本日は映像部門をお送りします。
例によってアニメに特化したランキングになってしまいましたが。
『ふたりはプリキュア』
「僕には運命をくつがえす力はない でもあなた達2人にはその力があるみたいだ 2人を繋いでいるとてつもない力 運命を切り開く力」
9月以来多忙につき見られなくなってしまっているんですが、それでもランクイン。なぎさとほのかの絆が形成される第08話と、キリヤとの決戦編の第21話だけでも文句無しのランクインです。
これも、相互理解の物語。なぎさとほのかが理解し合いながら築いた絆が運命をも切り開く力。光でも闇でもなく、虹色こそが正しさの作品です。ほのかに惚れた一年前の冬を忘れない(どういう締めだ)。
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ふたりはプリキュア DVD第1巻
ポニーキャニオン 定価:¥ 4935 Amazonで購入 |
『イノセンス』
「忘れないで 貴方がネットにアクセスするとき 私は必ず貴方の傍らにいる」
哲学性や文芸性を基準に選ぶんだったら間違いなく今年ナンバー1の傑作。これぞ世界に名を馳せた伝説のアニメ『攻殻機動隊』の続編です。現実、生命、自我と他我といった哲学的なテーマを煮詰めきっている、これぞ大人の観るアニメ。ラストシーンの抱きかかえられた犬と人形の対比の意味に気付いて戦慄すべし。
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イノセンス スタンダード版
監督・脚本: 押井守 ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 定価:¥ 3990 Amazonで購入 |
『劇場版 仮面ライダー剣(ブレイド)MISSING ACE』
「もう一度闘うんだ!オレ達と、始で、変身ッ!」
実は本編の方は龍騎と555ほどにはハマれなかったんですが、劇場版はしっかりとまとまってる上に燃え度が絶頂の傑作。これぞ、親父復活物語。若い世代にバカにされても、あの頃の熱い気持ちが失せかけていても、相変わらずポカばかりやっても、あの日共に闘ったアイツが今はもういなくても、それでも平和のために親父達は立ち上がり、結集し、そして変身して闘います。そして最後はバカ騒ぎ(^_^;親父世代必見です。
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劇場版 仮面ライダー剣(ブレイド)MISSING ACE
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『R.O.D-THE TV-』
「ここぶっ壊して、みんなで日本に帰って、久ちゃんと遊ぶんだ。それが、あたしの未来だ。あんたらの未来なんか要らない。あたしはあたしの明日を生きてやる!」
始まったのは去年ですが、10話以降は今年放映ってことでランクイン。三姉妹間の絆、アニタと久ちゃんの絆、その構築、解体、再構築の過程に泣かされました。といいますか、第01話のアクションエンターテイメントっぷりと、最終話のエンディングの美しさが並じゃないです。特に第01話、これぞ日本が送るアクションエンターテイメントアニメーションッ!って感じで激燃えなので、未見の方は第01話だけでも。僕は何とか第01話が入ってるDVD1巻と、最終話が入ってる最終巻だけでも買ってしまおうと画策しております。
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R.O.D -THE TV- vol.1
監督: 舛成孝二 アニプレックス 定価:¥ 5040 Amazonで購入 |
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』
「誤魔化せないのかも・・・、いくら綺麗に花が咲いても人はまた吹き飛ばす」
本当はラクスの台詞を引用したい所なんだけど、まだDESTINYではあんまし喋ってないんで、このシンの台詞の後の慰霊碑に花を手向けるラクスを想起して……
ボロボロの精神状態で見に行った先行試写会で観た第01話が忘れられません。内容云々よりも、再びこのクオリティーのモノを世に送り出した人達の、その時間の重ね方、そのあり方に感動しました。なんだ、また毎週これをやってくれるのか、だったらもう少し自分も頑張ってみようかと、本気でそんなことを思って試写会場を後にしたのを覚えています。
ラクスは別格ですが、今の所今回好きなのはアスラン。理性人のオヤジっぷりが最高です。先週の話では、ラクスIIの怪しさに気付けよ!と突っ込みたくなりましたが、そんなアスランもまたヨシです。
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機動戦士ガンダムSEED DESTINY DVD第1巻
監督:福田己津央 サンライズ 初回特典:コレクションジャケットVol.1(イラスト:平井久司) 封入特典:ライナーノート(8P) Amazonで予約 |
とりあえずこんな所で。『仮面ライダー555』はカウントすれば間違いなくランクインですが、今年放映したのは3話分だけということで今年のランキングからは除外しました。昨年2位に選んでるので、それで、ね。
以上、本日は映像部門でした。次回は漫画部門いきまーす。
555かぁ。懐かしいですね。私が見た初めての平成ライダーなので思い入れもひとしおの作品です。最終話におけるあいばさんの『網』の解釈の秀逸さは、未だに記憶に残っておりますよ。それだけにランキングから外されたのはチョト残念。まあ、今年3話しか放映されてないんじゃあ、それも納得ですが(笑)。
私的映像部門ランキング一位は……、
『悔やむことはない。君は正しかった。私を許せば隊の規律が乱れる。私が腹を切ることで新撰組の結束はより固まる。それが総長である私の、最期の仕事です』(山南敬助)
NHK大河ドラマの『新撰組!』ですね。これまで地味でむさいおっさんとしてしか描かれなかった総長・山南敬助を、良識派の教養人として設定し、無頼の策士・土方とともに近藤勇の右脳・左脳の如く活躍させるなど、従来にない新撰組像を創り上げた功績は大きい。無論、批判や欠点を挙げればキリがありませんが、近藤・土方・沖田しか描かれることのなかったこれまでの新撰組のドラマに比べ、永倉・斉藤・原田はいうに及ばず、井上源三郎や勘定方の河合にまで明確なキャラクターを与えた本作は、もっと評価されてよいと思います。