『平成ライダー対昭和ライダー』でキャスト的に『仮面ライダー555』がフォーカスされてる気がするのはその辺りなのかな、とも感じているのですが、平成仮面ライダーは、ボーダーを超えた「守り人」的なのは確かにずっと描いてきてましたよね。その辺りの感覚が、よく考えると「自由」って概念とも繋がるかなとちょっと感じております。

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→次回:仮面ライダー鎧武第16話「新アームズ!ジンバーレモン誕生!」の感想
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