「暇潰し編」を読了いたしました。以下、「続きを読む」でネタバレ簡易感想です。
一緒に楽しんで行きたいという方は、とりあえず「07th Storming Party」様から体験版の「鬼隠し編」をどうぞ。
<以下ネタバレ>
本編からの重要情報は梨花ちゃんがこれから起こる連続殺人事件の全てを知っていた、つまりその年ごとの場当たり的な殺人ではなく、初期からの計画殺人の可能性が高く示唆されたという点と、魅音だけでなく、梨花ちゃんも御三家の重役決定会議みたいなのに参加していて、雛見沢のブラック面の活動には熟知していたという点の、梨花ちゃん絡みの情報が主かなぁ。これで4ヒロインの中でブラック面が描写されてないのは沙都子だけとなり、逆に怪しくもなったり。
◇今回はTIPSの方が情報としては重要?
最初は「雨雲に恋して」のTIPSは真犯人の内面描写だと思って読んでたんだけど、そこは後半のTIPSで梨花ちゃんの内面だったと明らかに(これはこれで梨花ちゃんがこんなに予定調和な世界に倦怠を感じてる事実がどう作中の謎に関わってくるのか謎なんですが)。
となると、意味深なのは「歯車と火事と密の味」と「箱選びゲーム」のTIPSですよね。背景も業火を連想させる感じだし、こっちこそが真犯人視点の語り?「歯車と火事と密の味」は言ってることは分かるんですが、それがどう事件の謎に関わってるのかは正直謎。「箱選びゲーム」の方はそのまんま選択肢などチープという話が雛見沢の謎解きの推理材料になってるのか、単に作者が『ひぐらしのなく頃に』みたいな選択肢無しのノベルゲームという形式に対してメタ的に作中に語りを入れてみただけなのかも謎。でも謎なだけにこの2つのTIPSは非常に意味深。
謎が謎のまま前半の事件編4編をこれにて読了。じっくり考えたりもしたい所ですが、まあ早速『ひぐらしのなく頃に解 目明かし編』に進みますけどね。とっとと既刊全部読んでWEBや雑誌の情報をネタバレを気にせずに読める状態になりたいので。解答編4編予定されてることから、「目明かし編」を読了しても全ての謎が解けるワケではないと思うので、ちゃんとした感想&推理は「目明かし編」を読んで色々雑誌の記事とかも読んでから書きたいと思います。

ひぐらしのなく頃に 特別編 雛見沢村連続怪死事件 私的捜査ファイル(仮)

ひぐらしのなく頃に ビジュアルファンブック
僕も最近すっかり「ひぐらし」にはまってしまって「日常」と「非日常」境界が曖昧になってます(笑)。
「ひぐらし」面白いですね、素直に。
何度も何度も繰り返しながらテーマや謎を浮かび上がらせる手法というのは秀逸ですね。
さて、以下ネタバレ注意ということで(笑)。
#あいばさんのネタバレ部分はスルーしたのにコメント欄でネタバレするとマズイですからね(笑)。
僕も「暇潰し編」のTIPSはこれまでと違って内面描写とか抽象描写なんでどう解釈していくか難しいなと。
特にあいばさんも仰った「火事」と「箱」は僕も全く同じ印象なんですが、強引に僕なりに解釈すると、
火事=普通は対岸なら気にしないけど、雛見沢では対岸で起きた火事は回りまわって自分の火事になる、風が吹けば桶屋が儲かる、ということを言いたいのかな?かな?雛見沢の特異性を強調?
#しかしそれを今更?というのも正直あります。(続く)