ネタバレ注意です。
「禁断の果実を食べる」的な衝動、進歩や進化を目指す、さらなる力を求める、という点に関して、
力を求めて果実を食べてインベス化した初瀬、
改造した錠前という力を手にして、強盗などを始めたレッドホットの曽野村ら、
何かしら進化を追ってるっぽいユグドラシルコーポレーション、
今話で新しくジンバーレモンの力を手にした紘汰、
辺りがそれぞれ重なりつつ描かれていた感じ。
阪東マスターが分かりやすく言葉にしてくれていて、力そのものに善悪はない、だったらその力でヒーローになるか怪物になるかは何なのだろう、という、力の源は同族、という『仮面ライダー』という作品がずっと追ってるテーマを今作でも確認。
力、進歩を求めてるっぽいユグドラシルコーポレーション、というか貴虎にも、何かを見せられた光実の反応からするに何かしらの正義はありそうだし、逆にジンバーレモンの力を手にした紘汰は、相変わらず元は人間であろうインベスを葬っている。同根の力を使いながら、それぞれに正しいようであるし、それぞれに正しくないようである。『鎧武』は当初から制作陣インタビューなどで、平成仮面ライダー初期の頃の作風に回帰する的な話は語られていたのですが、大変『龍騎』や『555』の頃の雰囲気を感じる部分です。
回帰と言うと戻ってるのかという印象を受ける言葉だけど、『龍騎』や『555』でそれぞれなりに描いた題材に、この2014年という時期にどう収斂に向かって描いて行くのか、というのは、10年あまりの時間で変わったこと、変わらなかったこと、など時代性も感じられて面白そうです。
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