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Fate/Grand Order に参加中!
 相羽です。

 昨日(2日)から始まった期間限定イベント「オール・ザ・ステイツメン! 〜マンガで分かる合衆国開拓史〜(こちら)」に参加中です。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 マンガで分かるバーサーカーさん、けっこう可愛いな。

 面白イベントでありつつ、ストーリーも「虚構」と「虚構の解体」というわりと第一・五部「Epic of Remnant」の題材としっかり絡んでいたりしそうという。

 TYPE-MOONのスマートフォン用ソーシャルゲーム、FGOこと『Fate/Grand Order』の感想・プレイ日記です。公式サイトはこちら。↓


『Fate/Grand Order』(公式サイト)


 本日は、いよいよ第一部ラスト、というか現状「本編(メインクエスト)」完結までの「終局特異点A.D.2016―冠位時間神殿ソロモン」のストーリー感想です。

 以下は『FGO』のストーリー縦軸の重要なネタバレまで全て語ってしまってますので、いつも以上にまだクリアしていないという方は気をつけてくださいね。
(ストーリーの感想、ここから。(ネタバレあり)/)

 七つの特異点も定礎復元し、いよいよ訪れた終局特異点・冠位時間神殿ソロモンだったのですが。

 いきなりですが、敵魔神柱らの圧倒的な物量の前にピンチになります。

 そうですよね。魔術王さん。他にやること(逆光運河/創星光年)があったからというのももちろんあると思いますが、たとえ神殿に辿り着かれたとしても圧倒的な物量に自信があったから、泳がせておいてくれたんですよね……。

 やはり、強く、大きく、速く、物量がある者が勝利して栄え、そうでないものは淘汰される。それは、どうしようもないことだったんだ……。

 しかし、魔神柱の物量に押し切られて(押し切られかけて)意識が暗転したぐだ男くんのもとに、声が……。

 複数の魔神柱の拠点をぐだ男くんとマシュさんだけで押さえるということは不可能です。これまでのように、数名助っ人のゲストサーヴァントさんがいてくれても、それでも無理です。しかし、そういえば「第六特異点」で槍アルトリアさんは「星」を集めろと言っていました。

 ラスボスさんが無意味と断じた旅の途中にあったのは出会いです。

 一つの星、数個の星では微力だったでしょう。しかし、旅は七つ。2015年7月のサービス開始からタイムリーな参加者でしたら2016年の年末まで1年5ヶ月ほどもやっていたのです(え)。ワシの星は108まで……いや、めちゃめちゃいっぱいおるぞ!

 それぞれの「特異点」のサブタイトルにはメインゲストサーヴァントの迂言的呼称が用いられていましたが、この「終局特異点」のサブタイトルは「極点の流星雨」。

 相手の物量なんのそのと、これまでの特異点で出会ったサーヴァントたちが多弾道召喚されて流星雨が降るように助っ人に現れます。こ、この展開、絶対やると思ってた!

 最初にぐだ男くんのもとに現れ、声をかけるのがジャンヌ・ダルクさんなのが熱い。

 だから。

 この最終局面で「敗北確定の圧倒的な物量を人間の精神性が押し返す」という人類史における百年戦争の「オルレアンの戦い」のリフレインをやるために、キービジュアルも主題歌も「第一特異点」のゲストサーヴァントもジャンヌ・ダルクさんだったのか。

 メインヒロインのマシュ、『Fate』シリーズの顔ということでアルトリアさんは分かるとして、確かにあと一人キービジュアルに入れるならジャンヌさんだという作品であったよ。


「虚構の出会いでも力になる」


 「第七特異点」の海からやってくるティアマトさんは明らかに(震災における)津波の比喩を含んでいますし、奈須きのこ氏をはじめ2011年は「全てのクリエイターたちが悩んだ年だ」という趣旨のことを作り手たちもインタビューでも語っておられました。『FGO』の企画も始まったのは2011年以降と推察します。

 それでも、「この」人類史を肯定する物語を作るということ。

 これが解答ということなのでしょう。「Fate/hollow ataraxia」の時から、やっぱり変わらなかった。俺は、虚構の物語を、キャラクターをこれからも作り続けるし、楽しみ続ける。何故なら、それはニセモノだけどホンモノだからな!(『仮面ライダーディケイド』の例のBGM←流れない)

 どの座のこれまで出会ってきたサーヴァントたちの言葉もいちいち熱いのですが、たとえば史実では敵対者で悲劇的な結末を向えたネロさんとブーディカさんが、この一時は共に戦う……というパートがあります。

 「第七特異点」の感想(こちら)で書いた、「生存競争」から「生存協力」へという主題が圧縮されてる一コマだと思います。「虚構」がそういった力の媒介になれるなら、きっと「虚構」にも意味はある!

 また、個人的には「X」の座がたいへんに熱かったです。

 ここまでの七つの座での戦いでは、七つの「特異点」で「縁」があったサーヴァントたちが助っ人に現れてくれたけれど、想定外に存在したこの座にはもうそういった頼りにできる「縁」がない……と前置いたところで、おもむろに高笑いしながら巌窟王さんが登場。

 まだ、突発イベントで「縁」があったサーヴァントたちがいるでしょ! と謎のヒロインXさんとか源頼光さんとかまで続々と登場してくるのが熱かった。

 「一時の虚構的な時間にも意味はある」がテーマだから、一時も一時に過ぎなかった「期間限定イベント」にすら意味があった! とここで回収してくるのね。

 両儀式さん(女性人格の式じゃなくて、『空の境界』の第五章と終章にだけ出てくる方)とかまで来ちゃってイイのか? っていうノリなのですが、そもそも虚構的な想像力の再肯定ということなのだろうから、良いのでしょう。まさかの2016年年末の両儀式×謎のヒロインX。

 そんなこんなで辿り着いた玉座で待っていたラスボスさんの正体は、魔術王ソロモンではなく、彼が生み出した魔神柱たちが(群体としての)本体の「獣:ビースト機廛押璽謄アさんでした。

 いわく、人理焼却で手にしたエネルギーを用いて地球を「やり直し」、「死」のない世界として再創造するとのこと。

 ああ、ここで過去の「破綻的な出来事」を前に「やり直し」を願っていたセイバーさん(アルトリア)が衛宮士郎と出会ってその願いを棄却するまでの『Fate/stay night』セイバールートの(テーマ的な)リフレインになるのか。

 「やり直し」ってあなた。


 けれど何もかも無かった事になってしまったら、一体、奪われた全ての想いは、何処に行ってしまうのだろう(衛宮士郎)(『Fate/stay night』)


 ゲーティアさんの理論を反駁するのは、この『Fate/Grand Order』という物語ではマシュです。

 ここで、「第七特異点」のストーリー感想で書いた「終局特異点は『Fate/stay night』のif桜ルートである」という見解の回収をば。

 マシュ。

 生が限られている。閉じた場所で生きることを余儀なくされ実験対象になっている。主人公を「先輩」と呼ぶ……などの要素がとても『Fate/stay night』の桜と重なるのですね。

 「閉じた場所」というのはたとえば「第七特異点」ではゴルゴーンさんが追いやられた「島」、花屋のお婆さんが閉じこもっていた「部屋」など『FGO』にも出てきますが、『Fate/stay night』の桜における「地下」であり、『FGO』のマシュにおける「カルデア」です。

 勝利者が栄えていく一方で、「閉じた場所」に追いやられて棄却され、忘却される「犠牲」が存在する。そんな「犠牲」の立場である、あるいは桜であるマシュがこの人類史は間違っていると言ってくれたなら、ゲーティアさんは正統性が得られます。

 しかしこの最終局面でマシュはやがて死んでしまうという人間の「生」を、「この」人類史を肯定。


 これまでの旅と、これからの旅を。
 自分がいた今までと、もう自分のいない、未来の夢を。(マシュ)



 ゲーティアさんの第一宝具からぐだ男くん(ぐだ子さん)を守り、マシュ、散華。

 このマシュのあり方が人類史の到着点なのだとしたら、やはり人類史は美しいものだったんじゃないか、肯定するに足るものなんじゃないかと思わせる物語力がすごい。

 マシュの最後の「わたしは、守られてばかりだったから――」の台詞は『Fate/stay night』の桜の気持ちと重なるのだと読みたいところ。

 このマシュの「終わり」方を見て、ロマンさんがやってくる。

 ロマンさんも決意。これ、ロマンさんもマシュの最後に「この」人類史を残す意味を感じとったんだろうな……。

 「第六特異点」で言及されていたロマンさんの切り札。ロマンさんこそが英霊として召喚されたソロモン王が、聖杯の願いで人間になっていた存在だったということを明らかにします。

 「日常に憧れた非日常的存在」という奈須きのこ物語で描かれ続ける造形のキャラクターがここにも。ロマンさんは『空の境界』の識であり、『Fate/stay night』のイリヤです。

 そして、この造形のキャラクターの結末は決まっています。識がソレ(幹也)を守るため、イリヤがソレ(士郎)を守るためにそうしたように、ロマンさんは自分自身の存在を棄却して「日常(本作ではぐだ男くん/ぐだ子さん)」を守ります。

 だから、「第七特異点」のストーリー感想では今回は『Fate/stay night』の凛ルートを超えてくる物語だということを書いたのですが、最後にもう一度揺り戻しがきて、この部分は桜ルートの繰り返しになっているのですね。イリヤが、ロマンが犠牲にならないと、士郎と桜の、ぐだ男くんとマシュのハッピーエンドは訪れないのだった……。

 マシュとロマンさん。二つの喪失。

 ここで、ゲーム的にも、これまで(コストゼロゆえに)ほとんどのプレイヤーがずっとパーティに入れていたであろうマシュが最終戦では出撃できないという演出が入ります。

 しかし、それでも戦わないといけない。

 それは、「第六特異点」で母のサリアさんが死んでも生きたルシュドくんのあり方。死んだオルガマリーさんに言及して盾を取ったマシュのあり方。『空の境界』で識が失われた後の式のあり方。

 失っても、意味は残る。識にも、サリアさんにも、そしてマシュにも、生きた意味があったんだと証明するために戦わなくてはならない。

 ここで最終戦のBGMは『Fate/Grand Order』主題歌「色彩」のインストゥルメンタル。『Fate/stay night』セイバールート以来の「クライマックスで主題歌のインストが流れる」演出きたー。

 「色彩」は完全にマシュの心情を歌っていた歌詞だったというのがプレイヤーにも分かってるので、非常に切なカッコいいです。

 ラスボス戦が終わり……。

 結論から書いてしまうと、マシュは生き返ります。

 「魔法」を超えた「奇跡」。完全な蘇生。

 フォウくんの正体は「獣:ビースト検廛ャスパリーグさんでした。しかし、この「獣:ビースト」に関しては「闘争」以外の方法で解決。フランシス・ドレイクさんの「航路を開く」とか、ニコラ・テスラさんの「電気を発明する」とか、エジソンさんの「大量生産する」とか、「闘争以外の解決方法があるはずだ」というのを人類史を巡って描いてきた作品だけに、「人類悪」を闘争以外の方法でしりぞけることもできるというのを最後に描いているのは趣深いです。

 このフォウくん経由の「奇跡」。

 英霊とも違って(英霊は定義上は「死者」)本当にマシュは生き返ったっぽいのですが、たとえば同系の展開として「第五魔法:青」で死んだ時間だけ吹き飛ばした『魔法使いの夜』の草十郎とは扱いが違ったりするのか。

 いずれにしろ、「死んだはずの存在が生きながらえたとしたら、どう生きていくのか」というのはこれまでの奈須きのこ作品でも扱っていた題材なので、続く第一・五部、第二部でマシュがどう描かれていくのかは興味深いのでした。

 物語のラストシーンは、マシュが初めて見る「ホントウの」カルデアの外の世界。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 絵的・雰囲気的に『Fate/stay night』桜ルートのラストに似ています(あっちは二人きりじゃなく、凛さまやライダーさんの姿もある)。

 やっぱり、マシュ=(ポジション的な)桜……の意味合いがある物語だったんじゃないかなぁ。

 つまり、桜を連れ出せたエンド。

 『FGO』のプレイヤーは、みんなif雁夜おじさんだったんだ。な、なんだってー。

 ただ、あながち外している比喩とも言えなくて、『FGO』のぐだ男くん(ぐだ子さん)は、雁夜おじさんとはパラメーターが真逆の人として描かれています。

 グッドエンド雁夜おじさんというか、『Fate/Zero』の雁夜おじさんのように閉じて妄念に囚われて自分だけの桜像・遠坂葵像を膨らませて結局全然通じてなかったという方向ではなく、他者に開かれている人として描かれているからです。

 ちょっとクレイジーな感じの(え)サーヴァントさんと出会っても、ノリでナチュラルに受容して話しかけていく。そういうことを、大切なこととして描いておりました。これは「他者性」があるということです。

 人を求める気持ち。他者。縁。関係性。

 ありきたりかもしれませんが、やはりラストシーンが一人ではなく二人なのは嬉しい。最後に、流星雨のサーヴァントたちが一時でもやってきてくれるのは嬉しい。普遍的に大事なことだと思います。

 劇中の物語。ソーシャルゲームとしての『FGO』(いつかは終わる)。現実(我々もいつかは死ぬ)。全て重ねられておりますが、そういった前提の上で、この世界を一人ではなく他者と生きているというのは良いものです。

 僕本体を振り返るに、たとえば現在Twitterでフォローしている186人中、11人と『FGO』でもフレンドになっているので、劇中の「やがて終わりがくる虚構の時間でも意味はあるから、他者と共に生きよう」というのがリアルにも写像される感じのゲーム設計になっていて、これ、企画としても凄かったな〜と。

 大人になってくると、中々一つの遊びに同時にフレンズたちと興ずるというのは難しくなってくるのですが、『FGO』みたいなのはそういう大人時間なりの現代的遊び方だよなと。そして、遊び(虚構)が無駄ではないとは僕も思うのです。それは言い換えれば、「余裕」ってことですからね。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 あとは、陽気さですかね。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 新しく実装されたメッセージ機能を使って、さっそくこういう面白文言を表示させてるノウライトさん(Twitter)を見て、ぐ、ぐぅ、やるな……ってなってしまった。僕はめっちゃ普通のことを書いてしまっていた……。

 隙あらばボケていくくらいのノリを大切にしつつ、まだ続くっぽいので、次の第一・五部、第二部を楽しみに待ちたいと思うのでした。(/ストーリーの感想、ここまで。)

 イベント「復刻:夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer」で宝具Lv.5でなんとかゲットした水着スカサハさんをLv.80まで上げてみました。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 スクリーンショットは張らないでおきますが、セイントグラフが変化して、エラくセクシーな姿になられました。

 あ、ああ。水着サーヴァントって、この楽しみもあるわけですね。みんなゲットしようと頑張ってたわけだ……。攻略したらえっちなCGが見られる……というゼロ年代ギャルゲー(エロゲー)の10年代型フォーマットなのですね(え)。

 うんうん、水着イベントと声優さんラジオは、人類文明が生んだ善性ですね!(ここまでの結論)

→8月26日(土)に久々に雑誌「TYPE-MOONエース」のVOL.12が発売



→マンガで分かる!



→前回:FGO感想・プレイ日記24〜英霊正装はアタランテさんを選んでいた頃
→次回:FGO感想・プレイ日記26へ〜謎のヒロインXさんの強化クエストをクリアしていた頃
FGO感想・プレイ日記の目次へ

・メインクエスト読了時の感想はそれぞれこちら↓

FGO感想・プレイ日記1〜序章:特異点F A.D.2004―炎上汚染都市冬木クリアまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記5〜第一特異点 A.D.1431―邪竜百年戦争オルレアンラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記7〜第二特異点A.D.0060―永続狂気帝国セプテムラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記9〜第三特異点A.D.1573―封鎖終局四海オケアノスラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記10〜第四特異点A.D.1888―死界魔霧都市ロンドンラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記11〜第五特異点A.D.1783―北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナムラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記17〜第六特異点A.D.1273―神聖円卓領域キャメロットラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記23〜第七特異点B.C.2655―絶対魔獣戦線バビロニアラストまで〜両義者としてのイシュタルとエレシュキガル(ネタバレ注意)

・イベントの感想はそれぞれこちら↓

FGO感想・プレイ日記13〜「復刻:天魔御伽草子鬼ヶ島ライト版」で風越丸と闘っていた頃(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記21〜「復刻:夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアサマーメモリー 〜癒やしのホワイトビーチ〜ライト版」のストーリー感想(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記22〜「復刻:夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアヒートオデッセイ 〜進化のシヴィライゼーション〜ライト版」のストーリー感想(ネタバレ注意)

・プレイ日記を最初から読む場合はこちら↓

Fate/Grand Order……そろそろ?

・原点的ゲーム『Fate/stay night』の感想・プレイ日記はこちら↓

セイバールート(Fate)/感想(TYPE-MOONファン別ブログ)
遠坂凛ルート(Unlimited Blade Works)/感想(TYPE-MOONファン別ブログ)
間桐桜ルート(Heaven's Feel)/感想(TYPE-MOONファン別ブログ)
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『劇場版「空の境界」未来福音』の感想(ネタバレ注意)
『魔法使いの夜』の感想(ネタバレ注意)(TYPE-MOONファン別ブログ)
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→『魔法使いの夜』小説同人誌