いきり立つヴァルケニオンの覇気をよそに、スヴャトの内面は静かに、冷たく、落ち着いてゆく。

 愛おしいこの心境は。しんしんとアカリが降り続ける「S市」の冬の雪景色のごとしである。

(だったらワシは、お前の言う正しく完成された世界に、あえて「過ち」を残そう)

 スヴャトが顎鬚の認識阻害のリボンに触れると、一振りの日本刀がスヴァトの腰に携えられているのが世界に知覚されるようになった。甲剣の「破認」の刀・「氷王」である。

「そういうこと、言うと思ってたんだ。だがね、貴様はワシの一番大事なものに辿り着けはしない」

 長い旅路であった。

 その人生の終焉で、宮澤新和/スヴャトポルクが守りたいと思ったものは――。

 彼がこの世界で手に入れた「この世でもっとも確かなもの」は。

 第250節(第247節)「過去編――二〇〇七年〜この世でもっとも確かなもの(過去編・了)」/「カクヨム」および「小説家になろう」にて4月22日(土)に公開。(小説『非幸福者同盟』)


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 ティザー的に。

 長かった第十一話「君の名前は」も、この節を入れて残り三節となります。

 「過去編」に関してはラストの節です。

 あと三節更新したら、一週お休みをもらいつつ(予定)そのままラスト二話に突入していく予定です。

 読めるところをまとめておきますね。↓


小説『非幸福者同盟』/カクヨム

小説『非幸福者同盟』/小説家になろう

小説『非幸福者同盟』イントロダクション&登場人物紹介


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