ブログネタ
仮面ライダージオウ に参加中!
 相羽です。

 『仮面ライダージオウ(公式サイト@東映公式サイト@テレビ朝日)』、第1話「キングダム2068」の感想です。

 ネタバレ注意です。
 ◇◇◇

 みんな大好き(え)白倉伸一郎プロデューサー。

 そんな白倉プロデューサーが2013年4月12日の「朝日新聞オピニオン欄―仮面ライダーの敵」で語った、「仮面ライダーの3つの本質」というのがあったりします。


 白倉さん個人の考えにとどまらず、仮面ライダーの生みの親である石ノ森章太郎氏の考え等も踏襲している可能性が高く、その後僕個人も石ノ森作品を読んだり、実際に石巻の「石ノ森萬画館(公式サイト)」に赴いて色々見てきたりして、うーむ、やっぱりそうなのだろうなぁと思っている、この三つの「仮面ライダーの本質」要素であります。


参考:石巻ツーリズム・『石ノ森萬画館』/感想


 本作『仮面ライダージオウ』は平成仮面ライダー20作品記念作品ということで、この「仮面ライダーの3つの本質」は色濃く描いてくるのではないか……と思っていたわけですが。

 やはり、物語全体のエッセンスが凝縮されているであろう今回の第一話でも、かなりの程度「仮面ライダーの本質」が押さえられていたと思います。

 まず三つ目の「自己否定」は、本当色濃く描かれておりました。

 主人公の常盤ソウゴの中に、未来の悪の魔王「オーマジオウ」と(可能性としての)正義のヒーローが両義的に同居しており、ソウゴの初変身は「最高最善の魔王になってみせる!」と、未来の自分自身である「オーマジオウ」を否定するための変身となっておりました。

 まさに、「自己否定」から始まる物語……。

 次に一つ目の、「同族同士の争い」、これも色濃く描かれていました。

 平成仮面ライダーシリーズは、基本的に仮面ライダー(味方)も怪人(敵)も同系の力を使っている設定が多く、そういう意味で「同族」同士が戦い合う構図の物語が多いわけですが、今回の「同族」要素は、ズバリ「平成仮面ライダー」という要素そのものだと思われます。

 主人公のソウゴも「平成仮面ライダー」の力を使って変身する一方で、敵のタイムジャッカー側(?)、アナザービルドの方も「平成仮面ライダー」の力が反映されておりました。

 平成仮面ライダーシリーズは一方的な「正義」を廃してきたシリーズでもあったわけですが(『龍騎』『555』辺りからは分かりやすくその点を押してきてた印象です←背景には当時の「9.11」もあった……というのは各種インタビューで書かれている通りです)、今回も第一話からけっこうテクニカルで、アナザービルド側の勢力が完全に悪かというと、そうとも言い切れない。

 少なくとも、アナザービルドになったバスケットのお兄さんは、本来の歴史だったらあそこで死んでいたところを、救われた形にもなっているので。

 捉えようによっては、正史(本当の歴史)からは零れ落ちた存在を救っているとも言えそうなわけで……。


 同族(平成仮面ライダーの力)VS同族(平成仮面ライダーの力)

 本物VS偽物

 正史VS偽史


 これは、ディケイド出てくるところは盛り上がりそうだなぁ(まず、出てきます……、よね?)。

 アナザービルド的な偽史的想像力を全否定するのでは、『仮面ライダーディケイド』のエッセンスを全否定することにもなっちゃうわけで。

 『仮面ライダーディケイド』的なものと、『仮面ライダージオウ』的なものが、既に貫入し合ってる感じです。しかも、単純な対立なのか? というと、また何とも言えない。正史が魔王エンドなのもダメだけど、偽史でアナザービルドが破壊行為をするのもダメっぽい、あ、でも偽史で救われる人もいるの……どうするの? 的な物語の動力が既に感じられます。

 二つ目の、「親殺し」要素は、第一話だけだと僕は直接的には解釈できなかったのですが、たぶん入ってるだろうし、いずれにせよ話数が進むにつれて、あ、「親殺し」要素きたかな……となってくる予感がします。

 この辺り、第一話でもこことかが「親殺し」要素描写っぽいですよというのがあったら、こっそり教えて下さいね……。

 これらを踏まえた上で、ソウゴは基本的にはざっくりとは「平和」とか願ってるのが、何となく、そういう話なのか〜と感じる部分です。

 前述したように、正史でも不幸に死んでしまった人(バスケットのお兄さん)がいて、これは、ヒーローである『仮面ライダービルド』でも救えなかった人はいるって描写なんだと思います。

 「平和」、というか全員救済とか叶えるなら「王」にでもなるしかないっていうソウゴの言は、背景に、平成仮面ライダーシリーズとか20年やってきたけど全員救ったりとか平和の実現とかはできなかった……的な現状認識がある気がします。


「俺は…やっぱり王様になりたい…。世界を全部よくしたい、みんな幸せでいてほしい。そう思ったら、王様にでもなるしかないじゃないか」(常盤ソウゴ)


 その現状認識の中で、まだ諦観や絶望にいたらず、理想のために変身。

 反動として「王になるしかない」までいくのは、飛躍というか(まだ)よく分からん! と感じますがw、どこか、平成仮面ライダーシリーズとか観てても世界を救ったりはできなかったけど、まだ諦めたくない……みたいな感覚には共感する部分があります。

 と、そんな感じの始まった『仮面ライダージオウ』の感想だったのでした。

 初見では第一話のインパクトは『ディケイド』の方が上かもな〜くらいの印象だったのですが、受け手側の僕が歳をとってる(Vivid感覚が落ち着いてきてる!?)のもありますし、『ディケイド』も『響鬼』編くらいまでは普通のテンションで視聴してて、後半にはおのれディケイド! って状態になってましたからねw

 そうそう、『ディケイド』よりも通時間的な大きなスケール感が感じられたのは良かったです。平成仮面ライダーシリーズの時代のみならず、白亜紀から1671年から、歴史を大きく捉える視点もある感じです。1671年は第一話で出してくるくらいだから、何か意味があったりするのですかのう。仙台藩の伊達騒動?w

 時代的にも、歴史について、勉強したり考えてみたりする時期なのですよねん……。

 歴史。『仮面ライダー』の源流、石ノ森章太郎先生の、石巻の「石ノ森萬画館」に行ってきた時の、東日本大震災からの復興期を共に生き続けてる伝説のシ―ジェッタ―海斗の写真を載せておいてみるぞい。

8df40173

275846657

 ◇◇◇

 宣伝。

 TJさん(ブログTwitter)が9月2日(日)のプリキュア同人誌イベント「レインボーフレーバー19(ホームページ)」で頒布された新しいアンソロ、

 ……に参加させて頂いております。

 僕は『フレッシュプリキュア!』と『仮面ライダーブラックRX』のクロスオーバー二次創作小説2Pを寄稿させて頂きました。

 プリキュアと仮面ライダー好きな人達が平成最後に笑いと熱さをお届けな感じのアンソロになっておりますので是非手に取って頂けたらと。

 以下、ちょっとTwitter引用で感想をば。

 けっこう好評なようで(?)ありがたいです。

 Twitterの「 #アンソロジー大戦 」タグで、是非ぜひ感想もつぶやいてね〜。

 委託書店様での通販はこちらから〜。↓

→Amazon





→次回:仮面ライダージオウ/感想/EP02「ベストマッチ2017」〜未来の選択という人間の自由のために(ネタバレ注意)へ
『仮面ライダージオウ』感想の目次へ

【関連リンク】

『仮面ライダー鎧武』の全話感想へ

小説『仮面ライダー龍騎』感想へ
仮面ライダーディケイド最終回・メタ解釈の解説へ
『仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)&ディケイド MOVIE大戦2010』の感想へ
『仮面ライダーディケイド』感想の目次へ

『仮面ライダー555(ファイズ)』感想へ(大昔のサイト)
『仮面ライダー響鬼』感想へ
『仮面ライダーカブト』感想へ
『仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』感想へ