相羽です。
昨年夏に(ほぼ)毎日更新でWEB連載していた小説『こちら街アカリの復興部!』の「改稿版」を、改めてWEB連載中です。
今回から新しく読んでくださる方はもちろん、昨年のヴァージョンから今回の改稿版はだいぶ変わってるので、もう一度読んでやるかという方も各々のタイミングで読んでやって頂けたら喜びます。「ノベラボ」様は(スマホからも)縦書きで読む仕様で、けっこう雰囲気がありますよ。
昨日は第25節/一番大事なもの (1,533文字)……をアップです。昨日は「青春・友情」2位、総合(すべて)32位ありがとうございます!)
この後も、毎週、月、水、金に一節ずつ更新の予定となります。
小説『非幸福者同盟』ともども、こちらの方もよろしくお願いします。
「ノベラボ」様で読むページはこちらをクリックでお願いします。↓
●こちら街アカリの復興部!/ノベラボ
以下、軽く去年公開していたヴァージョンと今回の「改稿版」の違いなどについてライナーノート。
→一応最後はバトル展開になるのですが、守りたいものが何なのか、何を取り戻したいのか、が描かれる箇所。
明示されるのはもう少し先ですが、それが焔と悠未は同じ(=家族の笑顔=「日常」)だった、という構成になっています。
---
最後の線を引いている頃に、幾ばくかの忘我。
あらゆる表層が剥ぎ取られて、久美焔に、最後に残った一番大事なもの。
///
――あ、またここ、「イメージの世界」だ。
更地の上に立っている。かつてあった。でも今ではもう何もないその場所は、荒野を連想させる。
目の前に、光がちらついた。
蛍火かと思ったソレは、雪の結晶で、万華鏡のように、過去のある日の、焔と真雪の風景を映していた。
焔は儚いゆらめきの中のそのありし日を、覗き込む。
イマ、から、カコ、へ。
---
この辺り、僕は好きなんですけどねw。
この、過去パートが二重になっている点。過去パート(更地の上の焔)から大過去パート(次節の真雪とのエピソード)に入るのは凝り過ぎかなとも思ったのですが、もともと漫画化企画の賞に出していたのもあり、漫画的(視覚的)表現になってる感じです。
月曜(29日)更新分で第三章が終了となります。
「改稿版」、よろしくです!↓
●こちら街アカリの復興部!/ノベラボ