「書物や歴史が真実のみを語っているとは限りませんから」(小狼)
原作で一番好きなジェイド国編。満足な内容です。この小狼くんの台詞を受けて、サブタイが今回の「まぼろしのオトギ」と「真実のレキシ」と対になってるのが最高です。まぼろし、超常現象と「偽」で認識されていたものを、「真実の歴史」と「真」に解体していく物語にはカタルシスがあります。
◇ジェイド国編の魅力
なんと言ってもライトミステリ仕立てになってることでしょう(←ミステリ好き)。次回の前半に提示される情報から、一応ちゃんとした推理の道筋をたどって視聴者が犯人にたどり着けるように作られています。
・子ども達が消えるという事件勃発
・人為的な犯行の可能性の中、犯人のミスリードを仕込む
・超常現象の可能性をも示唆(エメロード姫)
・物理トリック(どうやって城に渡ったのか)
・衒学要素(歴史云々)
と、オーソドックスなミステリ要素をブチ込んでいます。普通に小狼くんを探偵役に捉えてミステリミステリして楽しめます。
◇サクラの変遷
アニメ版で見返しながら、神秘、聖女ベクトルから人間ベクトルへの移行を描いているのかなと思うようになってきました。記憶が無い状態の序盤では神秘ベクトルで超常現象パートで一役買うことが多かったんですが、記憶が集まって人間味を帯びてくるにつれて、そういうのが薄くなって普通に人間として活躍するようになってきてます。その最たるものが、現在マガジンで連載中のピッフル国編なんじゃないかと。等身大の人間になったサクラちゃんの生々しい活躍話です。ここまでアニメ版は続くのかな。レースシーンの動画は見てみたいんで是非続いて欲しいんですが。
キンヤ『BLAZE』
坂本真綾『ループ』
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ツバサ・クロニクル Vol.2
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原作の通りに黒たんを「召使い」と紹介してほしかったかな(^^)
特別、差別的雰囲気を醸し出すような言葉でもないはずなのですが。
既にチェックされているかもしれませんけれど、京極夏彦の第二作『魍魎の函』
(←機種依存文字にて、代用)はミステリとしても衒学としても圧倒されると思います。
私がこれを読んだのは高校生の頃でしたが、未だにこれ以上の「宗教に関する教科書」に
出会っていません。
夢守教会の参考文献として、是非(笑)。