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 アニメ『甘城ブリリアントパーク(公式サイト)』第13話(最終回)「PVがつまらない!」の感想です。仙台にて地方遅れ視聴中。

 ネタバレ注意です。
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 「まあいいわ。確かに一つ一つは貴重な映像のような気がするから」(千斗いすず)

 一つ一つの映像は、キャストたちそれぞれの「代替不可能」ネタ、本懐ネタになってるという、事実上の最終回の第12話以後のボーナストラック的な面白回ながら、作品のテーマは押さえてるという一話。アーシェさんの「スカイダイビングしながらアイロンがけ」は代替不可能過ぎるだろ……。

 また、ラティファ様の意見でいわゆる「裏方」ポジションに光があたったのは良かったですね。第7話(感想)は鮫のジョーが回りまわって己の本懐に根差した仕事につく……という作品の主題が凝縮されてるようなエピソードなのですが、一点、このエピソードだけだと、じゃあ本懐と違うと意識されながら「役割」としてあてがわれていた「裏方」仕事は価値が低いのか? と誤解されそうな側面がありました。今話で、そこにフォローを入れてくれてたと思います。そうじゃないんだと、「裏方」ポジションの人達だって、結構「代替不可能な」輝いたもの持ってたりするんだと。調和した輝いた「場」に至るにはもちろん、そういう「裏方」ポジションの人達の「代替不可能な」輝きも、大切なパズルの一ピースなんだと。

 そして、一番エピソードの隅々まで行きわたる「構築度」が凄かったと思われる第8話(感想)で風刺されていたように、「とは言っても、みんなが己の本然を貫きすぎると、全体としては滑稽なことになる」というのが、また今話で繋ぎ合わさった映像のカオスさで風刺されていたと思います。

 なのだけど、最後にそれがもう一旦引っくり返って、その各々の本然が組み合わさったカオスな映像が、正攻法では支持を獲得できなくても、ゲリラ的に動画サイトでは好評化で、ある種の「謎の価値」を秘めていた……所で作品の結び。つまり、今話のカオスPV自体が「場」としての「甘城ブリリアントパーク」と同じ類のものなのですね。

 そこは、第7話にあった襲来者(リアルでの襲来してるグローバル資本なんかの比喩と思われる)とどう付き合うか要素や、第12話(感想)の「大規模資本ショッピングモールと甘ブリの共存」なんかで描かれていたテーマに通じる部分で、ようはお金をかけたパワフルな映像でスーパーグローバル資本が作ってるスーパーコンテンツと正面から撃ち合うんじゃなくて、「代替不可能な」「無形の」「謎の価値を有した」コンテンツで、ネットと動画サイトでゲリラ的にブレイクとか、そういうレッドオーシャン内のガチ競争とは少し「ズラし」た部分で戦っていくんだと。本当KADOKAWAさんが噛んでるだけあって、漫画・アニメ系のジャパン発コンテンツの現状と可能性も含意させてるような、面白いラストシーンでした。

 本当、『アナ雪』に『ベイマックス』にと世界を席巻してる中、『甘城ブリリアントパーク』みたいな作品が謎の訴求をみせ、その同人誌(最後の武器はエロ!)が欲しい人たちには最強の価値を有してるとか、その辺りのオーシャンで戦っていきたいですよね。

 本当面白い作品でした。制作陣に百万の感謝を!

→Blu-ray第3巻



→ドラマCD



→前回:『甘城ブリリアントパーク』第12話「未来は誰にも分からない!」の感想へ
『甘城ブリリアントパーク』の感想目次へ

【関連リンク:これまでの当ブログの京都アニメーション作品感想】

『涼宮ハルヒの憂鬱』最終回の感想はこちら
『けいおん!!』最終回の感想はこちら
『氷果』最終回の感想はこちら
『Free!』(第一期)最終回の感想はこちら

『中二病でも恋がしたい!』(第一期)最終回の感想はこちら
『境界の彼方』最終回の感想はこちら