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 週刊少年マガジン連載の、赤松健先生の『UQ HOLDER!』(ユーキューホルダー)、第48話「楽しい記憶」の感想です。
 ネタバレ注意です。
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 佐々木三太、イジメを受けていた上に実はもう死んでいる模様。

 魔法が使える階級と使えない階級とか、持ってる強者と持ってない弱者という話が印象的な導入だった今回のエピソードですが、強者に本当に淘汰されちゃった側の人間だったっぽい。

 『UQ HOLDER!』で是として描かれているのは、例えばStage.11の「UQホルダー」の百鬼夜行衆のみなさんが正体を顕わにするシーン、色んな存在が色んな存在のままで世界にいて良い、というシーンですが、そうなると、違ってるからとか弱いからとかでその存在を排斥してしまうのは、「UQホルダー」的百色百光っぷりからはたいへん遠いやり口なわけで。

 その流れでいくと、引きこもりだから世界から排斥しよう、というのもやはり違う。これからの世は、もこっちも込みの世界設計で進めていかないと。三太が引きこもりなりに色々やっていて、刀太がナチュラルにそれを受容している、というシーンが描かれていますが、ゲームプレイ動画で稼ぐとか、実際リアルでもMelonie Macさんみたいな方も既にいる時代ですしね。:MelonieさんのYouTubeプレイ動画にリンク:確かに、編集が重要なのですよ。

 そしてもっとHotな最近の話題としてはAmazonがゲームプレイ動画ライブ配信の「Twitch」を1000億で買収したニュースなどですか。かなり、ゲームプレイ動画は今キてるジャンルでもあるのでした。

 『ネギま!』の頃は、ネットネタは千雨を通じた「バーチャルネットアイドル」ネタだった(これはこれで当時の「ちゆ12歳」とかを参照していたと思われる)のが、2014年の現在の作品としては、例えば上のMelonieさん的なゲームYouTuberの方なんかが元ネタっぽいネタが描かれている。どちらもその時代その時代の最先端だったわけですが、十年くらいで本当世界は進化してると感じますね。「ちゆ12歳」時代は、ここまで個人発ネットエンタメ系とマネタイズも融合した世界が出現してるとは、中々思わなかったですよ。

 そして、今回気づいたのは、三太=千雨(ネット)+さよ(死んでる)だったり、『UQホルダー』のメンバーって、『ネギま』の「3-A」メンバーから何かしら文脈を継いでるのかな。刀太がネギの文脈を継いでるのはもちろん、そう考えると九郎丸は刹那(人外存在・性的マイノリティー・神鳴流)だし、一空先輩は茶々丸(ロボの身体)だし、キリヱは超(時間ループ←カシオペアのやつ)とかな感じですし。

 『UQ HOLDER!』冒頭は「3-A」っていう共同体は時間の流れの中で壊れていったっていう無常観の描写なんだけど、何かしら文脈を継いでる者達が次の世界に残ってるって話なのやも。「UQホルダー」自体が、人外もロボットも未来人も引きこもりも幽霊も魔界人もいていいよ! っていう「3-A」のステージアップ版みたいな共同体だからな……。

→『UQ HOLDER!』第4巻は9月17日発売



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