相羽です。

 宮城県は仙台市。

170622sendai

 都市部生活での良いところと、田舎的生活での良いところと、(ライフスタイル次第では)両方行ったり来たりできるので、良いところですよ〜。

 さて、京都アニメーション様の最新TVシリーズ作品『ヴァイオレット・エヴァーガーデン(公式サイト)』の2018年1月放映開始&世界同時配信が発表されました。

 そして、「ワールドツアー」も発表。

 これは……。ついに、きたか。
 東日本大震災に遭遇した2011年くらいから、漫画もアニメもこれからは海外展開が一つ希望になる、だからまずは英語だよ……みたいなことを個人的に言い始めて、漫画・アニメ系の海外向け英語Facebookページをスタートさせ、個人的にも地元の学習塾やWEBでのメール講座で英語を教える活動を始めたりしておりました。自分自身の、日本語、英語のブラッシュアップにも努めておりました。

 「京都アニメーション」作品に関する「物語論」的なテキストを本格的に書きはじめたのもその頃です。

 『涼宮ハルヒの憂鬱』も『けいおん(!!)』も感想テキストは書いておりましたが、一つのコラムで5000ユニークアクセスとか読んで頂けることが時々起こるようになり、いわゆる「京都アニメーション」的な「文脈」と本格的な「物語論」を絡めるようなテキストをリリースするようになったのは、『境界の彼方』『響け!ユーフォニアム』あたりからが大きかったと思います。


参考:境界の彼方/第12話(最終回)感想(少しラストシーンの解説含む)

参考:響け!ユーフォニアム最終回の感想〜ポニーテールと三人のハルヒ(ネタバレ注意)


 そしていよいよ、2018年1月から『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の放映が開始です。

 初の京都アニメーション大賞で「大賞」を受賞された暁佳奈さんの原作小説を読みましたが、たいへん凄かったです。感動しました。

 読書体験としては、谷川流先生の原作小説『涼宮ハルヒの憂鬱』を読んだ時以来の、何かターニングポイントになりそうな、ワクワク感。

 何となく、小説・漫画・アニメなどを取り囲む空気に「それでいいのかな」感を感じてることもあったのですが、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を読んだ時、これを京都アニメーションさんが本気で世界に放つ気なのだとしたら、逆襲が始まるんだな、と思いました。

 そして、その逆襲は僕にとっては追い風だろうとも思いました。

 最近、震災後の六年半で種をまいてコツコツ育ててきていたものが、色々と繋がってきているのを感じます。

 神話・歴史・物語などに本格的に取り組み始めたのも、どちらかというと震災後でした。

 正直、あと半年くらい準備期間がほしいと思っていたので、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が2018年1月放映開始というのは、個人的にはドンピシャのタイミングでした。

 すると、本格的な「京都アニメーション文脈」込みで、現実の神話・歴史・物語にある種アカデミックに接合しつつ、『FGO』的な(え)潮流感とも関連させながら、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が世界同時配信されるタイミングで、包摂的な「言葉」による構築を、日本語と英語を横断しながら行い、かつ楽しく、分かりやすく、喜びが広がる感じで書ける(かもしれない)人間って、地球上でも限られていて、僕くらいしかいないのでは!? くらいの勢いで思っております。

 これが、自分にしかできないことかもな〜。

 あと半年、色々準備したいと思います。

 また、縁ある周囲の人々が何だかとてもレベルアップしているというのも、ありがたい話です。

 頻繁に会うリアル友人というよりも、WEB経由でゆるくずっと繋がっていたような人たち。

 こっちは震災前から。もっといって、ブログを始めた13年前とかからの縁が色々繋がってきてる感じですよ。

 最近書いた記事だと、『アクションヒロイン チアフルーツ』のコミカライズ連載が「ヤングチャンピオン烈」で始まったあずせさんとか。


チアフルーツ/感想/第1話&第2話(コミカライズ版/「ヤングチャンピオン烈」2017年No.7掲載分)


 震災後の2011年に僕を気遣って連絡くれましたからね。ご本人も当時はまだ無名に近くて、せちがらく考えれば他人を気遣ってる余裕など無さそうなものなのに。凄い人は、無名の頃から要所要所でカッコいいものなんやで……。

 あずせさんは味方ですね。何の味方かというとカッコよく言えば正義の味方です。エロい絵を(え)描いたりしながら、そこはかとなく、ちょっとずつ地球を平和にしていく感じの人ですよ。

 あと最近『FGO』やってて、気づいたのは、僕は基本マーリンさんタイプだということです。

 マーリンさんがスキル使って周囲のキャラクターのNPとか攻撃力を上げる時が、一番カッコいい! って思いますもん。

 自分自身がアタックするセイバーさんタイプとかとはちょっと違うのですね。どっちかというと補助系能力者。

 僕本体はいっこうに打ち上がらないのに(笑)、僕が応援したりした人はどんどん打ち上がっていくな〜と何となく思ってたのですが、僕が自分が打ち上がる系能力者じゃなくて、他の人を打ち上げる系能力者なんですよ、たぶん。

 自分自身もアタックできる補助系能力者が一番カッコいいwと思うので(マーリンさんも自分の攻撃力も強いよね……)、自分自身の創作活動も続けていきますけど、同時にアタックするのが得意な人を補助することもどんどんやっていきたいと思います。

 「才能」は自分自身が簡単にできてしまうことなんだよとは本田健さんがよく著作で述べておられますが、僕のブログの文章とか、たまに凄いがんばって書いてるのだろうと思って頂いたりしてるのですが、僕本体の感覚としてはめっちゃ簡単に、軽めの言葉で言えばチョロイ感じで書いてます。こういうの書いたりするのはとても得意な人なんだと思います。

 故・両澤千晶先生に十年以上前にメールで「次の世代への発信者と なって欲しい」と言って頂いたことがあって、それはどういうことなのかな〜と時々立ち止まって考えていました。

(その後、あらら、私なんだがデュランダルみたいですね(笑) とセルフ突っ込みをしておられた。)

 十年以上経って、ようやく僕にできること、やりたいこと、やるべきこと、おぼろげながら分かってきた気がします。

 両澤千晶さんにも一度お会いしてお礼を言いたかったですね……。まだ生きている我々は、受け取った分を今の、次の人に返しながら生きていくしかないかな、と、少しずつ気持ちは落ち着いてきておりますが。

 「でも『言葉』なんです。」とも言っておられた。

 そういう意味で、十八歳で言語学を志した時から、母親に介護が必要になったとか、震災に遭遇したとか、何度か途切れそうになりながらも、僕の専門を一つあげろといわれたらやはり「言葉」です。

 僕の目標は、世界に少しだけ、あわよくばかなりの「余裕」を作ることです。

 「言葉」で横断し、解きほぐし、「余裕」を生みだし、人々も、国も、できれば世界もなんか良い感じになっていく……というのを目指して、これからもコツコツ活動していきたいと思います。