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 アニメ『ラブライブ!2期(公式サイト)』、第13話(最終回)「叶え!みんなの夢――」の感想です。

 記事中はネタバレ注意です。
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 μ's以外の外部の人ネタ、最終回にしてニコちゃんの母親が登場。ニコちゃん母の言葉でニコ先輩が部室のアイドルグッズを片付ける(学校の外に出す)というのは、12話までで描いてきた、外部からの助力でμ'sの文脈が外の世界に出ていく流れとも合致してる感じ。

 12話までで、というか第1話からずっと、十分に表面的には学校の卒業と共にμ's共同体は終わって切ないね……という話に見せかけつつ、裏で学校の文脈の外に出て(というか外とリンクして)μ's共同体は続行していくというのを真ルートとして描くのを積み重ねていく、ということをやっていたのですが、新たに気づいたこと色々。

 たとえば、色々と、既存の(学校のような)システムという文脈を、μ'sの文脈がハックする(乗っ取る)という表現が随所に見られた作品でした。学校システムの文脈だけだと、卒業して、無難に進学とか就職とかして、その流れのまま共同体は壊れて切ないね、で終わりなのですが、現状あまりにみんなそういう動力を受け入れ過ぎな現実なので、むしろ共同体再生が逼迫した課題な昨今、そんな文脈はハックして、共同体続行とか、新型共同体への再生を描いた方がロックだという話ですね。

 丁稚さん(ブログ)のWEB拍手コメントで貰った話だと、第11話(感想)の証明写真をプリクラ代わりに使ってやるシーンとかですね。証明写真撮影=進学とか就職に使うという点で既存のシステムに追従する象徴なんですけど(たいてい独りで撮るものです)、それをμ's文脈でハックして、μ'sという共同体の集合写真を撮ってしまう。ふざけんな、そんな既存のシステムには乗らないよ、ハックして共同体続けてやるよ、という暗示表現かと思います。

 今話だと、卒業式の送辞を穂乃果がハックしてますね。卒業式の送辞=これから進学とか就職していくという既存のシステムに乗ることを祝う象徴……なわけですが、それをμ'sの歌でハックしてしまう。しかも「愛してるばんざい!」ですからね。これから既存のシステムに乗って、一人で、別に好きじゃないことやらされていきます、大好きな共同体も壊れます……とか、そういうのをブチ壊して、はじまったばかりとか、まだゴールじゃないとかの歌詞で、乗っ取ってしまってます。ロックです。

 あとは、最後の歌とダンスが、制服の上にμ'sTシャツを着てる衣装なのもですね。制服=学校システムという文脈の象徴で、それをμ'sTシャツでハックしたまま、踊り狂って外の世界へ。卒業組がいない所までは学校の中がステージで、絵理、希、にこちゃんら卒業組がしれっと合流してきた所で、ステージが学校の外に移る表現も見事。

 前回の第12話で、そういう共同体の続行、あるいは新しいカタチでの再生が可能なのは、外部の助力があるからというのは十全に描いていましたが(感想)、これで終わりだと思えた瞬間、花陽に外部からメールが届く、そのまま続行ダンス、アンコールライブに突入で、μ'sメンバーだけじゃなくて、にこちゃんの家族とか、穂乃果妹とか絵理妹とか、外部の人達も含めて歌い、踊りくるう、ラストにそのままどーんと、完全新作劇場版制作決定、続行! というのは最高にロックでしたね。

 前回、今回とアンコールからの続行エンドなわけですが、前回のアンコールから「僕らは今のなかで」で「続行」という引きには、世間がワールドカップ日本戦に湧いてる中、朝からブレずに全力ラブライブ!ツイートしていた優秀なラブライバーたる(え)友人のノウライトさんによると、こういう現実とリンクしたメタフィクション文脈もあったのかもということです。↓

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ノウライトさんのTwitterから引用>

2期12話のアンコールからの僕今、色々作劇意図はあるんだろうけど、現実の3rdライブであった、アンコールすら終わった後のエクストラステージの再現にもなっているんだと気付いて朝から涙腺チョロい。

μ's/運営が最後と決めた曲が終わって、退場用に流した僕今のインストに合わせて客席合唱、キャストもそれに応えて歌い出すという演出の外側にあった3rdライブの奇跡を、今度は演出として2期クライマックスに返すとか、「みんなで叶える物語感」すごい。
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 第12話も、今回の最終回も、μ's側としてはこれで終わり、と思っていた瞬間、外部から何かが届いて、勢いで続行になる、というのを、作品内だけじゃなくて現実のライブの出来事とかともリンクさせてるのだろうというような話ですね。

 最近『けいおん!!』から始まって、『ラブライブ!』に『ご注文はうさぎですか?』までの流れに関して、共同体について絡めて書いておりましたが、常々、個人的には硬直したシステム準拠の学校共同体とか、今の現実ではそのままではもう意義を失いかけてるよなと思っていたので、学校を存続させようという所から始まった物語が、学校システムをハックして、何だか外部の次の次元の新型共同体にまで「可能性として」突きぬけた物語を描いたというのは、最高に痛快な作品でした。

 ブレイカーの穂乃果が好きでした。証明写真ハックしようと言い出すのも、送辞を歌にしちゃうのも、色々と穂乃果で、その原動力になる気持ちは、第1期からのテーマかと思いますし、ラブライブ!楽曲にはこの気持ちを歌った歌が多いですが、「だって好きだから」。最終回まで文章(既存の文脈で評価されるもの)は苦手だと気付いた、だから歌います! と、穂乃果力高かった。劇場版も楽しみに待ちたいと思います。

→Blu-ray第1巻、6月20日発売

ラブライブ! 2nd Season 1 (特装限定版) [Blu-ray]
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バンダイビジュアル
2014-06-20


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KiRa-KiRa Sensation!/Happy maker!
μ’s
ランティス
2014-07-09


→前回:アニメ『ラブライブ!2期』第12話「ラストライブ」の感想へ
→次回:劇場版『ラブライブ!』の感想へ
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