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 週刊少年マガジン連載の、赤松健先生の『UQ HOLDER!』(ユーキューホルダー)、第44話「潜入調査」の感想です。
 ネタバレ注意です。
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 旧麻帆良学園、80年近く経ってみたら、魔法が使える生徒と使えない生徒に「格差」が出来ていたという展開。

 これも理想的な共同体として輝いていた前作『ネギま!』の「3-A」との対比で見せてるという感じ。今思うと「3-A」メンバーの中に、ファンタジー的な人と普通の人と両方いたのってテーマ的にも重要だったのですね。柿崎、桜子、千鶴姉さんとか、言われてみれば作中超重要台詞をネギに言う五月さんとかも魔法なしか。学園祭編で、未来の悲しい出来事を背負っていた超が、「3-A」に救われる……というくだりは、未来軸の「悲しい出来事」は格差とか差別とかが根にあったりして、それを「3-A」の百色百光っぷりに触れて救われた、とかだったりするのかもしれない。

 全体として、『UQ HOLDER!』第一話冒頭の、だけどそんな理想的な共同体だった「3-A」も時の流れの中で壊れてしまった、という無常観を、何か次の新しいカタチへと進めようという作品と感じます。今作では代替可能な集団になってしまった「白き翼」、今作では魔法が使える者と使えない者の格差が存在する旧麻帆良学園……とかは、「3-A」はあんなに良かったのに的無常観とセット。ただ、それゆえに、今作で何かそういった「3-A」の次の形を描いていこうとしているであろう「UQホルダー」たちが、わけあり背景だらけの四人でお昼ご飯食べてるという風景はなんか良かったですよ。

 そして、九郎丸に潜入捜査だから目立つなと言っておいて、さっそく喧嘩(決闘)になって目立ってる刀太のバカっぷりが、良い意味でいつも色々作戦とか考えてたネギとの違いで面白い感じ。

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