アニメ『Charlotte(シャーロット)(公式サイトニコニコチャンネル)』第三話「恋と炎」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 降霊という現象で、故人のたましいが留まっている場所の存在が推定可能で(第二話ラストの長期彗星と何か関係?)、『Angel Beats!(エンジェルビーツ)』とのリンクが考察可能に(公式Twitterアカウントも共同だったりするのですよね。)。

 ここまで描かれている事柄も、破綻した存在から常世へ生きるものへ残せるもの……と『Angel Beats!(エンジェルビーツ)』っぽい。音無が自分が死んでも臓器を残す。それに奏が救われる。そのあり方を、常世では理不尽死した「死んだ世界戦線」のメンバーたちを救えたかもしれない真実性として描いていたのだけど(もっと言うと、『AIR』のラストシーンから麻枝さんの作品的には、このテーマは連続している)、今作でも破綻した存在から常世を生き続ける者へ、という構造が第三話まででリフレインさせられていると感じます。

 具体的には、破綻した兄(姉)から妹へ残せること……として三重奏で描かれていて、それぞれ有宇から歩未へ、奈緒の兄から奈緒へ、美砂から柚咲へと、重ねて描かれている。兄(姉)ポジションは何らかの形で破綻しているのが共通。

 これは、第一話の失脚はプレ破綻で、有宇はこれから本格的に破綻していく暗示になっていそう。もっと言えば、美砂の降霊が、他人に乗り移るというシチェーションで有宇の能力と同期して描かれていると思うので、有宇が歩未に乗り移る展開が山場になるのかなぁ。破綻した(死んでいる)美砂に守られたことを柚咲は知らないという辺りが非常に『Angel Beats!(エンジェルビーツ)』的であって、その構造が三人の妹(歩未、奈緒、柚咲)にどうかかっていきそうか、続きが楽しみです。

→OP&ED曲

Bravely you/灼け落ちない翼(初回限定盤)
Lia / 多田 葵
アニプレックス
2015-08-26


→Blu-ray



→前回:『Charlotte(シャーロット)』第二話「絶望の旋律」の感想へ
→次回:『Charlotte(シャーロット)』第四話「刹那の本気」の感想へ
『Charlotte(シャーロット)』感想の目次へ

【関連リンク:これまでの当ブログの麻枝准作品感想】

『Angel Beats!(エンジェルビーツ)』DVD全7巻の感想はこちら
『リトルバスターズ!』感想日記はこちら(別ブログ)
アニメ版『AIR』第01話「か ぜ〜breeze〜」の感想はこちら
原作「CLANNAD-クラナド-」のネタバレまとめ感想はこちら

『リトルバスターズ!Refrain(アニメ)』(全13話)の感想はこちら
公認アンソロジードラマCD 1 Kanon 〜カノン〜 プロローグ・美坂 栞 「約束をしたこと」の感想はこちら
京都アニメーション版『Kanon』DVD第1巻の感想はこちら

2014年にふれたアニメ作品ベスト10へ