「ただ祈って明日を待つだけだ、俺達は皆」(レイ)

 ちょっとレイは諦観的運命観入ってる?クルーゼよろしくなレイという意味ではレイがこういう考え方してても分かるんだけど、29話「FATES」で描写された通り議長は諦観的運命観には反発する立場なんだよね。レイは議長派で描かれてきたわけですが、さてはて。
◇不問に処されるシン

 司令部の判断ということですが、他に該当者もいないので議長のはからいと考えるのが妥当でしょう。

 公式サイトのプレ情報よりシンの後継機デスティニーガンダムに関しては、

「開発にはギルバート・デュランダルが関与していたらしい。その秘めたる力にコーディネイターの未来の礎を託さんとシン・アスカに与えられる。」

 とあるので、議長はDNA解析の専門家、インパルスは成績上位のレイではなくシンに与えられた……辺りの伏線を踏まえて、議長がシンに対して何かを見出しているがゆえの今回の不問処置と思われます。

 また、このイベントによって、ハイネ絡みで一度はくっついたアスランとシンに再び亀裂が。アスランとシンというか、ミネルバのパイロット4人に関して、継続して議長派(シン、レイ)か、議長に疑念を抱き始めてしまっているか(アスラン、ルナマリア)で分かれた感じ。ラストの4人対峙場面が丁度アスラン、ルナマリア−シン、レイという風に分かれた図になってるのが印象的。ルナマリアはまだミーアと本物ラクス暗殺を知ったことに根差す議長への不信をアスランに告げられない描写が続行中。

◇マリューさんの話で今作のステラ返還劇−前作のラクス返還劇の対比をフォロー

 「でも大切な誰かを守ろうとすることは、決してバカげたことでも間違ったことでもないと思うわ」(マリュー)

 が、ラクスを守ろうと再び銃を取ったキラにだけかかってるのではなく、作中的には前回ステラを返したシンにもかかってるのは明らか。色々と真逆に対比させられた返還劇2つなれど、根底にある「大切な誰かを守ろう」とする想いは同じというマリューさんの作品解説です(笑)。

 途中で会話が途切れたけれど、ブリッジに帰ってきたマリューが、「あの時は本当あわてたわよ」とキラと会話していたのは、前作のラクス返還劇の時の話だと思われ、ここでもさらっと視聴者に前作の返還劇を思い出させ、今作の返還劇は対比されてたんだなと気付かせるフォロー描写になってます。

 ここまでキラとシンの対比をしつこくフォローしてるのは、いよいよキラとシンが決定的にブツかる前フリじゃないかと思ったり。

◇カガリはようやく浮上のタメの段階に

 長かった。落としに落とされたカガリですが、ようやく支持層を得て浮上の準備に。落とされて後半返り咲きは王道ですが、この娘は落とされ期間が長かった。

◇ステラは悲しい運命路線・゚・(ノД`)・゚・

 第三期OPでの暗示通りデストロイガンダムのパイロットに。当然シンと相まみえる展開になると思われ・゚・(ノД`)・゚・

 「でないと怖いものが来て私達を殺す」(ネオ)

 と、ファントムペインもそういう立場なのね。シャワーシーンで地味に葛藤してました。都市破壊任務はネオとしても不本意っぽくても、ファントムペインはファントムペインで戦場に出なければどうしようもない立場なのが切ない。これで部隊名通りの幻肢痛演出が出たら泣くなぁ。

◇今週の普通の反応

 「ええー、うっそー!」(ミリアリア@AA内の温泉の存在を聞かされ)

 普通人の反応でした。

◇次回サブタイ「ステラ」

 前作に、「キラ」「アスラン」「フレイの選択」「カガリ再び」「ラクス出撃」とあった、主人公&ヒロインに一回入る名前入りサブタイの回(僕の知ってるアニメでは『スクライド』もこの手法使ってたと記憶してたり)。やはりステラはヒロインでした。

第四クールEDテーマ決定

 See-Saw「君は僕に似ている」とのこと。おお、前作ファーストEDがSee-Sawで始まって今作ラストEDもSee-Sawで終わるというのは何気に美しい。曲名も相変わらず意味深。

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