地元仙台が舞台のアイドルアニメ『Wake Up, Girls!(公式サイトニコニコチャンネル)』。引き続き、感想&トラックバックセンター記事です。

 TVシリーズ第5話「天国か地獄か」は、僕本人は2月16日(日)深夜の仙台放送での放映or2月16日(日)深夜のニコニコチャンネルでの生放送配信が開始してからの視聴になりますが、最速放映地域は本日2月7日深夜からとのことで、早めに記事を立てておきます。記事中はネタバレ注意です。
(追記:2月17日、管理人の感想を書きました。)
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 仙台では実質最速放映日から一週間以上経たないと観られない状況になったのが残念です(第4話が観られるのがようやく2月9日(日)深夜。)。

 また、緋呂河ともさんの劇場版を漫画化したWUG!コミックス版、

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(こちらは『OFFICIAL FAN BOOK』に付録として付いた第1話のみ掲載のプレビュー版)

 凄いネームが読みやすくて絵柄も今風で好きだったのですが、こちらも当初3月20日発売で登録されていたのが、3月28日発売に延期になった模様です。



(2月17日追記:現在、また発売日は3月20日記載に戻り中。やっぱりこっちが発売日ですかね?)


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(追記:2月17日、管理人の感想を書きました。)

 真夢と志保の対峙から始まって、何かとWUG!と「I-1クラブ」の対比が描かれていた1話。

 現時点での実力及び資本の物量の観点からはWUG!は「I-1クラブ」に敵いようもないというのが描かれた上で、Twinkleから問いかけられる、「Wake Up, Girls!らしさ」という点に焦点があたります。己のアイデンティティがないと、それを元に武装しないと、戦えない。

 曲目を決める際に未夕のアニソン、菜々美の光塚、実波の民謡とで別れていたのがたぶん伏線で、「I-1クラブ」が一つのアイドルとしての理想形にモノクロナイズド(画一化&純化)したアイドルなのに対して、WUG!の武器は多様性と雑多性なのかなと。だから、「I-1クラブ」サイドでは画一的にダンスを合わせる技量が求めらて、そこから遅れた者は脱落させられるという「純化」が印象的に描かれてる一方で、WUG!は、元々のフォーマットからは遅れてしまう藍里に対して、思いやりで調整する、その「雑多」なままの有機性で武装し得る、という道がTwinkleからそこはかとなく示唆されている感じ。だから、トップダウン式に純化された理想から外れたら脱落という「I-1クラブ」と違って、「もっとケンカする」も、武器の一つになり得る。

 これがそのままたぶん、本作のテーマの一つであろう「中央と地方」にも、写像されている。中央の東京は富の集積地でもちろん凄いし、競争力が働いて高次元に純化はしているのだろうけれど、日本全土が東京化すればいいかというとそれは違う。地方は雑多な地方なりの多様性の中に価値が内在してるのであって、東京化すること。東京のフォロワーになることだけを追うのはむしろ価値が減衰する可能性があって危うい。真夢のあえて「I-1クラブ」の曲をWUG!がやる必要がない、と言うシーンには、作品の表現としては遠景にそのくらいの含意があるのだと思うのです。

 そこまで仕込んだ上で現在『Wake Up, Girls!』の公式サイトが、WUG!と「I-1クラブ」のVS仕様になっていて(2月17日現在)、「七人のサムライ」ノリで、一人一人にVS構造があるのかよ、と熱い。真夢VS志保はメインとして、「I-1クラブ」のリーダーの近藤麻衣の相手が、今は公式サイトからも消えている最弱の藍里っぽいというのが熱い。まだ第6話は仙台では観られてないのだけれど、おそらく一旦「I-1クラブ」のフォロワー側にふれたWUG!の中で、藍里が一定期間脱落するのでしょう(藍里は、上述の「I-1クラブ」的な画一化と純化の文脈では、真っ先に脱落する側なので)。だからこそ、画一化と純化の側のリーダーである麻衣(軍隊的戒律を誰よりも重んじてるという設定)に、雑多な一地方の個である藍里が相手になるというのは熱い。


 「私、やっとアイドルが好きになれそう」(島田真夢)


 劇場版の「自分を幸せにすること」という部分から続く流れでの、志保に対する真夢の返答。実力、格としてはトップオブトップだったとしても、己の本質的に純化された場所が合わなかった、ということはありそう。メインの真夢VS志保はそのまま作品の主題でもあろう、劇場版冒頭のモノローグにあった「アイドルと幸せ」がかかっていそうで、こちらも熱い。

Wake Up, Girls! 1 初回生産限定版 [Blu-ray]
エイベックス・マーケティング
2014-03-28




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 ブログで感想を書く文化も役目を終えた感じなのか、トラックバックがあまり来ないというかそもそもみんなTwitterとかのSNSで感想書いてる感じですが、とりあえず最速放映地域で第5話の感想をブログに書かれた方おられましたらこの記事にトラックバック頂けたら幸いです。ある程度アクセスアップに貢献できる可能性もあります。今回はTVシリーズも毎話感想記事を立てるつもりでおります。

→前回:『Wake Up, Girls!』第4話「スキャンダル」の感想へ
→初回:『劇場版「Wake Up, Girls!七人のアイドル」』の感想へ
→次回:第6話「まだまだだよ」の感想へ
Wake Up, Girls!雑記(2014年1月12日"聖地巡礼その1")へ
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