「じゃあ。結局、『宇宙の果て』に何があるのか。どうなっているのか。全然分かってないってことなのか?」
「現在の科学の範疇でしか『解釈』できない、ということさ。だが、科学――あるパラダイムそのものが変わったり、拡張されたり、ということもこれから起こり得るだろう。それは歴史上も、何度も起こってきたことだからな」
「うーん。よく分からないな」

 ジョーと話していると、温かい気持ちになれる。スヴャトにとってこの温かさは、この身を賭して守るに足るものに思われるのだ。

 心に棘が刺さったまま旅を続けていた。

 いつか決着を着けねばならないことは分かっていた。

 最後に、スヴャトが向かうべき戦場は。


――アルティナードルグ城跡。

 第246節(第243節)「過去編――二〇〇三年〜仮初の少女」/「カクヨム」および「小説家になろう」にて3月25日(土)に公開。(小説『非幸福者同盟』)


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 ティザー的に。

 長かった第十一話「君の名前は」も、この節を入れて残り七節となります。

 そのままラスト二話に突入していく予定です。

 読めるところをまとめておきますね。↓


小説『非幸福者同盟』/カクヨム

小説『非幸福者同盟』/小説家になろう

小説『非幸福者同盟』イントロダクション&登場人物紹介


 是非ぜひ。

 ションさん(Twitter)が作ってくれたイメージ曲(short ver.)なども引き続きよろしくです。↓

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