週刊少年ジャンプ連載分の「黒子のバスケ」252Q「ラクダが言いました」の感想です。
 ネタバレ注意です。
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 黒子が立ち上がった回(247Q「いやだ」)以降特に、選手の精神面にスポットがあたってる感じ。試合中でも、精神的にステージアップすれば、選手の強さも覚醒するというような今話の流れ、まずは、伊月さんが精神的に覚醒したのかな。黛さんのライトノベルとか、伊月さんのダジャレ好きとかそこはかとなくそのキャラの人格を形成してる要素を精神面の話と絡めてるのは好き。その流れだと、日向は武将的な魂でパワーアップする流れになるんだけど。

 精神面に比重をおいて、実際パワーアップもする流れになってる誠凛に対して、洛山の方は赤司くんを中心に選手の精神性は尊重してなくて、黛さんは現在もう精神面ではボロボロ、と。

 現在の黛さんに関しては、「敗北者」「失敗した人」の意味合いも入ってきてると思って、それは物語全体では過去編の敗北者萩原シゲヒロと重なる方向性だと思うのです。萩原シゲヒロの精神面をまったく尊重しない赤司くん率いる帝光が、三年の全中決勝戦で敗北者側の精神面も踏みにじってしまった、というのが過去編バッドエンドの物語。

 それを現在編で乗り越えて進む、という作劇の物語なのだけど、現在編の誠凛っていうのはやっぱり、仲間を尊重、精神面も大事に、そして敗北者(や失敗した人)の意義も汲む、っていうのが過去編の帝光とは違う点としてずっと描写されてきたので、今話時点での敗北者、失敗者の黛さんに冷淡な洛山のメンバーに対して、伊月が想う所がある。というのは色々繋がってる感じ。

 この辺りの物語を、誠凛側の現時点での失敗者(4ファウルになってしまった)の日向との対比でどう見せていくのかは楽しみ。



黒子テツヤ(小野賢章)
ランティス
2014-03-26


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