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 アニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ(公式サイトニコニコチャンネル)』第15話「When the spell is broken」の感想です。

 ネタバレ注意です。
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 せっかく出来た共同体(シンデレラプロジェクトメンバー)がまたバラバラになっちゃうよ、という状況。本作では繰り返し使われている作劇だと思うのですが、第1話(感想)冒頭の、閉じたレッスン室に一人きりの卯月……という絵が起点になってる作品として見ると、また「バラバラになって最後は一人きりになってしまう」バッドエンド再びか? 的な状況かと思います。

 今話時点で救ってくれたのは楓さんという外部の(シンデレラプロジェクト以外のという意味)アイドルという展開も、これまでの積み重ねをなぞるようで良いです。市井のアイドルの徒党。跋扈するシンデレラ百鬼夜行。それが、アイドルマスターシンデレラガールズ。

 その上で、やっぱり北条加蓮が物語冒頭の卯月と重ねられて描かれているのかなと思いました。病弱で学校休んでた(所属する共同体がなかった)所から、アイドルになって共同体が出来た、居場所が出来たという所だったのに、今話でまたそれが崩れそうになってしまう。そこに、凛が一緒にレッスンしようと誘いかけてくれる。そういう描写が、間接的に閉じたレッスン室に一人になっていた物語冒頭の卯月(=加蓮)を救ってゆくのを表現している。

 というか、オープニングなどを見るに、第一シーズンは山場の第6話(感想)、第7話(感想)で卯月がみんなを救う起点になったので、第二シーズンは逆に卯月が救われる感じになるのやもしれない。モチーフになってると思われる「魔法が解けて裸足になったシンデレラ」は、中心的には卯月に収斂していきそうな気配で。そこから立ち上がれるとしたら何なのかっていうストーリーは熱そうです。上述のように、卯月個人を象徴に、壊れた居場所、共同体を修復するなりステージアップさせたりするのは何なのかという物語に、そのままかかっていくと思うので。今話の楓さんも、卯月らの先行者として一人で頂点にいるよりも、お客さんたちも含めたアイドル共同体の縫合を試みる。それがジャスティスってノリだとも思ったりなので。

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