「鬼として、頑張ってみます」(イブキ)
前話の普段の優柔不断描写、今話の子どもを叱るにもどこか甘めでおおらかなイブキ、そんなイブキにやや不満の表情を見せる香須実……と、このタメがあったからこそ、仕事場でのプロ意識をかいま見せられて、香須実がイブキをプロの仕事人(鬼)と認めて火打ち石を鳴らす仕草をするシーンは良かった。既に香須実がプロとして十全に認めているヒビキさんには幾度と無く鳴らしてきた火打ち石ですが、(ヒビキさん曰く)デコボココンビで育ってきたからこそ知らなかったイブキのプロの男の顔に捧ぐ、プロを仕事場に送り出す記号(儀式)である火打ち石鳴らし。香須実さんがイブキをもう一段高く認めた瞬間です。
◇威吹鬼の頑張り
そして送り出されたイブキの傷つきながらも「時間稼ぎだけでも」というプロスタイルがカッコ良すぎ。音楽等での盛り上げなどもあって、「時間稼ぎが目的」というややすれば脇役の役割であるはずのシーンがエラくカッコいいことになってます。足をやられ、鬼爪を溶かされ、さらにはモロに溶解液を浴びちゃうピンチにもめげない威吹鬼の姿が熱い。万能最強タイプのヒーローではなく、苦戦しながらも頑張るヒーローです。まさに「挫けぬ疾風」。
◇あきらの頑張り
あきらの頑張りの末に届けられる烈風。ヒーローに武装を届けるために頑張る重要脇キャラという王道の物語を堪能できました。この型の物語は武装を運ぶ側の頑張りに感情移入して見てしまうというのも僕のいつもの見方。行徳、八丁堀、東雲、と駆け回り、果ては黒装束の男の邪気によって倒されてしまったあきらが、目を覚ますど同時に「時間を尋ねる」というプロ意識に乗っ取った行動を見せるのが熱い。町の移動手段、経路を熟知し(これも努力の賜と感じさせてくれる)、当然という態度でもくもくと烈風を届けるという自分の仕事に集中する行動っぷり。この娘は本当プロ根性が身に付いてます。
◇明日夢くんの頑張り
お茶出しを感謝されて破顔する様子が印象的。仕事をして感謝されるというのは、ナチュラルな人助けのサイクルなんで、明日夢くんまた歩を進めたという感じ。ベクトルとしてはヒビキさんベクトルの行動です。実際ヒビキさんも「大したことじゃないことからコツコツ始めるのが大事なことなんだよな」とエールを送ります。
◇頑張った人達が集合のラスト
それぞれが頑張ってラストに集合してねぎらい合うというシチェーションはイイですな。それぞれのキャラが向いてる方向が違うゆえのすれ違い劇というのも王道の物語の型ですが(最近の平成ライダーシリーズとか)、それぞれのキャラの頑張りの方向が重なってて協力し合い、励まし合いで話が進んでいくという物語もまたいいものですな。
◇東映公式に劇場版情報
こちら。
舞台は戦国時代とのこと。
パラレル最終回(龍騎)、パラレル未来劇(555)、パラレル後日談(ブレイド)、ときて、パラレル?過去劇ですか!
面白そうだなー。龍騎以来、毎年劇場に通ってるんで恒例としてなんとか時間作っていきたいなー。
仮面ライダー響鬼 VOL.1
オリジナルサウンドトラックアルバム 仮面ライダー響鬼 音劇盤
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今回はきちんと失敗せずに録画することができました。よかった(^-^。
>万能最強タイプのヒーローではなく、苦戦しながらも頑張るヒーローです。
威吹鬼は痛みに歯を食いしばって耐えるタイプ、響鬼は痛みを他人にそうとは取られぬよう努力するタイプでしょうか。どちらも、なんだか『大人』という感じがしてカッコイイです(^-^。
・明日夢君
彼も、今回で一歩前進ですね(^-^。第一回で描かれた『船から落ちる幼児をヒビキが助ける』場面で、見ていただけの当時の明日夢君(出発点)・ためらわずに助けたヒビキ(到達点)、と見れば、『困っている日菜佳さんを助けた』今回の明日夢君は、しっかりと成長してますね。最後の『お疲れ様メンバー』に彼が入れたところが感動です(^-^。