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 アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!(公式サイト)』第5話「ヨハネ堕天」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 なにしろアニメ『ラブライブ!』一期の主題歌『僕らは今のなかで』の歌詞が「それぞれが好きなことで頑張れるなら」なので、『ラブライブ!』というプロジェクト自体がそういうのをテーマにしてる感じだとは思うのですが。

 大人になってゆくにつれて、現実の前に劣勢になった善子さんの「好き」=「堕天使ヨハネ」さんを、まだ守る、続行する……までの物語。同じシリーズ構成花田十輝さんの作品だと、『中二病でも恋がしたい!』一期(感想)を一話内だけでやってみたくらいのエピソードでした。

 地味だからキャラ付けを試みる、けど本来の自分の「好き」に回帰する話でもあるのですが、通常状態では「地味・普通」という部分が、今話の善子さんだけじゃなく、千歌という主人公(普通星人)、Aqours(アクア)というグループ、(メタに)『ラブライブ!サンシャイン!!』という作品にまで、重層的にかかってるのが面白かったです。

 これたぶん、普通星人、千歌は普通だけど星の光を有していて、自分はともかく他人の「好き」という輝きを守る……っていう主人公なんだよな。これまでの話数、梨子さんの音楽という「好き」、ルビィさんのアイドルやってみたいという「好き」、花丸さんのルビィさんを優先しつつも自分もやってみたいという「好き」、全部千歌が守ってます。三年生組にいたってはあからさまに過去に一度自分たちの「好き」なことを試みようとして失敗した「一周目」のバッドエンドが示唆されており、こっちもやっぱり三年生組の「好き」を千歌が現在で、「トゥルーエンド」にぬける感じで救済していくんだろうなーと。

 自分には何もなかった、だが、他人の「好き」、他人の内面の理想のイメージ、他人の「世界」は守る。うむ、やはり『ディケイド』(え)。


参考:仮面ライダーディケイド最終回・メタ解釈の解説


 そうなると、曜ちゃんのポジションはなんなんだって感じですが、曜ちゃんは『ドキドキ!プリキュア(感想)』における「幸せの王子」相田マナの「ツバメ」の菱川六花みたいな感じで、そういう千歌の他人の「夢の守り人」をミッションをサポートする相棒ポジションなんだろうと。うんうん、百合だね。(え)

 前回の感想で、μ's(ミューズ)メンバーとAqours(アクア)メンバーは表面だけじゃなくて、テーマ的にもそれぞれ対になるキャラクターがいると書きました。


 穂乃果―千歌(第一話の、穂乃果と重なる写真を千歌が撮ろうとする描写)
 真姫―梨子(作曲担当。音楽からアイドルに転身? がキー物語)
 花陽―ルビィ(本懐としてはスクールアイドルやりたいけど、自分自身を抑圧してしまっていた)
 凛―花丸(友達の背中を押して自分は後回し。アイドルなんて似合わないのでは? と自分を抑圧してしまっていた)
 絵里―ダイヤ(生徒会長。ダイヤ本人がエリーチカのフォロワーだと第4話で明言)


 これに今話にて、


 ニコ―善子(自分の「好き(ニコにとってのアイドル/善子にとっての堕天使ヨハネ)」が途切れそうになっても続行するという物語」)


 が追加。

 そうなると、衣服担当だし、幼馴染だしとで、「ことり=曜」も見えてきます。

 ここまであからさまに『ラブライブ!』一期の話数と構成・展開を重ねてる本作なので、終盤は千歌と曜の関係の、分断と続行の物語になると予想。

 そして、そうなると対応、残り三人もだいたい予想できて、やっぱり海未=果南あたりは本命かな。黒板に書かれてた「歌詞」が、果南が書いたものだったりするんじゃないかと。

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→OP主題歌



→前回:『ラブライブ!サンシャイン!!』第4話「ふたりのキモチ」の感想へ
→次回:普通「星」人の光が届いてモブ子さんは半分だけ「演者」になる〜ラブライブ!サンシャイン!!最終回の感想(ネタバレ注意)
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ラブライブ!The School Idol Movie/感想(ネタバレ注意)
『ラブライブ!』(1期&2期)感想目次はこちら

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