アニメ『キャプテン・アース(公式サイト』、第1話「アースエンジン火蓋を切る("Earthengine open fire")」の感想です。

 記事中はネタバレ注意です。あと、同スタッフの作品ということで『STAR DRIVER 輝きのタクト(公式サイト)』のネタバレも少し記事中に含みます。
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 第1話で主人公が「島」にやってくる。主人公が「父親」を追っている、など『STAR DRIVER 輝きのタクト』と共通の要素がちらほらと。

 もともと『スタドラ』のスタッフが集結してるらしいのですが(それが観ようと思った個人的理由でもあります)、作り手の引き出しが少ないとかじゃなくて、意図して重ねているのだと思います。『キャプテン・アース』公式サイトの監督のメッセージが良い感じ。


「前作『STAR DRIVER 輝きのタクト』は、閉鎖空間という"自分の殻"を破るまでの話を描いたつもりです。それに対して『キャプテン・アース』は、閉鎖空間を打ち破ったあとに、いったいどんな物語を描くことができるのか。そこを考えることから始まりました。」(公式サイトより引用)


 重ねるところは重ねながら、違いをあぶりだしていって「その次」を見せていこうという演出意図なのではと。「島」という閉鎖空間から中々出られなかった『スタドラ』と対照的に、第1話から主人公島を出て、というか地球を出て宇宙へ。「父親」も閉鎖された青春時代に埋没していた『スタドラ』と対照的に、今作のお父さんは何やら地球を守るために決断して散っていった模様。色々と、「その次」感。これは、『スタドラ』の最終回でタクトたちが宇宙に出た後に、どんな物語があるのだろうと感じさせられた身としては嬉しい。たぶん幼い真夏ダイチが、「フェンスを飛び越えて」幼嵐テッペイに会いに行ったシーンが、自分の殻に閉じこもってるフェーズは飛び越えて、他人との関係込みのフェーズに入っていった象徴シーンなんじゃないかと。そこは、もう通過済みのフェーズから始まる物語。

 叙情的な歌の演出も継続してるし、その他、目覚める謎の少女に人格も持っている外来の敵、巨大ロボット発進と、SF・ロボットアニメの醍醐味も盛りだくさん。『スタドラ』最終回でタクトが言っていた「俺には見えている」の、視界の先を見せてくれそうな作品として楽しみ。

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