2月9日(日)に幕張メッセにて開催されたイベント『ワンダーフェスティバル2014[冬]』内のステージ、人間(キャラクターを演じてる声優さんたちのユニット)版『Wake Up, Girls!』(公式サイトニコニコチャンネル)登場のライブ部分の感想です。

 ニコ生にてタイムシフト視聴。

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 「今日はCGじゃなくて実写ですからね」(MCより)


 生「タチアガレ!」良かった。本当に、劇場版とTVシリーズ第1話で描かれてる「タチアガレ!」のライブシーンの振り付けなど、劇中の人物たちを演じるリアルの声優さんたちがそのまま踊るんだ……。

 TVシリーズ第1話の感想(こちら)で書いたのですけど、本当『Wake Up, Girls!』は「ライブ性」と「複製性」の違い、及びその相乗効果を意図して組み込んでいるプロジェクトだと改めて感じました。二次元の複製アニメ映像として観る「タチアガレ!」はそれはそれで魅力的なのだけれど、ライブ性がより強い、生の人間が歌って踊る「タチアガレ!」はまた別の方向で「生」感があって良いのですよ。

 ライブで一回性の出来事として、その場に居合わせて体験するか、後から複製映像の記録を鑑賞するか……、その違いをちょうど劇場版(ライブより)とTVシリーズ第1話(複製より:真夢が後からスマホで複製された映像を振り返る、という描き方をしている)のライブシーンで表現していたWUG!プロジェクト。

 例えばですが、アニメ劇中の勾当台公園でのWUG!初ライブが、一回性の貴重な体験、貴重な瞬間として描かれているように、演じてる声優さんたちの方のWUG!の初お披露目ライブだった『ワンダーフェスティバル2013[夏]』のステージに生で居合わせた観客というのは、本当に貴重な体験だったのだろうな、と。『Wake Up, Girls! OFFICIAL GUIDE BOOK』によると、山本寛監督繋がりで、『ハルヒ』の「ハレ晴レユカイ」と『らき☆すた』の「もってけ!セーラーふく」を披露したとのこと。く……見たかった。今、僕が感じてる感情が、まさに「複製性」と「ライブ性」の違いに由来するものかと思います。

 TVシリーズエンディング曲「言の葉 青葉」に続いて、オープニング曲「7 Girls War」のライブも今回初披露。アニメオープニングのキャラクターたちの動き、現実版WUG!で踊る曲の振り付けを切り取っていたんだ……。この虚実が交差する感じは熱いな……。

 こう、最初から完成形じゃないのが、逆に価値になる、というのが、頭では分かっていたけれど、実際に見せて貰っている感じ。「物語」であるとか、(結果として報われないとしても)頑張り続ける「過程」であるとか、そういうものの価値を、現在の世の状況を踏まえて、アイドルに投影してみんな見てるんじゃないか、というようなことは『Wake Up, Girls! OFFICIAL GUIDE BOOK』の山本監督のインタビューにも書いてあったのですが、確かに、この生身で何か巨大なものを相手にしながら頑張ってる感はカッコいい。

 何を言ってるんだという感じですが、僕のイメージとしては、『進撃の巨人』のコミックス第1巻表紙絵およびアニメ第1クールオープニング映像の、「超大型巨人に向かって、立体機動装置を身に着けて飛び掛かる人間」のイメージに、WUG!は近い。勝てるかどうかは分からないけど、とりあえず飛び掛かってみる。この精神は大事だと思うのでした。

 「タチアガレ!」には、立体機動装置で巨人に飛び掛かる的な高揚がありましたよ。

→特典CD「タチアガレ!」付属(2月28日発売)



→Wake Up, Girls! 1st Live Tour 『素人臭くてごめんね!』(東京・大阪・仙台)優先応募券付き

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2014-03-28


→充実のインタビュー記事に仙台の聖地巡礼解説など





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