ブレッド湖までの移動は、ジョーと志麻が車の後部座席に座って揺られるかたちになった。

 運転手のユーレさんはもともと観光に関する意識が高い人らしく、スロヴェニアの歴史のこと、リュブリャナの象徴の竜のこと、観光名所のポストイナ鍾乳洞のことなどを、ゆったりとした英語で語ってきかせてくれた。

 八月十二日に真実大王が「S市」に襲来して以来、ここまで事態が矢継ぎ早に展開してきた。疲れもある。ユーレさんの言葉のリズムは心地よく、ジョーは異国の道中でしばしの微睡の中へと落ちてゆく。

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 スロヴェニアへの出立前。「S市」の空港へ向かう途中のことである。「駅」で母のカンナがジョーのことを待っていた。

 最新・第254節(第251節)「母から子へ贈られる翻訳された永遠の詩」/「カクヨム」および「小説家になろう」にて6月3日(土)に公開。(小説『非幸福者同盟』)


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 ティザー的に。

 隔週連載となっておりますラスト二話(/全十三話)ですが。

 第一話の伏線を第十二話で回収したりする節となります。

 ご覧頂けたら喜びます。

 読めるところをまとめておきますね。↓


小説『非幸福者同盟』/カクヨム

小説『非幸福者同盟』/小説家になろう

小説『非幸福者同盟』イントロダクション&登場人物紹介


 累計42000PV達成も感謝です。
 是非ぜひ。

 ションさん(Twitter)が作ってくれたイメージ曲(short ver.)なども引き続きよろしくです。↓

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