先日、僕の取っている起業系メルマガで、ヘビーユーザーに依拠してマーケティングを展開する危険性について触れられていたんですが、色々思うことがあったんでショートコラムです。

 メルマガの発行者の方はパチンコ業界を例に挙げていたんでここでもその例を使いますが、ヘビーユーザーというのは言うなれば「濃い」ユーザーで、パチンコをかなりやる気出して研究してるような、まんま濃いパチンコユーザー、一方でライトユーザーは、ちょっとたまに遊び感覚でやってるような薄いユーザー……と、そんな感じです。

 で、話としてはどうやらパチンコ業界というのは、ヘビーユーザーに頼った営業をずっと続けてきた結果、客単価が上がった一方で、ライトユーザーの裾野が狭くなり、業界の規模も小さくなった上、業績も下がってしまったらしいんですね。

 常にライトユーザーの方にも開かれてないと、事業全体としては発展しない。この辺りは素人直感でも何となく分かります。ライトユーザーは、いわばヘビーユーザーへと転身するかもしれない見込み客でもあると思うんで、その層が薄くなってしまうとビジネス的にも困ってしまうと。

 どうやらマーケティングの法則には、一つ、ヘビーユーザーとライトユーザーの両方の支持を狙ってマーケティングした方がいいらしい……という法則があるらしい。

 こう考えて思い浮かんだのは、『ガンダムSEED DESTINY』のマーケティングはその法則を実践してるのではないかという点。僕のように毎週ブログで感想を書いて「シンとキラ、ミネルバとアークエンジェルには対比がある」なんてことまで考えて楽しんでるヘビーユーザーと、パッと観で「ルナマリア可愛い、アスランかっこいい、フリーダム強ええ」程度の軽さで薄く楽しんでるライトユーザーと、両方の支持層が存在する点は、丁度ヘビーとライトの両方を念頭に置いたマーケティングの効果なのではないかと。

 マーケティング一般に通じる話なので、サイト運営にあたっても役に立つ話です。僕のブログにも、僕の小説を読んでは感想メールをくれ、1日に何回もアクセスしてくれてコメント欄まで全部チェックしてるというヘビーユーザー(濃い閲覧者)の方もいれば、週一でジャンプの感想だけパラっと見に来るというライトユーザー(薄い閲覧者)の方もいるというように、両方のユーザーが存在しています。そして、この両方いるということが、上述のマーケティング法則からすると、イイことということになります。

 半年間のブログ運営で気付いたブログ運営のコツなんかは、もったいぶってそのウチ創刊するメルマガの方にとっておこうなんて思ってるんですが、ちょっとだけ話すと、この「ヘビーユーザーとライトユーザーの両方にバランス良く見て貰うこと」、これを実現するのがかなりブログ、サイト運営に関しては大きなポイントになってきます。で、最近のブログ運営傾向で僕が思うのは、ライトユーザーの獲得の方に力を大きく使ってるブログ運営者さんが多いのではないかということです。僕も登録している漫画・アニメカテゴリのブログなんかで言えば、1、感想を書く作品数を増やす、2、ネタバレ情報を掲載したり、笑えるネタ絵を描いたりして、大手サイトや大型掲示板から補足されるのを狙う……といった手法がライトユーザーの獲得方法です。この手の獲得方法はライトユーザーのアクセス数が増えるという点で万々歳ですが、アクセスは一過性で、毎日見に来てくれるようなヘビーユーザーの獲得には繋がらないことが多いです。なので、それだけではユーザーがライトユーザーに偏ってしまい、上述のマーケティングの法則からするとイマイチということになってしまいます。なので、この文章を読んで、ウチ、ライトユーザーしかいないやと思ったブログ、サイト運営者様は、少しばかりヘビーユーザーを如何にして獲得するかという点にも目を向けられるとプラスになると思います。僕なりの如何にしてヘビーユーザーを獲得するのかという点に関してのコツ、方法論はこれまでのブログ運営で身につけたモノがあるんですが、とりあえず今はヒミツにしておきます。昨日まで『おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ』を観ていたのでナイショです(意味が分からん)。そのうち創刊するメルマガ辺りでお話しようと思います。

 とりあえず、アクセス数だけ見ても、ライトユーザーで1万アクセスなのと、ヘビーユーザーで千アクセスなのとでは、単純にブログのパワーは比べられない、濃い、洗練された千の方がパワフルということがあり得るという話です。僕も引き続きアクセス数の増加は目指していきますが、このようにライトユーザーとヘビーユーザーの割合のバランスを念頭に置きながらアクセスアップをはかっていきたいと思っております。

 そんな感じで、世の様々なマーケティングの局面において、ヘビー層とライト層を意識することの意義について考えたショートコラムでした。


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