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Fate/Grand Order に参加中!
 相羽です。

 2017年夏の期間限定イベント、前編である「デッドヒート・サマーレース! 〜夢と希望のイシュタルカップ2017〜(こちら)」および後編である「デスジェイル・サマーエスケイプ 〜罪と絶望のメイヴ大監獄2017〜(こちら)」に参加しておりました。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 今年の僕の「夏らしいこと」の大部分は『FGO』が占めていたのだった……。

 TYPE-MOONのスマートフォン用ソーシャルゲーム、FGOこと『Fate/Grand Order』の感想・プレイ日記などです。公式サイトはこちら。↓


『Fate/Grand Order』(公式サイト)


 「マハトマ」をはじめ、エレナ・ブラヴァツキー女史が「虚構的なもの」を見ていたということを守るために、トーマス・エジソンさんとニコラ・テスラさんが立ち上がりチーム「サティスファクションE∴T∴E」を結成するという出だしだったりする今回。

 「虚構的なもの」の意義を守るというのは、最近の『FGO』ではよく出てくるテーマであります。

 今回の記事は、期間限定イベント「デッドヒート・サマーレース! 〜夢と希望のイシュタルカップ2017〜」&「デスジェイル・サマーエスケイプ 〜罪と絶望のメイヴ大監獄2017〜」のストーリーは(テーマ的に)この後の第1.5部、あるいは第2部の圧縮になっているという予測から、ストーリー感想を書いてみます。

 以下、今回のイベントのストーリーに関してネタバレで書いてますので、注意です。
 ◇◇◇

 ◇◇◇

 ◇◇◇

(ストーリーの感想、ここから。(ネタバレあり)/)

 まず、前回のイベント「オール・ザ・ステイツメン! 〜マンガで分かる合衆国開拓史〜(感想)」のラストで、アンデルセンさんがポール・バニヤンさんに言及してこう述べていた箇所を確認しておきましょう。

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 都市伝説もデミ・サーヴァントも幻霊もAIも、
 ここでは同じ"可能性"だ。


(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 そして、こう続きます。


 人理が安定しないうちはいかなる"イフ"をも許容し、利用する。それがこのカルデア。


 どうも『FGO』第1.5部、および第2部は、この「虚構的なもの」をどうするかというテーマがあるらしいぞ……という話を以前こちらの記事にまとめておいたので、興味がある方はチェックしておいて頂けたらと思います。↓


参考:人理の「ゆらぎ」と桜ルートの「次」(『FGO』第2部へ向けた物語考察)


 こういった「虚構的なもの」要素が今回のイベントには何重奏にもなって登場してきます。

 ざっとあげただけでも。


・「マハトマ」などエレナ・ブラヴァツキー女史が見ていたもの
・不夜城のキャスターさんは、「語り部」(←虚構をつむぐ人)
・みんなが水着・別クラスという"イフ"
・今回の「特異点」そのものが「虚構」的な世界
・オリジナルグガランナではなく、グガランナマーク2(虚構的なもの)を作るというイシュタルさんの目的



 前イベントのアンデルセンさんの言葉を借りれば「可能性」や「イフ」、そういったポール・バニヤンさん的な存在の是非。

 今回のイベントの主人公チームがネロ・クラウディウスさんとアルトリアオルタさんなのはこのテーマ上よくできていて、ネロさんは宝具がまさに「閉じた」「可能性」・「イフ」、「虚構」の具現化である「劇場(「虚構」が演じられる場所)」ですし、アルトリアオルタさんこそは、まさに『Fate/stay night』から登場している、元祖オルタ、他の「可能性」、「イフ・オブ・イフ」というキャラクターです。

 ネロさんはイベント終盤でこう語っております。

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 センスの差に絶望するがいい。同じ閉鎖空間でも、世の劇場は色鮮やかな感動と喜びに満ち溢れているぞ!

(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 また、こうも。


 そこは閉じてはいるが無辺だ。不自由ではあるが自在だ。誰しもが脱獄を拒み居続けたいと望む非日常の監獄だ。


 明らかに、ネロさんの「劇場」に「虚構的なもの」の意味合いが(テーマ的に)付与されています。

 ま、まあこの『FGO』というゲームそのものが「監獄」「劇場」にたとえられていて、その上で肯定していこうということでもあるのですが。

 そしてここからなのですが、そういう「可能性」「イフ」「虚構的なもの」があるとして、最近の物語は「どの虚構が選ばれるのか?」という視点が盛り込まれていることです。

 上記のネロさんの台詞も、「大監獄」というメイヴさんの「閉じた」「虚構」と、ネロさんの「劇場」の「閉じた」「虚構」との「対決(どちらかが選ばれる)」の趣旨の発言になっています。

 そうなると、大まかには今回のイベントは「特異点」という「虚構」に関して、メイヴさんを中心としたケルトの「大監獄」の「虚構」と、その上にイシュタルさんがレイヤーをかぶせた金星の「レース」の「虚構」とが、「対決(どちらかが選ばれる)」する物語だったというのが見えてきます。どちらかが、選ばれる。「虚構」と「虚構」は『Fate』のテーマである「生存競争」的な関係なのか?

 その「特異点」規模の構造が、ミクロには、「各レースでどの『虚構(チーム)』が選ばれるか?」という構造に写像されていたということだと思います。

 コアなTYPE-MOONファンの方向けには、どうも今まで行き止まりと言われていた「剪定事象(せんていじしょう)」にも意義はあるんじゃないか? みたいなことを描き出し始めている気がします。あくまで正史である「編纂事象(へんさんじしょう)」と「剪定事象」が相互貫入してる状態で、だからこそ「選択」していこうという方向なのか、「剪定事象」は「剪定事象」で行き止まりを突破して進んでいってイイよ(『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』的な?)みたいな、最終的に歴史が一本の流れというより六次元化・多次元化・曼荼羅(まんだら)化するような方向なのかはまだ分からないですが。

 フレンドでTYPE-MOON作品について色々語るブログ「六法雑記帳」とかやっておられる六法さん(Twitter)のツイートにも、いくつか引用リンクを張っておきましょう。

 今回は、一応大きい流れとしてはメイヴさんの「虚構」とイシュタルさんの「虚構」が「対決」する構図だったのですが、個人的にはメイヴさんの「虚構」が否定されたとも感じないラストでした。だって、水着メイヴさんとか、イイですよね……。

 レースのエンディングは全ユーザー統一にせずに、各ユーザーごとだったことからも見るに、物語はそれぞれが応援する「虚構」を伸ばしていってイイんじゃない。ポール・バニヤンさんが好きなら星1でも育てていいじゃない、「剪定事象」だとしても進んで「先」を切り開いてみては? という方向に行くような気もしております。

 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』を何かと例に出してますが、ちょうど劇場映画「雪下の誓い」(公式サイト)が公開中ですが、たとえ一人でも守ろうとしてくれる(応援してくれる)人がいるのなら……って話ですよね。

 や、もう一回、それでも大事な一つの普遍人類史みたいなものがあるだろ! って方向ももちろんあり得ますが、どうも最近、個人的にも「第六特異点」のマシュのこの台詞のように。


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 "知られなかったけれど、そういう人生があった"という事自体が、人類史の要素の一つだと?

(画像は『Fate/Grand Order』より引用)


 「二次創作」的、「イフ」的想像力も込みで「世界」というものはできてるんじゃないかなという感覚を感じたりしております。

(/ストーリーの感想、ここまで。)

 個人的には、今回のイベントでの水着サーヴァントはセイバーフランさんを引いてがんばっておりました。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 ちゃんと最終霊基再臨まで育てたよ。エラくセクシーな姿になられましたよ。

 ライダーイシュタルさんも、無事宝具Lv.5に。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 イベント自体は期間延長されたので明日(9月1日)までですが、あとはまったり素材集めでもしよう……。

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→8月30日(水)に「TYPE-MOONエース」VOL.12が発売、武内崇さん、塩川洋介さんのインタビューがとても良かったです



→水着感



→前回:FGO感想・プレイ日記27〜「オール・ザ・ステイツメン! 〜マンガで分かる合衆国開拓史〜」のストーリー感想(ネタバレ注意)
→前回:人理の「ゆらぎ」と桜ルートの「次」(『FGO』第2部へ向けた物語考察)
→次回:FGO感想・プレイ日記29〜イベント「ネロ祭」が始まっていた頃へ
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・メインクエスト読了時の感想はそれぞれこちら↓

FGO感想・プレイ日記1〜序章:特異点F A.D.2004―炎上汚染都市冬木クリアまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記5〜第一特異点 A.D.1431―邪竜百年戦争オルレアンラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記7〜第二特異点A.D.0060―永続狂気帝国セプテムラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記9〜第三特異点A.D.1573―封鎖終局四海オケアノスラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記10〜第四特異点A.D.1888―死界魔霧都市ロンドンラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記11〜第五特異点A.D.1783―北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナムラストまで(ネタバレ注意)
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FGO感想・プレイ日記23〜第七特異点B.C.2655―絶対魔獣戦線バビロニアラストまで〜両義者としてのイシュタルとエレシュキガル(ネタバレ注意)
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・物語考察

人理の「ゆらぎ」と桜ルートの「次」(『FGO』第2部へ向けた物語考察)

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Fate/Grand Order……そろそろ?

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セイバールート(Fate)/感想(TYPE-MOONファン別ブログ)
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『劇場版「空の境界」未来福音』の感想(ネタバレ注意)
『魔法使いの夜』の感想(ネタバレ注意)(TYPE-MOONファン別ブログ)
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