相羽です。

 Yukimiさんがユバみさんになりかけ。


 シータさんがさりげなく『ニセコイ』最終回感想『BLEACH』最終回感想をアップしてる今日この頃。

 おもむろに僕もジャンプ感想。

●『ニセコイ』

 『ダブルアーツ』が全話感想(こちら)書くくらい好きだったので、幼少時から自分の本懐の物語として構築してきた『ダブルアーツ』が打ち切りになって、マーケティングばりばりの『ニセコイ』を描き始めてヒットした古味先生の気持ちとはどんなものなのだろうと、想像しようと試みても分からず(当たり前です)、けっきょく僕は『ニセコイ』には言及してこなかったのですが、「マジコイ」の回辺りから、あー、古味先生もピースがハマった、何か一致点を得られたのかなと勝手に想像しておりました。

 作劇上は千棘エンドしかあり得ず、「偽物も本物になり得る」話として一貫しておりました。創作史の流れ的には、ゼロ年代後半の、「偽物も本物になり得る」テーマの作品群のムーブメント(『ツバサ』『仮面ライダーディケイド』などなど)を率直に継承して、10年代前半を駆け抜けて2016年に完結した作品という印象を持ってます。最後の方はゼロ年代おじさんとしては熱いと思いましたよ。みんなが突っ込み入れてるけっこうな部分は、物語上メタに「偽物的」・「諧謔的」な部分として、古味先生が意図してやってる部分と感じておりました。




●『BLEACH』

 超良かった。

 『BLEACH』のテーマは「異なる系統・ルーツを排除しない」、というものなので、最後に藍染(藍色は一護のオレンジ色の補色)が決定打になるのもカチっとハマっておりました。

 世界史上の白色化(BLEACH)願望的な帝国主義に、どう抵抗するか(できたのか)みたいなモチーフがあったりするのですが、卍解が折れてからの終盤の展開で描いていたものには、共感できるものがありました。


 『BLEACH』に関しては、ほあしさんのブログ『Black and White』が最高です。たとえば、


作品論5 〈破面篇〉=スペインの新大陸侵略

作品論7 〜『BLEACH』における太陽、月、愛〜


 こういう、『BLEACH』って「何となくカッコいいファッション漫画でしょ」的風潮を覆すテキストをリリースしてるほあしさんのテキストを世に出したきっかけの一つが、昔「赤松健作品って軽薄な萌え作品でしょ」的風潮を覆す赤松健論をリリースしたいずみのさん(ブログTwitter)の紹介だったりするのが個人的には熱いと思っていたところです。

 自分の話で恐縮ですが、僕は『機動戦士ガンダムSEED』の頃に、「中身がない腐女子向けの軽薄な作品」みたいな風潮があった中に、それを覆す感想テキストをリリースしたというのをやったつもりです。

 なので、こういうテキストには共感とリスペクトを感じるのです。

 個人的な、『BLEACH』を振り返る思い出としては、ジャンプ感想書いてた頃に毎週色々他のサイトさんと語り合ったのが今では良い思い出だというのと(「爆発オチ」きた! とか)、作中情報を登場人物で一気に共有できる「天挺空羅(てんていくうら)」作劇上便利すぎるだろ久保先生天才! ってあたりですかね(笑)。





 ◇◇◇

 さて。

 今夏の僕の中心的活動。新作オリジナル小説『こちら街アカリの復興部!』。

 「カクヨム」さんの少年エース×カクヨム「漫画原作小説コンテスト」に応募しているという形の作品です。

 コンテスト開催期間の八月末まで、今夏、(月)〜(土)と一日一節ずつ毎日更新という連載形式でした。

 「エピローグ」を、一昨日28日(日曜日)21時に更新しております。これにて、本当に完結となります。

 中編程度の読みやすい文量となっております。是非ぜひ、各々のタイミングで読んで頂けたら喜びます。↓


『こちら街アカリの復興部!』/カクヨム


 というわけで、「エピローグ」は『けいおん!』最終回(一期)のオマージュとなりました。

 事前広報で、僕なりの『けいおん!(!!)』をやってみる作品ですというようなことを書きつつ、本編はそこまで『けいおん!(!!)』っぽくならなかったので(暗号が「花火」とかは『けいおん!(!!)』要素だったりなのですが)。

 最後に、仲間の元へ走っていくというのを重ねておりますが、唯が走って向うところが「学校の講堂」なのに対して、本作では気仙沼に繋がる「駅」に向かう、という辺りに、こういうことを表現したかったのかな感を感じて頂けたら幸いです。

 少年エース×カクヨム「漫画原作小説コンテスト」の方としては、本日は週間ランキング『こち街』は628位感謝です。

 一次選考通過は20位以内です。引き続き応援してやって頂けたら喜びます。

 「カクヨム」さんの「近況ノート」も八月中は毎日更新を続ける予定です。創作の話はそちらの方が多く書いているかもです。頂いた感想への返信なども予定しております。「カクヨム」さんの相羽の個人ページもフォローしておいて頂けたら嬉しいです。↓


相羽裕司/カクヨム


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