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 週刊少年マガジン連載の、赤松健先生の『UQ HOLDER!』(ユーキューホルダー)、第54話「ゾンビ化」・第55話「さようなら」の感想です。
 ネタバレ注意です。
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●Stage.54「ゾンビ化」

 「みんな死んじゃいナよ 勝ち組どもメ」(小夜子)

 強者・勝者たちに淘汰された側の怨念というか、世界の方が自分の存在を受け入れなかったので、世界の方を滅ぼそうとする。「人間に守る価値はあるのか」という問いかけが、定番ながら、UQホルダーの面々も何かを違えればそういう方にいったかもしれないマイノリティー側の存在なので、心理がかき乱されるふり幅があります。『仮面ライダー』とか、ヒーローを扱うにあたってのそっち方面の題材。自身が排斥される立場になっても、世界を守るのかどうか。

 一空先輩とか世界に生かして貰えた立場だし、同じく世界に排斥されていた九郎丸も今は仲間がいるし、刀太も歴史的なリソース(「闇の魔法」などのネギの文脈)に守られている。本当の意味で世界から排斥された立場の気持ちが分かるのか、という意味で、今話では小夜子の相対正義度が高めな所で次回へ。

 ◇◇◇

●Stage.55「さようなら」

 という流れで、小夜子に相対することができるのは、同じく世界から排斥されて死んだ三太。

 これ、普通の作品の最終回級の題材だと思うのだけど、三太は自分を淘汰する側だった驕れる強者の代表のような稲垣シンジを切り捨てきれない。一瞬入るカットは昔の小夜子と刀太なのか。


 「お前らに守る価値があるとは思わねーが 俺が小夜子を止める…!!」(三太)


 微かに触れてしまった世界の善性(淘汰されるような人生を送ってきた三太にも承認を与えてくれた昔の小夜子や刀太)が、どうしても小夜子のように世界なんて滅べばいいとフっ切ってしまうのを留まらせるのか、自分自身にイラつきながらも、ここで三太が立ち上がるパートに。このエピソードの主要UQホルダーが全滅で、三太に全部がかかってくる展開は熱いな。死んで、引きこもっていたので、三太にあるものなんて非常に虚構的なものなのですが、そういう微弱な武装でも何か譲れない一線があったので立ち上がる。

 これ、世界規模の話になってきたので、今エピソードの最初にわざわざUQホルダー世界支部の伏線入れてたし、十蔵とか他のUQホルダーも出てくるのだろうか? やー、世界を滅ぼそうの方にいっても無理なかった世界から排斥された側の個人が、一番の理解者と対立しても世界を守ろうとする側に……というシチェーションは熱いですわ。

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