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 アニメ『甘城ブリリアントパーク(公式サイト)』第9話「チームワークが生まれない!」の感想です。仙台にて地方遅れ視聴中。

 ネタバレ注意です。
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 引き続き、第4話(感想)のいすずさんは支配人代行みたいな自身の本質にマッチしない「役割」に当てはめられると力を発揮できないけれど、緊急時みたいな時に近衛兵として己の本然を発揮すると輝く、とか。

 第7話(感想)の鮫のジョーは自分の本懐は水の中でのおもてなしと自覚してるのに、一旦裏方の「役割」をふられる。だけど回りまわって、自分の特性が開花して、鉄ひげたちを統括して、水の場でのおもてなしのアップデート的職分に付く……、とか。

 積み重ねられてる、それぞれにはそれぞれに「代替不可能」な本分があり、それを生かして、オープニングの歌詞で歌われてるような(「パズルのピースハマるみたい。違うカタチ繋げてみる」の所ね)それぞれがそれぞれの本領のまま補う合う「和」のような輝いた「場」が実現できたなら……というエピソードでありました。

 エレメンタリオそれぞれの苦手分野、サーラマさんにおける歌、コボリーにおけるダンス、ミュースにおけるタイピングなどが、いすずさんにおける支配人代行やパフォーマー系の仕事に当たるのですね。そういう「役割」に自分の本質を無視して押し込められると、力が発揮できない。

 一方で、サーラマさんのタイピング、シルフィ―のダンス、ミュースの歌などは、それぞれの本分で、こっちはいすずさんにおける近衛兵的なお仕事。こっちは大得意。補い合って、カチリとピースがハマれば、今回は「森」に、作品としては「甘城ブリリアントパーク」という場に、劇外としては、それぞれの職場とか社会とか世界とか、そういった共同体に連想される「場」は輝くはずだ、と。

 第四関門が、切り捨てる人を一人選べっていうのも、ずっと感想で書いてきた、負け犬は切り捨ててより優れた者に代替すればいいのか? っていう「代替不可能性」ネタですよね。 バカなシルフィ―を切り捨てればいいのか。一人死んでも、次のより優れた人間に替えていけばいいさ、という世界なのか? といったら、そうじゃないだろ、という。ここでも第二話で栗栖が言っていた、負け犬とは付き合わないで、人間関係は強者へと代替していけという力学に、反抗していると。

 そうじゃなくて、この四人は代替不可能なんだ、という話が。劣った支配人代行である千斗いすずは淘汰されてより優れた支配人代行である可児江西也に代替されましたでいいのか? 「甘城ブリリアントパーク」がダメになったら、その場は捨ててより強大で優れたテーマパークに代替、移動すればいいのか? という問題をブレイクする話に繋がっていく。前者はいすずさんは代替不可能な己のポジションを見つけて、西也と同格になるかという話が進行中だし、後者は、第二話で、そういう「甘城ブリリアントパーク」を捨てて強いテーマパークに移動していくことを、モッフルさんが拒否している。今話のエレメンタリオが四人それぞれの「代替不可能性」を発揮し、それゆえに補い合う関係を獲得するというのも、そういうストーリーの流れの応援という感じで。

 西也が、四人がエンターテイナーなのに他人を切り捨てない選択をしたのに驚いてる描写がイイですね。この流れだと、やっぱり西也が舞台に立てなくなったのは、自分が代替される恐怖とか、あるいは劣ったエンターテイナーは消え、優れたエンターテイナーに代替されていく、という、その人間個人の「代替不可能性」や「輝き」を見ない、そこでは人間の本来性が失われているという、当時の芸能の世界で経験したことに(無意識に)傷ついてるからなのかな。

 そして、死地でもアイドル写真を掲げるワニピーであった。もともとの「甘城ブリリアントパーク」にいたキャストたちもそんな感じだし、第6話(感想)のバイトの面接に来た人たちも、みんな前の場所では劣っていたから切られちゃった人達なんですね。今話の第四関門で、この人切り捨てようボタンを本当押されちゃったような人たちですよ。

 だけど、そういう負け犬は切り捨ててより優れた歯車に代替していこう方式じゃなくて、一見負けてる者・一度負けた者(役者という前の世界で破綻した西也も、一周目の支配人代行に失敗したいすずも含まれる)でも、その者の本質が発揮できる場へ移動させて全体を調和に至らせよう方式。ワニピーといえどもただ切り捨てない。一話まるまるワニピー回は諦めたので(え)、ワニピーは最終回あたりにちょい役・ちょいシーンで感動させてほしい。

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→前回:『甘城ブリリアントパーク』第8話「恋心が届かない!」の感想へ
→次回:『甘城ブリリアントパーク』第10話「もう打つ手がない!」の感想へ
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【関連リンク:これまでの当ブログの京都アニメーション作品感想】

『涼宮ハルヒの憂鬱』最終回の感想はこちら
『けいおん!!』最終回の感想はこちら
『氷果』最終回の感想はこちら
『Free!』(第一期)最終回の感想はこちら

『中二病でも恋がしたい!』(第一期)最終回の感想はこちら
『境界の彼方』最終回の感想はこちら