「鍛えたかいアリってとこだな」(ヒビキ)

 相変わらず描写が丁寧。そういえば先週はイブキパートだった一方でヒビキさんの修行パートも入っていたのでした。その修行の成果を発揮して、新披露技「一気火勢の型」でドンドコ楽勝で勝利(先週、「色んな叩き方を試してみてる」みたいに言ってた伏線も効いています)。努力すれば(鍛えれば)ちゃんと成果がついてくる。この描き方は子ども番組として正しいです。

 そしてヒビキさんが鍛えて強くなった分、敵の方も「百年に一度の……」って感じで強さがインフレ。でもさらにその敵のインフレを越えるように、次回予告で響鬼と威吹鬼が並び立ってるワケですよ。今回鍛えて強くなった響鬼の描写、前回のしっかりプロしてる威吹鬼の描写、「百年に一度の……」程度のインフレならこの二人が協力すれば勝てる!というカタルシスの前触れのようなモノを既に視聴者に感じさせます。東映公式のこの絵とか激燃え。今までビジネスライクというか、お互いの仕事はお互いの仕事として尊重して安易には助っ人に入らないのがヒビキ−イブキ間で描写されてただけに、必要たればしっかりタッグを組むというこの二人の関係(というか猛士の鬼間の雰囲気)がイイです。ここ三作の平成ライダーは2ライダーが同じ方向を向いて共闘するのにエラく時間かかってたから、比較すると余計に。

 そしてそして、そんな響鬼−威吹鬼タッグなら大丈夫だろ感を出しつつも、敵側のさらなるインフレを予感させるような伏線も。段々魔化魍が増えてきてる&強くなってきてるという伏線は随分前から張られてましたが、今回のおやっさんの「人の裏をかくという悪意を感じる」という台詞から、その現象が自然的なものじゃなく、人為的に行われてる、つまり裏に巨悪がいる可能性の伏線を張ってきました。巨悪に対して努力(鍛えて)と協力(響鬼&威吹鬼で協力、猛士でバックアップ)で立ち向かうヒーロー。最近のライダーにない、スタンダードな魅力を炸裂させてくれそうです。

◇明日夢パート

 今週はダメダメ描写の回。高校合格で明日夢パートは一区切りついたのか、ヒビキ&イブキのバトル職人パートとは少し離れて描かれる回でした。ラストで万引き少年に遭遇でピンチですが、まだ闘う勇気は描かれないだろうなぁ。ダメダメ描写→バトル職人パートとの接触……を繰り返しながら、徐々に勇気を獲得していく(鍛えられていく)のが明日夢の物語なんだろうなぁ。


仮面ライダー響鬼 VOL.1 音撃せよ!正義の戦士!!

仮面ライダー響鬼 VOL.2


仮面ライダー響鬼テーマソング「少年よ」


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