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 アニメ『艦隊これくしょん -艦これ-(公式サイトニコニコチャンネル)』第4話「私たちの出番ネ!Follow me!」の感想です。仙台にて地方遅れ視聴中。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 「大丈夫、ちゃんと分かりますよ」(金剛)

 心情表現に関してかなりテクニカルなことをやっていて、如月に関する心情を、第三話と第四話でセットの話で描きつつ、かつ直接的じゃなくて間接的に描いているのですね。

 第三話時点で、如月−睦月の関係と、睦月−吹雪の関係が重なるように描かれておりました。ここは、第三話でキャラクターの言葉にもしちゃっていて、この二つの関係って重なるよねとは言わせてるんだけど、第三話ラストでは轟沈した如月の背景・心情は「直接的には」描かないという作品の作り方。ただし、睦月−吹雪の関係の方をしっかりと描写することで、それと重なる如月−睦月の関係は連想できるようにという描き方なのですね。明示的に描写してる吹雪−睦月の関係と同等か、それ以上のものが、睦月−如月にもあったのかも? みたいな。

 で、続く第四話で、前半パートまでだと吹雪が如月が轟沈したことを認めようよと睦月に言いかけるシーンとかで、まだ吹雪視点からの如月の心情への理解は「仮」のものとして描かれているのですね。ちょっと、前半パートまでだと「ファッション同情」みたいな感じ。

 それが、後半のパートで吹雪自身が轟沈しそうになるのが、如月と重ねて描かれることで、そこでようやっと吹雪としては轟沈した如月の心情に至り、睦月−如月の関係が如何に深かったのか。睦月を残して轟沈した如月の心情と、それの帰還を待ち続ける睦月の心情に「本当に」至る……という作り方になっている。第三話ラストから第四話前半パートまでが如月の心情に関しては「仮」で、第四話後半パートでようやく「真」になるという作り方。

 そして、その流れができれば、吹雪視点で観てる視聴者に関しても、如月の心情、如月と睦月の関係に関する深みが、「仮」から「真」になれたなら……って作り方だと思うのですが、テクニカルだし理想が高い作り方だと思うので、広い母数の視聴者がどう受け取ったのかは不明(^_^.

 あと、


・深海棲艦が何なのか
・OPにワンカット映るあれ
・記憶
・提督


 この辺りは「世界(観)に一仕掛けある」作品にしてるのだと思うのですが。転覆させるように核心的なネタとして後半でやるのか、色々と情報を組み立てると分かる人には分かる程度の塩梅での描き方になるのかはまだ分からないですが。

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→幸宮チノ先生(ブログ)のぼっちリプレイ



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