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 相羽です。

 武蔵ちゃんをゲットし、かつ宝具Lv.も2になったりしておりました。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 出る時は本当出るのですよね。きっと僕と縁ある英霊だったんや……。

 TYPE-MOONのスマートフォン用ソーシャルゲーム、FGOこと『Fate/Grand Order』の感想・プレイ日記などです。公式サイトはこちら。↓


『Fate/Grand Order』(公式サイト)


 本日は第1.5部「亜種特異点掘弉め「亜種並行世界 寛永十六年―屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負」のストーリー感想をば。
(ストーリーの感想、ここから。(ネタバレあり)/)

 最近の『FGO』(第1.5部以降)で描いている、「虚構」と「選択」という要素に、いよいよ大きい世界観での「編纂事象」と「剪定事象」の話が関わってきて、かなり物語の核心に斬り込んできているストーリーでありました。

 一応用語を確認しておくと、「編纂事象(へんさんじしょう)」の方がざっくりとは人類史のメインで、第一部で主人公が守った「人理」は基本的にこちらと思われます。

 一方「剪定事象(せんていじしょう)」はメイン人類史にはなれなかったイフ世界(可能世界など)で、基本的には何らかの形で行き止まり(いわゆるバッドエンド)になる世界と言われています。

 第1.5部「Epic of Remnant」(というか今年2017年の『FGO』)は、「一度世界を救った後の物語」をやっているふしがあって、確かに第1部で人類史(≒編纂事象)は救った。でも、その救済から零れ落ちていた存在(≒剪定事象的存在)がいるよね? というのを、メインの新宿〜剣豪でも、各種イベントのストーリーでもやっていると思います。

 零れ落ちていた存在(≒剪定事象的存在)が、今回だったら天草士郎時貞(時空移動者の方の)や武蔵ちゃんですし。今年の期間限定イベントで象徴的なキャラを一人あげようと思ったらやはりバニヤンさんとかだと思います。


参考:FGO感想・プレイ日記27〜「オール・ザ・ステイツメン! 〜マンガで分かる合衆国開拓史〜」のストーリー感想(ネタバレ注意)


 で、「英霊剣豪七番勝負」の最終戦だけ見ると、武蔵ちゃんの「零の剣」は、あらゆる可能性を捨象していって最後に残ったものに至る剣なので、どちらかというと連想として「編纂事象」の剣です。

 一方で、佐々木小次郎(ついにセイバークラスで!)の「無限の剣」は、全ての可能性を認める剣なので、どちらかというと連想として「剪定事象」も全部認めていこうという方向の剣です。(だから「剪定事象」の犠牲者である時空移動者の天草士郎時貞も一目置いていたのだと思われます。彼の剣は、天草士郎時貞の最初の世界も可能性として許容する剣だから)

 勝ったのは武蔵ちゃんなので、これ、やはり「選択」する痛み(「剪定事象」は切り捨てる)を伴って、「編纂事象」を守ることは尊いよね……という話なのかというと、どうもそう単純なことを描こうとしているわけではなさそうです。

 というのも、「英霊剣豪七番勝負」で肯定的に描かれていた事柄として、「母(的なポジション)から子への受け継ぎ」があるのですが、いずれも「編纂事象」的な歴史的に正統な親から子への継承ではなく、「剪定事象」も「編纂事象」も関係なく、この「受け継ぎ」はあり得る……ということが肯定的なニュアンスで描かれていたからです。


 武蔵ちゃん→おぬいちゃん(ラストで武蔵ちゃんのようになりたいと言っている)
 段蔵ちゃん→小太郎(「剪定事象」の母と「編纂事象」を守る子)
 衛宮士郎→千子村正(後述)
 (本物の男の方の)武蔵→その娘の伊織


 「編纂事象」とか「剪定事象」とかを超えて、受け継がれる大事なものはある……ということを描いていると思われます。

 『ジョジョの奇妙な冒険』読者だったら、第六部とか第七部で時間が一巡したり並行世界が出てきたりしても、受け継がれる「黄金の魂」はある……みたいな話を連想して頂ければ分かりやすいでしょうか。↓


参考:ジョジョの奇妙な冒険第7部『スティール・ボール・ラン』/感想/全24巻


 なので、単純に人類史のメイン(=編纂事象)を「選択」で守っていくこと切なカッコいい! ということだけを描いてる物語からは、もう何段も深い地点まで物語はきているのです。

 傍証1。

 「零の剣」の武蔵ちゃんがサーヴァントとなって「編纂事象」を守るというのはちょっと矛盾してるように感じるのですが(武蔵ちゃんの出自は「剪定事象」の一つだと思われるので)、上記のように「編纂事象」と「剪定事象」が何らかの相補関係にある世界観を描こうとしてるのだったら、だいぶ納得できます。

 傍証2。

 天草士郎時貞の固有結界の中から、千子村正さんが「都牟刈村正(ツムカリムラマサ)」で実世界の天草士郎を斬れたのは、説明されてる江戸(=徳川)を斬るのが村正(江戸・徳川特効!)だからという概念補正の他に、村正さんの憑代になってるのが固有結界を使える衛宮士郎だからなのだと思います。衛宮士郎はフェイカー(=剪定事象的な存在)の肯定者です。ここにも、剪定事象的な存在が、編纂事象を守ることに(「抑止力」?)役立つことがある……ということが描かれていると思います。

 傍証3。

 武蔵ちゃんに敗れた佐々木小次郎が、最後に男の宮本武蔵の死に際を訪れて(これはやっぱり、正史人類史=「編纂事象」の方の宮本武蔵ってことなんですかね……)、武蔵の魂を汲み取る。ここでも「剪定事象」的存在の小次郎が、「編纂事象」的存在の武蔵の救いになる……ということが描かれています。

 総じて、「剪定事象」を「選択」で切り捨てて「編纂事象」だけ進めていけば良いというわけではなく、「剪定事象」的存在が助けに、救いになることもある……ということが描かれていると思います。

 ここで、「第六特異点」の最重要シーン、マシュのこの台詞に戻ります。

 「第六特異点」で実はマシュがこういうことを言っています。


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 "知られなかったけれど、そういう人生があった"という事自体が、人類史の要素の一つだと?

(画像は『Fate/Grand Order』より引用)


 単線的な世界観・人類史観(「編纂事象」のみ)の複線化(「編纂事象」も「剪定事象」もある)ですね。

 「剪定事象」も込みで、「編纂事象」もあるという、ちょっと壮大な歴史観・世界観です。

 とはいえ、「剪定事象」は正史人類史「編纂事象」からすると切り捨てられた側ですから、切り捨てられた側としては恨みつらみに向かうこともあります。今回の敵役の「妖術師」天草士郎時貞は、まさにそっちの方向でした。

 一方で、武蔵ちゃんのように「剪定事象」の出自ながら善を成すものもいます。

 この二者の違いは、(時空を超えた)「受け継ぎ」かと思いました。小次郎から男の武蔵に贈る最後の言葉に、死んでしまう(消えてしまう)身でも、あなたは娘の伊織を育てたじゃないか……という内容が入っているのですね。

 母→娘……の物語は、源頼光さん(というかライダー黒縄地獄さん)からおぬいちゃんへ……という物語でも今回入っていました。擬似母子でも、「温かさ」のようなものを贈ることができる……というのをここでワンステップ描いておいた上で、ラストの「剪定事象」――違う世界の武蔵ちゃんの精神のようなものをおぬいちゃんが「受け継ぐ」……という所に繋がっていきます。

 一方で、正史人類史の男の宮本武蔵の方は、普通の意味で血の繋がった娘の伊織が何かを受け継いでくれているだろうというのが死に際の救いになる。

 この「擬似」的な親子の「受け継ぎ」(武蔵ちゃん→おぬいちゃん)。

 と。

 血の繋がった親子の「受け継ぎ」(武蔵→伊織)。

 にそれぞれ、「剪定事象」と「剪定事象」を越境する「受け継ぎ」。

 と。

 「編纂事象」の中での「受け継ぎ」。

 を連想するのはそんなに難くないかと思います。

 やがて消える「剪定事象(的存在)」だとしても、何かを残せたなら……「受け継ぐ」ものがいたならば(報われることもある)……「虚構」が「現実」を助けることもある……という話に思えます。

 同じ消えてしまった「剪定事象」の出自の時空の旅人なれど、武蔵ちゃんは天草士郎時貞とは違って復讐者にはならなかった。

 そう思うと、おぬいちゃんが違う世界の武蔵ちゃんに憧れて、武蔵ちゃんのようになる……「受け継ぎ」が発生しているのは感動的です。これ、未来軸の成長した星5おぬいちゃんとか来るで……。

 「第六特異点」でマシュがオルガマリー所長に言及する。死んでしまった所長だけど、そのカルデアの意志を「受け継いで」いるマシュが世界を救う……の流れのところもだいぶ感動したのですが、この時空とか世界を超えた「受け継ぎ」展開には弱い。うんうん。『仮面ライダーディケイド』だね(え)。

 「剪定事象」と「編纂事象」の間のある種の繋がりは、肯定的に捉えるならこのような「受け継ぎ」になりますが、否定的に捉えるなら、それは「怨恨」となります。ある「剪定事象」で受けた恨みつらみを、別の世界にも持ちこしたりしてしまう。これが、今回の物語の言葉でいう「宿業」でしょう。

 そういった負の側の繋がりを断ち切る剣が、千子村正さんが求めた一刀のあり方にして、武蔵ちゃんが求めた剣。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 「宿業」を絶つ剣。カッコいいですね。

 今後、「剪定事象」と「編纂事象」は相互補完的な関係にあるような方向の世界観でいくのなら、「剪定事象」の負の「宿業」を断ち切って、別の世界には持ち込ませないという村正さんや武蔵ちゃんのポジションはとても重要になると思うのでした。

 大きいスパンでは、「編纂事象」のために切り捨てられた「剪定事象」の怨念=空想・虚構が、正史人類史「編纂事象」に襲い掛かってくる……という今後の敵のあり方も見えてきました。サタン様と呼ばれていた存在は、やっぱり人類悪「獣(ビースト)」の一体なのですかのう……。

 その上で、新宿〜剣豪でも、今年の各種期間限定イベントでも、たとえ正史人類史(=編纂事象)には何の影響もない世界だとしても、守る……「剪定事象」だろうとなんだろうと目の前で生きている人を尊重するという態度を貫いているぐだ男/ぐだ子さんの生き方をトリガーに、最終戦では「剪定事象」側のキャラクターからも助っ人がやってくる! という展開に向けて、ちゃくちゃくと物語を積み重ねている印象です。

 第1.5部のラストなのかな、第2部なのかな。最終戦で邪ンヌさんとか武蔵ちゃんとか来てくれる展開になったら泣くでしょ……。

 山田風太郎『魔界転生』のオマージュ作品としても秀麗な『屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負』でありました。

 山田風太郎『魔界転生』のどこをどんな風に(たとえばどう「反転」させて)オマージュしていて、何を表現しようとしていたのかとか、語りたくなる仕様でしたね。


参考:山田風太郎『魔界転生』/感想


 ちょっとだけ語ってしまうと。

 『魔界転生』では敵側のラスボスが宮本武蔵だったのに対して、今作では宮本武蔵が味方側のメインキャラクター。まずはそこが「反転」しています。

 この『英霊剣豪七番勝負』がオマージュであり「虚構」であり「偽物」であることが印象づけられる構図です。

 武蔵ちゃん、旅人としての自分の生き方を肯定しつつも、どこか「ニセモノ」でどの世界にも居場所がない自分を寂しくも感じていました。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 それが、ぐだ男/ぐだ子との旅を通して、武蔵ちゃんが弱きを助け強きをくじく、物語の主人公、「正義の味方」になる物語。ある種の「ホンモノ」になるまでの物語でもあるのです。

 最終戦、キャスター・リンボ戦以降で武蔵ちゃんが隻眼になって眼帯をつけるのですが。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 あれは、『魔界転生』の主人公(=「正義の剣士」)の柳生十兵衛が隻眼で眼帯なのです。武蔵ちゃんがついに「主人公」性・「正義の味方」性を獲得した、という記号的表現になっているのです。

 辿り着けない理想だとしても「正義の味方」を希求する物語は、『Fate/stay night』の衛宮士郎の物語です。

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(画像は『Fate/Grand Order』より引用)

 自分が「ニセモノ」だったということを突き付けられる結末だったとしても、憧れた「正義の味方」を追う「願いの物語」。『英霊剣豪七番勝負』は、紛れもなく『Fate』の物語なのです。

 「ニセモノ」が「ホンモノ」になり得る。「剪定事象」が「編纂事象」に意義を持ち得る……という物語&「カルデア式召喚」だと「イフ世界」の英霊も召喚できるという伏線……から、『FGO』の最終戦(第七人類悪戦?)では正史人類史の男の宮本武蔵じゃなくて、武蔵ちゃんがグランドセイバーになるんじゃないかと予想したくなったりもしますね。

(/ストーリーの感想、ここまで。)

 諸葛孔明さんがLv.100になってたりしました。

 宝具Lv.も2ですし、重宝しております。フレンドさんも使ってやって〜。

 さらに、

 期間限定イベント「ハロウィン・ストライク! 魔のビルドクライマー/姫路城大決戦」(こちら)では、無事メカエリチャンも宝具Lv.5でゲットしておりました。

 メカエリチャン超強い。次の聖杯を武蔵ちゃんに使うか、メカエリチャンに使うか悩みどころなのでした。

→11月24日(金)発売

TYPE-MOONの軌跡 (星海社新書)
坂上 秋成
星海社
2017-11-24


→前回:FGO感想・プレイ日記30〜「復刻:ハロウィン・カムバック! 超極☆大かぼちゃ村 〜そして冒険へ……〜 ライト版」のストーリー感想(ネタバレ注意)
→次回:FGO感想・プレイ日記32へ〜「復刻:二代目はオルタちゃん〜2016クリスマス〜ライト版」のストーリー感想(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記の目次へ

・メインクエスト読了時の感想はそれぞれこちら↓

FGO感想・プレイ日記1〜序章:特異点F A.D.2004―炎上汚染都市冬木クリアまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記5〜第一特異点 A.D.1431―邪竜百年戦争オルレアンラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記7〜第二特異点A.D.0060―永続狂気帝国セプテムラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記9〜第三特異点A.D.1573―封鎖終局四海オケアノスラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記10〜第四特異点A.D.1888―死界魔霧都市ロンドンラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記11〜第五特異点A.D.1783―北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナムラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記17〜第六特異点A.D.1273―神聖円卓領域キャメロットラストまで(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記23〜第七特異点B.C.2655―絶対魔獣戦線バビロニアラストまで〜両義者としてのイシュタルとエレシュキガル(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記25〜終局特異点A.D.2016―冠位時間神殿ソロモンラストまで(ネタバレ注意)

・イベントの感想はそれぞれこちら↓

FGO感想・プレイ日記13〜「復刻:天魔御伽草子鬼ヶ島ライト版」で風越丸と闘っていた頃(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記21〜「復刻:夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアサマーメモリー 〜癒やしのホワイトビーチ〜ライト版」のストーリー感想(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記22〜「復刻:夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアヒートオデッセイ 〜進化のシヴィライゼーション〜ライト版」のストーリー感想(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記27〜「オール・ザ・ステイツメン! 〜マンガで分かる合衆国開拓史〜」のストーリー感想(ネタバレ注意)
FGO感想・プレイ日記28〜夏の水着イベント(2017年)のストーリー感想―どちらの虚構を選ぶのか?へ
FGO感想・プレイ日記30〜「復刻:ハロウィン・カムバック! 超極☆大かぼちゃ村 〜そして冒険へ……〜 ライト版」のストーリー感想(ネタバレ注意)

・物語考察

人理の「ゆらぎ」と桜ルートの「次」(『FGO』第2部へ向けた物語考察)

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Fate/Grand Order……そろそろ?

・原点的ゲーム『Fate/stay night』の感想・プレイ日記はこちら↓

セイバールート(Fate)/感想(TYPE-MOONファン別ブログ)
遠坂凛ルート(Unlimited Blade Works)/感想(TYPE-MOONファン別ブログ)
間桐桜ルート(Heaven's Feel)/感想(TYPE-MOONファン別ブログ)
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『劇場版「空の境界」未来福音』の感想(ネタバレ注意)
『魔法使いの夜』の感想(ネタバレ注意)(TYPE-MOONファン別ブログ)
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