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 アニメ『Charlotte(シャーロット)(公式サイトニコニコチャンネル)』第二話「絶望の旋律」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 能力者のバッドエンドとして、奈緒のお兄さんが描かれる。

 いくつかの意味でバッドエンドになっていて、「(当時はまだ能力者に目覚めていない)妹の兄(の能力者)」という点で「歩未における有宇」のバッドエンドだし、「音楽をやっていた」という点では、既に「音楽」要素が色々な所に散りばめられているけれど、柚咲(まだ本格登場はしてない「How-Low-Hello」のボーカルの子)のバッドエンドでもあるのかもしれない。また、「親に見放された」という点は、友利兄妹が、乙坂兄妹の先行バッドエンドになっているのかもしれない。

 そんな、いわば一周目でバッドエンドを経験した奈緒が、二週目以降にあたる他の能力者資質の人達をバッドエンドを回避するように助けて回る……という構造になってるのは、良い意味で麻枝さんの作品(というかKEY作品)っぽいと感じました。オープニング曲・エンディング曲も相成って、台詞・微妙な間とか世界観で作り出す何とも言えないKEYっぽい雰囲気。設定だけに触れたら一般的な能力者もの作品なのに、実際に完成した作品を視聴してみるとKEY作品の系譜だ! とちゃんと分かるのは凄い。『Kanon』『AIR』『CLANNAD』やってた辺りからのファンですが、最新のアニメーションという媒体でもコアを残してくれてる感じは嬉しい。

 「KEY作品」っぽいと言えば、最後に歩未が長期彗星に言及しており、またOPなどでも宇宙のカット・シーンが多いことから、また「あちらの世界」的な(『CLANNAD』における幻想世界的な)ものも出てくるのやも。能力は「あちらの世界」起源のもので、それが「こちらの世界」の少数に顕現しているというか。

 またもう一方の軸で、社会から排斥される側の独特の(というか不思議な)連帯を描くという点では今度は『Angel Beats!』っぽい。色んな意味で、全話脚本だから当たり前と言えば当たり前なのですが、麻枝さんのコアやら世界観やら、全部投入で2015年にアニメーションをリリースしてみるならこうなりますという作品を届けてくれそうで、続きが楽しみなのでした。

→OP&ED曲

Bravely you/灼け落ちない翼(初回限定盤)
Lia / 多田 葵
アニプレックス
2015-08-26


→Blu-ray



→前回:『Charlotte(シャーロット)』第一話「我他人を思う」の感想へ
→次回:『Charlotte(シャーロット)』第三話「恋と炎」の感想へ
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【関連リンク:これまでの当ブログの麻枝准作品感想】

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