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現在放映中のTVアニメ『アクションヒロイン チアフルーツ(公式サイト)』。
本日(18日)発売の雑誌「ヤングチャンピオン烈」2017年No.8に、あずせさん(Twitter)によるコミカライズ版の第3話が掲載されております。
先月号(Vol.7)より連載開始で、初回は巻頭カラーで一挙二話掲載。アニメ(→当ブログの感想)から入った方は、コミカライズ版も是非。漫画版もめちゃめちゃ面白いですよ。【宣伝】本日発売のヤングチャンピオン烈No.8にて、「アクションヒロインチアフルーツ」のコミカライズ第3話が掲載されてます!随分と遊ばせてもらってますので、是非ご覧になってみてください!よろしくー! pic.twitter.com/rsuuhPyTo8
— あずせ@チアフル連載中 (@_azuse) 2017年7月18日
(画像はコミカライズ版『アクションヒロイン チアフルーツ』第1話より引用)
「ヤングチャンピオン烈」様の公式サイトのこちらから、第1話はWEBで試し読みすることができます。↓
●『アクションヒロイン チアフルーツ』第1話(試し読み)
試し読みでコミカライズ版第1話がよかったら、第1話&第2話が掲載されてる「ヤングチャンピオン烈」2017年No.7は現在、電子書籍版が配信中です。↓
→「ヤングチャンピオン烈」2017年No.7・Kindle電子書籍版
そして、第3話掲載の8号も、本日7月18日(火)に(紙の雑誌版)発売です。みんな、今日は書店とかコンビニに行くんだ!
今回のブログは、そんな最新・第3話「ご当地ヒロイン戦隊、集結せよ!」の感想です。
記事中には雑誌掲載分及びアニメ版放映済み分まで(第2話まで)のネタバレが含まれますことをご注意頂けたら幸いです。
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アニメ版の第2話の感想(こちら)で詳しく書いた通り、本作で提示する「ヒーロー」像として、「代役」の「ヒーロー」像のようなものを芯の部分では描いているのだと思いました。
路子さんを通して描かれている事柄ですが、カミダイオー的な単独の一強のみが「ヒーロー」というわけではなく、何かあった時のために「代役」として準備している路子さんみたいな「ヒーロー」像、そういうあり方もあるんだよ、という。
第1話&第2話からして、予定されていたカミダイオーショーが中止になって、杏さんと蜜甘さんが「代役」として(パロディ的な、しかし芯の部分でホンモノの)「ヒーロー」ショーをやるというお話だったので、主題としては繋がっている感じです。
ともすれば読者の感覚もなぞるように、「代役」として準備してるなんてカッコ悪いんじゃないか? 的に一旦ふっておいて、ダメージが蓄積していた蜜甘さんの「代役」として路子さんが本懐をとげる。そのあり方が御前さんから肯定される……という流れは綺麗だと思うのでした。うんうん、百合ですね。(え)
まさに、路子さんが準備していた「代役」としての実力を発揮する! という杏さんの拳を路子さんが受ける場面が、一ページまるまるで「見せページ」になっているので、漫画表現としてもテンションが上がる感じです。
この、グッズ売り上げ100億円という競争(ランキング)の覇者で富も集中しているカミダイオー的な「ヒーロー」像と、今回の路子さんのような「代役」の「ヒーロー」像との関係に、
「ご当地もの作品」としての、富が集中している「東京」と「地方」の関係の写像までをも読み取ろうとするのは、深読みが過ぎるでしょうか。
「代役」は大事なのです。「東京」一極集中で富もリソースも全て集中すればよいという方向だけでは、大きな災害もあり、また起きるだろうとも予測されている現在です。「東京」にダメージがあった時に何らかの「代役」として機能できる「地方」の準備度・練度は上げておいた方が、広い視点でみんなの幸せのためだと思うのです。
「お寺」(地方の)「鉄道」などなどと、「地方」的なものを丹念に絵で表現していることもあり(上述のテーマを彩る仕事です)、丁寧な作品だなと思うのでした。
アニメ版第2話との一番の違いは、お風呂シーンがあること!
うんうん、宮城県にも(え)秋保温泉(あきゅうおんせん)とか遠刈田温泉(とおがったおんせん)とかイイところあるから、みんな来るとイイよ!
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先月発売の雑誌「ヤングチャンピオン烈」2017年No.7より、あずせさん(Twitter)によるコミカライズの連載が始まっております『アクションヒロイン チアフルーツ』の感想でした。
あずせさん(もともと、地方とか大事にする感じで活動してた感がある方なのですよ)の漫画はえろく可愛く面白いので、みんな読んでみて!
●サークル:知恵の原石/とらのあな通販(R-18注意)
参考:あずせさんの『ヴァルキリードライヴセイレーン-ブレイクアウト-』の単行本が発売
参考:ヴァルキリードライヴ セイレーンコミカライズ第一話を読もう、第0話相当劇場版『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』が期間限定フリー公開開始なのでこちらも観よう、創作活動進捗
→前回:コミカライズ版『アクションヒロイン チアフルーツ』第1話「ヒロイン誕生の瞬間・前編」&第2話「ヒロイン誕生の瞬間・後編」の感想へ
→コミカライズ版『アクションヒロイン チアフルーツ』感想の目次へ
<アニメ版『アクションヒロイン チアフルーツ』の感想などは以下>
→アニメ版『チアフルーツ』はAmazonビデオでも観られるんじゃ
→Blu-ray
→主題歌
→前回:アニメ版『アクションヒロイン チアフルーツ』第1話「いきなり超天界!」の感想へ
→次回:アニメ版『アクションヒロイン チアフルーツ』第3話「大暇人カノン」の感想へ
→当ブログのアニメ版『アクションヒロイン チアフルーツ』感想の目次へ
【関連リンク0:昨年2016年の「アニメーション」作品ベスト10記事】
→2016年「アニメ作品」ベスト10〜過去の悲しい出来事を受け取り直し始める震災から五年後の想像力(ネタバレ注意)
【関連リンク1:「共同体」を一つの主題に扱っている京都アニメーション作品がこの十年どういうテーマを繋いできたかに興味がある方向けの手引きとなる、当ブログの関連記事】
→『小林さんちのメイドラゴン』感想へ
→『響け!ユーフォニアム2』の感想へ
→映画『聲の形』の感想〜ポニーテールで気持ちを伝えられなかったハルヒ(=硝子)だとしても生きていくということ(ネタバレ注意)
→『ハルヒ』放映開始から十年、京都アニメーションがここまで進めた「日常」と「非日常」にまつわる物語〜『無彩限のファントム・ワールド』最終回の感想(ネタバレ注意)
→[5000ユニークアクセス超え人気記事]響け!ユーフォニアム最終回の感想〜ポニーテールと三人のハルヒ(ネタバレ注意)
→『甘城ブリリアントパーク』第12話の感想はこちら
→[5000ユニークアクセス超え人気記事]『境界の彼方』最終回の感想(少しラストシーンの解釈含む)はこちら
→『中二病でも恋がしたい!』(第一期)最終回の感想はこちら
→『Free!』(第一期)最終回の感想はこちら
→『氷果』最終回の感想はこちら
→『けいおん!!』最終回の感想はこちら
→『涼宮ハルヒの憂鬱』最終回の感想はこちら
【関連リンク2:(特に東日本大震災以降)「共同体を再構築してゆく物語」を日本アニメーションがどう描いてきたかに興味がある方向けの手引きとなる、当ブログの関連記事(主に吉田玲子さんが脚本・シリーズ構成を担当していたもの)
→あの日欠けてしまった人の日常(=マヨネーズ)に私がなるということ〜『ハイスクール・フリート』第11話「大艦巨砲でピンチ!」の感想(ネタバレ注意)
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→『けいおん!』と『ハナヤマタ』で重ねられている演出とその意図について
【関連リンク3:特撮作品のパロディが豊富な『アクションヒロイン チアフルーツ』。表面的な模倣にとどまらず、テーマ的なものも織り込んで構築していると感じます。当ブログの特撮感想記事】
→仮面ライダー鎧武感想
→仮面ライダーディケイド感想
→侍戦隊シンケンジャー感想