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Wake Up, Girls! に参加中!
 地元仙台が舞台のアイドルアニメ『Wake Up, Girls!(公式サイト)』のソーシャルゲーム、『Wake Up, Girls! ステージの天使(こちら)』。初スマホゲームとして、進め中。

 プレイ日記初回はこちらから。
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 「エピソード」の「特別編」、『Wake Up, Girls!』メンバーの残りの三人の分も読んだのです。


●岡本未夕

 明るくふるまっていても辛い時もある。よく泣いてしまうけど、そういう表に出せるつらさより一層奥のつらさもある、というような述懐。

 そして、小説版にあったように、「I-1クラブ」との出会いがとても重要なこととして語られる。おそらく震災で自宅被害を受けて高校入学〜バイト三昧……の頃が一番つらい時期で(小説版参照)、その時に東北に来ていた「I-1クラブ」の輝きが、たいへんな動機になってる模様。一番厳しい時にこそ宗教に出会うのが常で、ちょっとした「アイドル=宗教」説的な流れやも。

 TVシリーズに地下鉄構内で未夕が真夢に「I-1クラブ」を辞めた理由を遠慮がちに尋ねるシーンがありますが、そこまで強い憧れを「I-1」に持っていたという前提で観ると、またいくつか含意が追加されそう。憧れていた「I-1」を真夢が否定するようだと(逆に「I-1」が真夢を否定するようだとしても)、未夕としては複雑なはずで。

 そこから真夢といっしょに、あの時の「I-1クラブ」のごとき、人に元気を与えられる存在に、今度は自分がなる。という所で終劇している第1期。最終回の会場からの「Wake Up, Girls!」コールの所は、一番焦点があたっていた佳乃と真夢の視点で観がちだけれど、未夕の視点でも色々なものが報われている。


●七瀬佳乃

 モデルの道からアイドルの道に移行したのが、けっこうな分岐点だった、というような述懐。そう言われてみると、感想で書いてた「一度途切れそうになっても、続けていくこと」という要素と関連して、ほぼ全メンバー、一度それまでの生き方とは生き方を変えた人たちなのか。実波(民謡→アイドル)、菜々美(光塚→アイドル+光塚)、夏夜(バイト生活→アイドル)、藍里(普通の女の子→アイドル)、佳乃(モデル→アイドル)。真夢と未夕は本質はずっとアイドルだけど、それぞれ「I-1クラブ」→「WUG!」、メイド喫茶のアイドル→WUG!と生き方を変えている。

 この「特別編」のテキストもそういう含意だと思うのだけど、震災の経験を抜きにしても、何か破綻的な出来事があって生き方を変えた人というのは世に沢山いるわけで。最終回の飛ぶ佳乃とそれを支える仲間、というのはそういう全ての人達の救済を重ねている。


●片山実波

 小説版の磯川のおばあちゃんら民謡クラブのメンバーと出会う以前の、「笑うことができなかった時期」について少し語られる。小説版の年表だと、震災→避難所→仮設住宅なので、仮設住宅で磯川のおばあちゃんらと出会う前の、避難所〜仮設住宅初期あたりと思われ。そういう時期を経た上で、民謡クラブで歌うことでみんな笑えるようになっていったと。

 実波は小説版読んでも静かに覚悟は完了してる感じで、自分の存在で少しでも笑顔になってくれる人達がいるのなら、それが自分の役目なので、やる、がごとき。「うんめぇ〜にゃ〜」無双で幸せを配り続ける。

 ◇◇◇

 残りは「4コマ漫画劇場」コーナーがあるのに気づき、そっちを読み進めていました。ゲーム本体の育成・収集要素に入る前に、けっこうやれることがあります。

 4コマもバックナンバーだけで既に相当な量があり、普通にWUG!メンバーも出てきて面白い(他は、「ステージの天使」のアイドルのやつとか、あと「I-1クラブ」のもあった)。本編に対して、オフィシャルの派生4コマというと、昔は『ドラゴンクエスト』本体と、『ドラクエ4コマ漫画劇場』みたいな形態だったと思うのだけど、今の時代にそういうモデルを届けようとすると、こういう風にスマホプラットフォームで配信になるよな、と。

 一昔前の感覚からすると無料で読めるにしては出し過ぎてる気がするので、(これはソーシャルゲーム全般がそうだと思うけど)少な目の母数のディープユーザーがお金を落としてくれて、あとはフリーミアムモデルの、「フリー」部分を充実して出して行くビジネスモデルって感じですかね。これは、ユーザーの余暇時間の奪い合いという観点からは、雑誌とか売れなくなるはずだよなと改めて。ターゲッットの嗜好に合ったコンテンツにスマホ一つでアクセスできる上に、かなりの部分はフリーで楽しめちゃうわけだからなぁ。

 共存していってほしいと思ってるので、しばらくは特集が載ってる雑誌経由だけから応募できるオリジナルドラマCDとか、逆に雑誌の付録からのみゲットできるソシャゲ用シリアルコードとか、『Wake Up, Girls!』がやってるような戦略でいくしかないのかもしれない。

→ゲームのダウンロードなどはこちらから

小説版 Wake Up, Girls! それぞれの姿
待田 堂子
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2014-04-15


Wake Up, Girls! 2 初回生産限定版 [Blu-ray]
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2014-05-16


→前回:「ステージの天使」プレイ日記その2はこちら
→次回:「ステージの天使」プレイ日記その4はこちら
アニメ『Wake Up, Girls!』最終回の感想はこちら
アニメ『Wake Up, Girls!』感想初回、MOVIX仙台で劇場版を観てきた時の感想はこちら
アニメ『Wake Up, Girls!』全話感想の目次はこちら
『WUG!雑記』色々はこちら
『ステージの天使』プレイ日記の目次はこちら