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 アニメ『BanG Dream!(バンドリ!)(公式サイト)』第1話「出会っちゃった!」、第2話「やっちゃった!」、第3話「逃げちゃった!」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

●第1話「出会っちゃった!」

 主人公の戸山香澄(とやまかすみ)さんが幼い頃に聴いた「星の鼓動」、香澄さんを導くアイテムが「星のシール」、辿り着いた質屋の名前が「流星堂」、出会ったギターの名前は「ランダムスター」と、連続で推される星モチーフ。これ、モチーフの意味は終盤で作品のテーマと絡めて回収されたりするのだろうか(日朝脳)。

 山吹沙綾(やまぶきさあや)さんがひたすら可愛い……と思っていた1話で、スマホで検索とかしちゃったよ。推せる可能性を感じた瞬間調べてしまう、情報化社会です。

 とはいえ、色々な部活など試してみるも、これだ! とハマれるものが見つからず彷徨っていた香澄さんが、「Glitter*Green」のステージを見て「バンド」に出会う。「これだ!」というものに出会う瞬間を切り取っているラストはやっぱり素敵でありました。

 『バンドリ!』さんからすると競合作品になってしまうのかもしれないのですが、『ラブライブ!』(第1期)第8話の希さんの台詞に、以下のようなものがあります。


 「特に理由なんか必要ない。やりたいからやってみる」「本当にやりたいことって、そんな感じで始まるんやない?」(東條希/第8話)


 こういう、「本当にやりたいこと」、趣味でイイと思うのですが、生活最低限のことにプラスして、こういうものがあるのが、最近では本当大事。

 ただでさえ労働に介護に子育てになどなどと大変な近年なので、こういう「本当にやりたいこと」、自分の座標がないと何だか流されてしまいがち。やらねばならないミッションに疲れて息抜きに趣味をやるという順番ではなく、趣味・「本当にやりたいこと」をやるために、やらねばならないミッションを片付ける、そのために頭を使っていくという順番でいきたいものです。

 スクールアイドルでもガンプラ制作でもミニ四駆でも何でもいいのですが、そういうものが、香澄にとってはバンドだった! という引きでオープニングに突入。

 お金がかかってる作品の(え)、タメにタメて万感のOP突入へ……の演出は何度観ても良いものですね。山吹沙綾さん抜きでも良い感じの第一話でした。

 これ、ラストシーンで主人公がロボホン(こちら)に出会ってロボット工学に目覚めて、『ロボドリ!』っていう番組が始まってオープニング突入でも全然いける。やっぱり、「これだ!」というものを持っておけるのは素敵なことなのでした。

参考:気を抜くと効率性を求められがちな世界にガンプラを作って反逆する。


●第2話「やっちゃった!」

 市ヶ谷有咲(いちがやありさ)さんコテコテの「ツンデレ」が描かれて爽快でありました。この、この2017年に、こんなコテコテの! そして、デレるのが早いッ!

 バンドの拠点が学校の外の二つ、ライブハウス「SPACE」と流星堂の「地下練習場」の二つになりそうなのは面白いです。『けいおん!(!!)』の「学校の終わりと共に共同体は解散してしまうのか?」問題は経過した後の2017年の作品という感じです。いや、ライブハウスとかで続けていけばイイじゃんという。

 有咲さんがデレるというメンタル面のドラマの解消と、流星堂の「地下練習場」登場のカタルシスが同期してるのは見事な作劇です。これ、秘密基地感あるな……。ロボットもの作品だったら、このタイミングで主人公機登場という流れです。


●第3話「逃げちゃった!」

 「Glitter*Green」のボーカルのゆりさんは牛込りみさんのお姉さんと判明して、「イチャイチャ姉妹」要素も投入。矢継ぎ早です。隙がない。お金動いてる企画が、本気でユーザーに訴求してくるのこわい!(主題歌「ときめきエクスペリエンス!」をポチりながら)

 りみさんが一歩踏み出すというメンタル面のドラマの進展と、内面では様々な思惑があるライブハウスにいた人々の「分断」が、香澄が歌いだした「きらきら星」で縫合される、一種の「共有体験」の場が出現する瞬間とを同時に描いているのは綺麗。

(物理的に分断されていた「Glitter*Green」が到着するまでを、香澄さんたちが文字通り「繋ぐ」という表現になってる。)

 この、クラスタで「分断」されがちな近年、「共同体」の共通の話題としてアート的なものとか有効かもしれなくて、『響け!ユーフォニアム2』の時は『源氏物語』とか媒介になるかもと書いていたのですが(こちら)、そうか、「きらきら星」でイイのか。こちらの方が、みんな感覚的に知ってるし、すぐ「きらきらひかる」と歌えるしで、共有できる母数は広いと感じたのでした。

 「きらきら星」、アート的なものが媒介になって「分断」には橋がかけられる……ということを描いていて、わりと普遍性がある展開です。

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→漫画

BanG Dream! バンドリ<BanG Dream! バンドリ>
中村 航
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-09-01


2016年「アニメ作品」ベスト10〜過去の悲しい出来事を受け取り直し始める震災から五年後の想像力(ネタバレ注意)

『ラブライブ!』の感想
『けいおん!(!!)』の感想