「綿流し編」を読了いたしました。以下、「続きを読む」でネタバレ簡易感想です。

 一緒に楽しんで行きたいという方は、とりあえず「07th Storming Party」様から体験版の「鬼隠し編」をどうぞ。

<以下ネタバレ>

 めっちゃ怖かったんで、やっぱし前半のギャルゲーチックな日常パートは竜騎士07氏の悪意のような気がしてきた(笑)。

 後半の非日常パート。狂気の非日常に入りつつあるなかで、唯一の理性的な支えが詩音(仮)からの電話だったワケですよ。それが、実はそれさえも非日常からのコールだったと裏返る所怖すぎ。

 くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ

 ブルブル……。

 しかしコレは情報の真偽の判定が難しいですな。主人公圭一の主観視点の文章で進んでいくワケですが、明らかに意図的に圭一の主観そのもの、意識そのものがボヤけてる部分が挿入されているんで、圭一視点の文章で語られてるモノ全てを真の情報と受け取ってはダメなんでしょうな。そもそも「鬼隠し編」も「綿流し編」も後半の肝心な所で圭一は意識を失ってしまい、その間に何が起こったかの情報は漠然としか読者に伝わらないように書かれてるし。

 犯人について考えるよりも、まずはその辺りのこの作品の仕組みを理解するのが先決になりそう。例えば、「鬼隠し編」と「綿流し編」のキャラは同じと考えてよいのか、それともifと考えるべきなのかで、推理のポイントは大分変わってきます。魅音には「鬼隠し編」でも「綿流し編」でも非日常の側面が描かれていましたが、レナの場合は「綿流し編」では非日常の側面を見せないまま終わってるワケですよ。これを「綿流し編」のレナは「鬼隠し編」のレナとはifだと考えるならば「綿流し編」でのレナの疑いは少なくなるワケですが、あくまで同じレナだということになると、「鬼隠し編」で見せたような非日常の部分を隠したままあのように描かれてる「綿流し編」のレナは、激しく怪しいということになります。

 この辺りは事件編の4編を読み終わる頃には色々理解できるようになってるのかな。とりあえず次の「祟殺し編」に入りまーす。


ひぐらしのなく頃に 特別編 雛見沢村連続怪死事件 私的捜査ファイル(仮)